- 作者: 鈴城芹
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2010/07/27
- メディア: コミック
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大体の内容。「魔法の薬剤師、と漢字で書くとわりとお堅い仕事のように見える」。まあ実際お薬が関係してるのでお堅い仕事ではあります。それでも初見でつまり、どういうことだってばよ! という向きにきっちりどういう話かをお話しすると、「薬屋さんが、魔女だったのです!」という一行できっちり説明できるのがこの漫画の利点であります。分かりやすさ=パワー! 補足として「大丈夫! 鈴城芹の漫画だよ!」って書けば完璧です。鈴城芹を知らない、という向きには全然完璧じゃないですけれど。その向きには、「地に足の着いた、浮ついた感じの少ないきっちりした4コマ漫画」と言えばいいと思います。実際安定感は抜群で、乱高下という言葉とは無縁であり、安心して見られる漫画としてマジお勧めできるのが鈴城芹漫画なのです!
さておき。
基本的に雑誌掲載分は全部感想をここに書いているので、そちらを参照していただくとして、ここでは描き下ろし部分の辺りを。
- 最初のカラーはプレ一話。『看板娘はさしおさえ』の1巻目でもプレ一話してたなー、と思い出す。
- まだこの段階では、魔法薬については周知されてなかったんだなあ。
- ただ、この話だとラムさんがイギリス留学して魔法を学んだって言ってたのと微妙に食い違うところがあるのでは、と混乱してしまいます。というか本読めば3日、て師匠。
- たぶん、この時は普通の短期留学で、後に再度留学してきっちり修める、ということになったと推察は出来ますが、実際どうなのやら。
- しかし、この師匠がもっと気難しい気質の人(髪型の関係で。音楽家っぽいもっさりヘアーなんだもん)だと思ってたんですが、実際はわりとお茶目かつフランクでいい人だったし、麗しい感じでもあってびっくり。更に魔女っていうから年だとも思ってたんですが、思った以上に若い。吃驚だ。
- おまけの方は、実際魔女っこしてみようという分かりやすい企画。ちゃんと作品のカラーである薬剤師の部分を病魔の封印って形にしているのはお見事。
- 続きが気になる、楽しみというより、どうなってしまうんだろうという、してしまった感にハラハラしてしまう内容でした。これ一回で終わってしまうのはある意味当然な内容ですが、続きも見てみたい気もする。相反する感覚に囚われてしまいます。…怖いもの見たさってったらその通りです。
- しかし、師匠はずっと目隠しっ子のままでいくのだろうか。というか結構な年だろうに目隠しっ子属性を振りまくなんてなんて罪深い人なんだ師匠…。