けいおん!アンソロジーコミック (3) (まんがタイムKRコミックス)
- 作者: アンソロジー
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2010/08/26
- メディア: コミック
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大体の内容。「今回は比較的、ムギが自重してましたね」。それに比例するかのように、内容も穏当で、ぶっ飛びカッ飛んだのが無かった印象があります。アンソロとは、闘いだ! とは誰の言葉でもありませんが、ちょっと攻め手に欠けた印象。こちらが一巻二巻の飛びを求めすぎたのが確実に悪いし、こう穏当なのが多いのが、世間一般的な普通のアンソロだとは分かっているんですが、それでも、おそらくけいおん!最後のアンソロ(((漫画の方が『けいおん!』方向維持の続編出たら分からないですが))なので、今まで以上の飛びを見せて欲しい。とはやはり贅沢でしょうか。
さておき。
そんな中にあってもそこそこの快速な飛び方をしているのはやはりありまして、前衛四人はきらら誌長いだけあっての流石すぎる安定感ですし*1、中でも鈴城芹『のどさわ!』は和とさわちゃんほぼオンリーという、またか! という分かりやすい作者嗜好の満載の一品でした。またか! なのが評価できる点でもあり、飛びすぎという判定が出来ない点でもあるのが、痛し痒しです。
中盤は各々のノリで『けいおん!』をしている雰囲気が満ち溢れたゾーン。この辺りがはじけないのが穏当と感じてしまう所以ですが、それでも味わい深いのがあって、それがよしむらかな『がちおん!』。序盤のムギの鼻血ネタを、澪の服に付いたの*2が維持されていたり、そもムギの手に鼻血付きっぱなしだったりなど、変なネタを地味に維持している辺りが非常にツボだったりします。*3その他にもちゃんと一つの話としてのオチを導く伏線を入れていたり、一枚絵だけれど本編でもマジなかったライブシーンを入れるなど、意欲的な所もあり、今回最大の拾い物であった、と一個人として思ったりしました。
しかし、やっぱり最後の方の2P漫画は尺稼ぎなんだろうなあ…。MAX誌てこ入れだけかと思ったら、かさましにも使われるとは、縦横無尽の活躍ですね? それをもっと他の人のに使って欲しかった、とは思ってしまうのは止められないですよぅ!