感想 水瀬るるう 『大家さんは思春期!』4巻

 大体の内容「女子中学生大家さんの春夏秋冬」。中1、という地点はそのままに4巻になってまいりました。今までも時間が進んでた様で中1のままであり、それでもまた時が移ろうと言う事。これがどういう意味を持つのか。中2になっていくのか。また一転して中1時代を続けるのか。ある種の正念場に突入している、それが『大家さんは思春期!』4巻なのです。
 今回は季節ネタ豊富。プール回は水着を買いに行く事からきっちりとしており、そもそもチエちゃんのお金管理、それも使う時はどうなっているのだ? と思ったら現金が持たされたら怖くて使えないなら商品券でいいじゃない! だったりしたのがいいです。とても納得出来る。前も書きましたが、そういう蓋然性の高さがこの漫画の最大の良い所。そういうことになるだろうな、をきっちりしつつ、そういうことになろうとは! に繋ぐこのテクですよ。
 体育祭回は練習もきっちりと。成績はいいし炊事洗濯掃除パーフェクトだけど、運動だけは苦手、というのがきっちりと描かれているのが印象的です。練習回でも、体育祭回でも、ちょっと鈍くさい部分があっても懸命なチエちゃんは輝いているのです。流石に鉢巻を鰻と考えて乱獲、からの体育祭の勝敗に何故かチエちゃんの料理が絡むという展開は、見抜けなんだ、このリハクの目を持ってしても! とイコール節穴が露呈するくらいにやられましたが。素直に終わらないとは思ったけど、この素直じゃなさ!
 上記二つのイベントでも相変わらずチエちゃんが可愛い出来る状況に対して余念が全くないのが、この漫画らしい所です。そして、メイン回の前の幕間とも言える回、水着買う回と体育祭の練習する回でも、しかしきっちり楽しませてくれる、チエちゃんカワイイヤッター! させてくれる。この度量こそ『大家さんは思春期!』であります。
 そんな可愛いチエちゃん、今回は更に色々と可愛いのであります。夏休みの自由研究で干物作りを、というおかんパワー炸裂する内容だったり、学園祭でお化け屋敷から一転、ゾンビカフェという物を企画したりと企画屋稼業をしております。発想が若干ずれているから出来る内容で、チエちゃんが世間ずれしてないのが素晴らしく愛おしいというのが分かる案件です。まあ、ゾンビカフェの前は落ち武者カフェだったので、それは独創的すぎますが!
 さておき。
 今回のチエちゃんベストショットは全てなのですが、あえてここ! というと、水着よりも体育服でもなく、やっぱりおさんどん姿のチエちゃんが至高にして究極です。


中学1年生史上最もおさんどん姿が似合う子

 ここ以外でもおさんどん姿がたくさんあるので、今回の巻は至福と言えましょう。こういうおかんやったら最高やな! と思ったけど中1なんで非合法じゃないですかヤダー! 誰かにもらわれていくとかヤダー! ←何言ってんだお前
 とかなんとか。