感想 伯林 『ふぁにぃわーるど』

ふぁにぃわーるど (シリウスKC)

ふぁにぃわーるど (シリウスKC)

 大体の内容。世界=ワンダー! そのわりにワンダーが「みゅーじあむ」(感想:一巻二巻)時代よりはじけてない感に満ち溢れているのは、単に「みゅーじあむ」時代にやるだけやってしまったということなのでしょうか。一応、外に出てるから出来ることはしてはいるんだけれども……。
 見所。由佳の顔ゲイ! 伯林漫画は基本可愛い女の子で顔ゲイ! するものですが、今回は台詞無し回とかがあって、それが更に拍車が掛かっております。言ってしまえば正直キモイ。だがそれがいい
 で、内容の方というと、ものっそい打ち切りでしたね……。インセクトイドの伏線って一体なんだったんだ……。祖父子の扱いもなんだったんだ。その辺が回収される事無く、ラストランしてしまいましたよ。実際問題、萌えキャラがグロくなる、は既に十分に「みゅーじあむ」でしていたし。その上で、六人娘が捌ききれてない感が結構、というか相当あり、後半に行くにつれ、正直イエティとチュパカブラネッシーの存在感の無さが異常になっていきます。特にイエティ。いたっけ? 素材がいいだけに、その辺が勿体無いなあ、とかなんとか。土偶サンダーバードはわりとピンポイントで良かっただけに。土偶なんて猫耳リボン装備までして、更なるパワーアップしていたんだよなあ。流石人気キャラは違う。由佳の代役扱いのチュパカブラとは器が違う。
 違うというと、やはり最後に出てくる浩子さんの存在感は違います。最後でほとんどパニックみたいな終わり方に出てくるのに、なんとなくそんなパニックな世界でも難なく生きていけそうな浩子さん……。やっぱり初期キャラはいいんだよなあ。後から追加するキャラが軒並み ? なのが問題なんだけども。
 その最後の方は、したい事があったんだよ! ということをざざーと流していく展開になりましたが、それはそれでざっくりダイジェストで進んで割りあい楽しかったように見えたので、だらだらするよりはその方が良かったのかなあ、と現実逃避してしまいました。