『まんがタイムきららミラク』vol'5感想

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今号の巻頭漫画感想

眉毛『純粋欲求系リビどる』

 女の子とゲーセン! そういうのもあるのか。という事で三人娘とゲーセン行って遊ぶだけの回となりました。一応、次号に引く終わりも伏線もきちんと収納してましたが、メインは女の子と遊んでヤッター! と言う話であり、つまりリヒトぐぬぬ…。でも、ゲーセンゲー得意という非モテっぽい感じが嫌いじゃない、ぜ? ぐぬぬって言っちゃったけど。そして今回はバトルターンもなく、本当に普通に女の子とイチャイチャしていただけだったのは、まあ毎度毎度バトルするには場所の問題もあるしなあ。見られたらまずいだろうし。と理解しておきます。どんどん設定に追い込まれてるなあ。
 キャラ的な話をすると既に4回を重ねているだけあって、キャラ的な話の処理が元の巧みっぷりから進んでいるなあ、と勝手に思って見たり。今回はややリクちゃんの目立つ場面が少ないですが、みんなもう結構出てるので毎度のように全員クローズアップしないでもいいよな! という腹積もりだろうと思っておきます。ルコちゃんとレンちゃんには色々あったけどな! レンちゃんはいずれ競馬(賭ける方)で食っていけるな…。という描写は個人的に一番ぐっときた所です。少女博徒! そういうのもあるのか。いやでも、三人娘って今まで一体どういうしてたんでしょうね…。ゲーセン! そういうのもあるのか。状態だったみたいだしなあ。どっか田舎に引っ込んでたんだろうか? その辺がちゃんと考えてないのか伏線なのかは、次回以降に期待しましょう。←上から目線乙

個別チェック四連撃

柊ゆたか『Good night! Angel』

 ガール増えたー!? てなわけでゆりっぺの周りにヒットガール(アオリ呼称)がわらっと集まってくる事態に。連載長期化を睨んで、ただ日々を過ごす形から敵対者を入れてきたアイデアにはミラクに入る者の意地を、ただのきらら系にはならないという意地を見たように思います。そうでありながら、きっちり女の子わんさかを可能にする魔法も掛かっており、やはりきららの一員たる気概も持ち合わせている、見事な仕事だと感心します。
 さておき、キャラ出し回であったわけですが、短いバトル中でもちゃんと軽い紹介回として機能していたのは良かったと思います。鞭、ステゴロ、鳥、ってホント普通に殺し屋って感じじゃない、『必殺』的だなー、とも。それにあやめさんのキャラも対抗馬が出てきて輝きが増しておりますし。が、ゆりっぺダークサイド向けのキャラ増やしてたせいで一般人サイドの扱いがどうなるのかが若干不安です。今回はちゃんと出てたけど、今後は何気なくフェードアウトして殺し屋パートばかりにいかないよな…。とかなんとか。

西瓜割『メラン・コリー』

 絵柄変わった!?
 でも内容の具合はいつも通り。携帯の予測変換で一人という言葉の類型が出てきてショック、の所とかの緩急とか、流石の良いものでした。プール行こうぜ!の件と、そのわりにプール話がプール描写少な目でさっくり終了というのもまた変な緩急。メランの乳! そういうのはいいんだ、すまない…。←謝るなよ
 そして今回の内容とはほぼ関係ない(ネタフリはあった)驚愕のオチへ。…つまり、どういうことだってばよ! というか、その西瓜マジ研究所で調べた方がよくね?

あfろ『月曜日の空飛ぶオレンジ。』

 眼鏡してないヨシノがカワイイだと!? バカめ! 眼鏡してるからヨシノはヨシノなんだよ! 眼鏡無しが可愛く見えるのはたまの事だからだ! レアだからだよ! 眼鏡ヨシノが眼鏡なのにアホの子っぽいのがいいんだよわかってねえな! 信号機生やそうぜ! とか 生やしたけどそれがイマドキ照明式だ! とか眼鏡なのにアホの子っぽいのがいいんじゃねえかよ! 二度言う位良いんだよわかってねえな! そういう意味ではヘッドマウントディスプレイしてるヨシノが良いか悪いかは審議中です。たぶん、年内には結論は出ません。

name『前から2両目』

 連載終了たぁ、いったいどういうことだっ!? ビリー!! と突如ビリー・カーンに小一時間問い詰めを発動したくなる、今回の終了劇。内容の方から鑑みて、これを後単行本一冊分つまり七回出来るのかい? と問われると、穏やかじゃないですね。と返してしまうくらいにはネタきついだろうなあって漫画ではあります。ゆえにどう方向変換していくのか、が気になっていたんですが、終了と言うそしてこの諦念……。
 今回の内容の方は制服についてぐだぐだと百合妄想を炸裂してるような回でした。五回目でたぶんにマンネリというのは、やはりこの漫画の着眼点の狭さが際立った結果のように思われます。数回で終わる雑誌だったら、そういうのがあったという歴史になりそうですが、このままミラクが順調に回を重ねていくと、あったっけそんな漫画、とか言われるのでしょう。不憫…。←勝手な妄想で不憫判定してる

今号の巻末漫画感想

白滝きのこ『びぎなーず9』

 なんか無理やり終わったー! という印象が強い試合回となりました。今までまだ部が完成してないとはいえ野球シーンほぼなし、練習もほぼなしで進んできたツケを、連載終了時にまとめて払わされた格好です。まさかこんな形で頓死する事になると思ってなかったんだろうなあ…。と、他の今回終わる形になった作品達共々のサドンデスっぷりになにやら変な気持ちにさせられるのでした。
 内容の方も唐突感と唐突感に満ちた形に。いい話っぽく和解してるんですが、でもこの試合で上手い事行かないと廃部では?という疑念が、一応違うのを理解していても勝手に思ってしまいました。“イイハナシダッタケドナー”タグを付けたい所です。キャラ的な話もキャラが立ってると良かったんでしょうね…。としたり顔。霧山さんの話が最後なのでしっかり割って入ったのは、逆に入ってこなかったらどうしようのレベルだったので、あまり不意打ち感は無く。ちょっと処理に入ったな、という印象持ってしまった。もうちょい、キャラ話が長く出来たら、違ったのかなあ。と、死んだ子の歳を数えるような事をしてしまうのでした。
 最終回なので総じてみると、結局どこに行きたい漫画だったんだろう、というのが先に出ます。一話目からして主人公の目的意識が散漫だった、というのが最終的にまで影響してたように思ってしまいます。後、やっぱりスポーツものはきらら4コマには向かない題材だったのかしら、とも。4コマの弱点は基本的にコマの形状をいじれない事で、それゆえにテンポが一定になりやすいという、緩急があるのが普通のスポーツものにはそれが致命的な致命傷になるんだなー、とか。この辺が解決された漫画もあるでしょうが、この『びぎなーず9』では成されなかった、と記憶したいと思います。

一応の総評

 今回の最トピックは次回からの月刊化です。マジでこの雑誌を月一で出せるのかという疑惑は一読者としては当然持ち合わせますが、そこは新連載とゲストでどうにかしていくのだろう、とまあ適当に状況がどうなるか待ちの姿勢をしたいと思います。今回の連載終了組の内、二人が新連載を、と告知されているので、完全新規連載枠は一つか二つ、ゲストもまた一つか二つか、と言った所でしょうか。その狭い枠でいかなてこ入れを成してくるか、まあ適当に待ちの姿勢で。
 もう一つのトピックは盛大な首切りもとい最終回乱舞。元より最後までいける漫画は少数だろうとは覚悟していましたが、約三割を削減とは思い切った以前に最初の段階でもう少し精査しとけよという気持ちが上から目線から先立ちます。どれも立ち上がりが遅いタイプか元より立ち上がってたのか疑問のある種でしたが、でも初期を彩っていた色として、せめて記憶には留めて置きたいところです。今後も、単行本が出るまでいかない連載もあるだろう、という覚悟も。ホント、どうなるんだろう…。いやいや、ここは適当に待ちの姿勢。待ちの姿勢なのだ…。

今回の掲載順変動

 掲載順がどう変動したのかのメモを残しておきたいと思います。作品の並び順は便宜上、第一回目の並びです。

作品名 vol'1 vol'2 vol'3 vol'4 今回 位置±
リリィ 1 1 2 2 4 -2
桜Trick 2 5 3 3 3 ±0
純粋欲求系リビドル 3 2 4 7 1 +6
夜森の国のソラニ 4 7 7 1 7 -6
メラン・コリー 5 3 13 8 5 +3
前から2両目 6 10 15 11 12 -1
Good night! Angel 7 4 1 4 2 +2
月曜日の空飛ぶオレンジ。 8 8 17 3 11 -8
Lisa Step! 9 15 16 13 6 +7
にじげんめのうた 10 11 6 12 14 -2
おきまりラブ 11 6 5 15 9 +6
きしとおひめさま 12 13 8 5 13 -8
Seed 13 9 19 19 18 +1
スイート マジック シンドローム 14 14 9 10 8 +2
ルンルルコミュニケーション 15 17 18 18 17 +1
るーてぃんルーティン 16 16 12 17 16 +1
福33三色バンチ 17 12 14 9 15 -6
びぎなーず9 18 18 20 20 19 +1
tune! - - 10 16 - -
となりの魔法少女 - - 11 6 10 -4