けいおん!アンソロジーコミック (1) (まんがタイムKRコミックス)
- 作者: アンソロジー
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2009/11/27
- メディア: コミック
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大体の内容もなにもアンソロだよ!
大体の漫画が『けいおん!』味を出しつつ自分の味も*1、というのですが、こういうのには付き物の、どうしても自分の味が出すぎて何かがおかしくなっているのも確実に完備。それがカヅホ、大沖、シガタケのアレい三連星。
カヅホさん(『キルミーベイベー』)はピンポイントで紬の扱いがとにかくおかしく、名言「あっ、今日はナスの漬物!」とかは特に、ネタのひどさ(褒)*2とそのあまりの勢いで何か間違ってるのを突っ込めないまま終わられてどうしろと……。エア部活もなんかわからんが凄い。
大沖さん(『はるみねーしょん』)はこれはまるでいつも通りすぎてほとんど「けいおん!」である必要が無いレベル。ホントいつも通り過ぎる。いいのかそれで。でも、逆にアクセントになってんだから困る。
シガタケさん(『くまたんち』(注:ゲーム))は、何かが、何かがおかしい。憂が唯の頭出血(この時点で何かがおかしい)を見て、自分も、ってのは流石になんなのこの子……。って戦慄が。というか、萌えキャラが頭部出血なんて自殺行為ですよ! 後、紬眉毛の新解釈は素で怖かったです。なんなんだ、あんた。
でも、一番異端度が高かったのは鈴城芹さん(『くすりのマジョラム』)。人気度でトップ2である澪&唯が出てない*3んだから、このアンソロでは異端といえます。メインはさわちゃん先生と和だもんなー。それと2巻p98に出てくる男先生*4も登場、って誰も覚えてねーよそんなキャラ……。という辺りを使ってきっちり話しに仕立て上げるんだから、もう、好き。
総じてファン向けに見えつつもけいおん!の下地を知っていればきっちりと楽しめるアンソロだったと思います。まあ、アンソロってそういうものでしょうが。