感想 サンカクヘッド 『厨二君を誰か止めて! 2』

 大体の内容「なんか中二病とか関係なくないですか?」というか、いつものテンション勝負のサンカクヘッド味が強くなってるんじゃないですかやだー! というわけで中二病部分が今一薄くなってるけど、それが逆にサンカクヘッド味のにじみ出る余地として存在しているので、中二っぽさが無くなったのを喜んでいいやら悲しんでいいやら。そんないつものサンカクヘッド漫画、それが『厨二君を誰か止めて!』2巻なのです!
 中二病っぽさが少なく感じたのは、主に厨二にスポットが当たらない場面が多かったゆえ。あるいは当たってるけど中二じゃなくてテンション勝負になってしまったりするがゆえです。
 厨二にスポットが当たらないなら誰にスポットが当たってんだよ!あててんのよ!というのは、いきなりにゅるっと出てきた厨二の妹、神保の存在が大きいでしょう。小動物系マッドサイエンティストという良く分からない立ち振る舞いの神保に、厨二が特に中二病も出さないで逃げ回るせいで、中二病とは…、悲しみとは…。という雰囲気に。そしてなつみやジュン様の乳揉んだりするのも特に問題が無いキャラ付けで、余裕の乳揉みかましてる辺りで厨二なんていらんかったんや! という駄目な悟りすら開けそうでした。それでいて父との微妙な確執(父が神保をモチーフに書いてる小説が神保には許せないものがあるらしい)というドラマ性も持ち合わせており、ますます厨二なんてい(略)という気持ちを強くしてくれます。ある意味では厨二の中二部分がネタ切れなんじゃねえか、とも思わされるのであります。
 それが更に強く感じたのが、中二勝負じゃなくてテンション勝負になってしまった嵐の回。厨二をけしかけるジュンに対して、それに一々乗る厨二でしたが、途中でテンションだけでどこまでいけるかみたいな試合になり、中二病とは…、悲しみとは…。って感じさせられました。他に厨二が主体のトイレ回とかキス回とかもあんまり中二って感じじゃないでしたし、やはり、ネタが…。と思わずにはいられません。元々一巻の段階で中二の痛さよりサンカクヘッド味が強かった気もするので、ある意味では正常に進行しているという事なのかもしれませんが。
 しかし、もしかして、この巻で終わり? という雰囲気がこの巻の最後の話で溢れ出ていまして、ある意味綺麗に決まってるので尚更これで終わりなのかしら、という思いに囚われます。なつみさん、それは一体どういう意味合いなんですか!? そんな感情吐露されても困ります! あまりに綺麗に決まり過ぎじゃないですかやだー! ジュン様とかもうちょい色々あってくれてもいいのにー! あれだけキャラ立ってるのにちょい役なんてやだー!
 とかなんとか。