感想 雑君保プ 『そして船は行く完全版 1』

そして船は行く【完全版】I (GAME SIDE BOOKS)

そして船は行く【完全版】I (GAME SIDE BOOKS)

 大体の内容。「女二匹、海賊潰しの旅が、今始まる!(じゃららーん)」とミンサガの吟遊詩人さんノリで謳ってみんとす。お話の基本は痛快娯楽復讐劇ですが、でも描いてるのが雑君保プせんせ、ということを鑑みればどういうノリかは大体分かっていただけると思います。分かっていただけない人にわかりやすく言うと、ああ、雑君保プだなー、って感じです。分かりにくいですね?
 買った理由は昔欲しかったけど、なんとなく買わなかったらいつの間にかフラッパーが消失の大マジックと共に、単行本も消えうせてしまいまったのが、何故か今ここに復活し、完全版商法。ここで買わないと二度と手に入らんかなー、ってことで買ったわけであります。なんか、昔はそういう買い逃しが多かったなー、ってのを思い出しますが些事なので放り投げます。
 さておき、この巻ではまだノリが確立しきってない所があって、雑魚海賊の死亡ネタとかの妙な小ネタが散見される序盤辺りに色々と苦慮してんだなー、って懐かしく思ってしまいますが、中盤からこの漫画のカラー、そして雑君保プノリが確立してきます。結構マジな顔出来るのに、たまに出るギャグノリと思いっきりのいいディフォルメキャラで笑いを取りに行くのが、この漫画の基礎。マジ部分は地に足が着いているから、ノリ部分は余計に引き立つようだ、と感じました。お話自体も分かりやすい活劇なので、向いてる作風だったのかしら、とか。
 しかし、何年ぶりかで見たけど、やっぱりアンがいいなー。女の人が銃振り回すっていいなー。剣もいいけどやっぱり銃ですよね、ってその辺変な趣味なのか、それともわりとある趣味なのか。大剣とかと同じフェティッシュだと思うだけどなー。とかなんとか。