感想 ms 『少女公団アパートメント 2』

少女公団アパートメント (2) (まんがタイムKRコミックス)

少女公団アパートメント (2) (まんがタイムKRコミックス)

 大体の内容。「アパートから出たりもあるよ!」。女の子わんさかコメディ『少女公団アパートメント』もこの巻で最終巻となりました。今までアパート内中心、あくまでも出ないのが基本であったのがアパートの外に出るパターンも追加されたので、やりようによっては永遠に続けられそうな雰囲気もありましたゆえに、2巻で終わるのは大変寂しいのではありますが、ちゃんと最後まで出ない場合のあるきらら4コマ単行本において、ちゃんと2巻が出て終わったという事実の方を十分に感じ入りたいと思います。最後に課金出来て良かった…。←課金言うな
 さておき。
 『少女公団アパートメント』というと絵柄の可愛らしさと話の可愛らしさが特筆点ですが、それはそれで他のきらら4コマとも競合する部分ではあります。ならそれのどこが突出していたのかというと、やはり絵柄の可愛らしさが際立つかと思います。基本まるっとしており、線も柔らかであって、それが基本の絵からデフォルメまで一貫しており、可愛らしいの統一感が半端ではない辺りが、この漫画の可愛らしさの基底では無いかと思います。そんな絵柄で、ちーとろかが睦みあい*1、なつみちゃんが女の子っぽく少年っぽくあり、さくらさんが百合妄想をする。そういうちゃんちゃかと可愛いコメディをするのだから、可愛いという印象が更に強まるのもむべなるかな。そういう相乗効果があった漫画であった。そう思います。
 さておき。
 基本4人娘はどの子も可愛いですが、その中にあってやっぱりなつみちゃんは別格に可愛らしかったように思います。ちょっと少年っぽいのを気にする女の子って、素晴らしいですよね。だから女の子っぽくしようとして、でも自分ではいまいち上手くいかなかったり、たまに上手くいってお姉さんっぽいって言われて喜んだりするなつみちゃん最高です! やっぱりコンプレックスは個人を輝かせる作用もあるよなあ、とか。あるからこそ、それを踏まえるからこそ映える、というか。そりゃ姉の学校のお嬢さん方も可愛い可愛いって構うのも当然と言えましょう。可愛いもんな!
 さておき。
 この巻ではどの回が好きか、と言われると最終回が一番好きのように思います。全部大体同じ位好きなんですが、最終回はちーがちょっと成長している、という部分が出て、でも基本そんなに変わってないという雰囲気もそこにはあって、後、いつもの面々が暖かく且つ面白そうだから見守っていたりしているのがなんだかとっても、ありがてえじゃねえか…(泣)。という気持ちになったり。どうゆう感情回路なのか自分でも良く分かりませんが、なんだかいいものはなんだかいいのでありますよ。この文字化不能の気持ちは後生大事にしたいところです。
 とかなんとか。

*1:とても大仰な表現。