今回のまんがタイムきららキャラット三作取り上げ(2018年6月号)

承前

まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。多くも少なくもなく、三つ抜き出すのもまた一興。
選ぶのは好きな作品。その定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。
それではいってみましょう。

カヅホ『キルミーベイベー

戦車! そういうのもあるのか。
ということで戦車回というか段ボール戦車回でした。大体一本目のソーニャちゃんの言、ダジャレで収まるなら収まっておけ案件。特に最後のオチとか壮絶だったので、本当にダジャレで収めておけ案件でした。というか、段ボールの戦車でバタバタするだけでここまで話を亜空大作戦出来るのがこの漫画の強さですよ。最近アンソロでの出番がないのは、こういうのでこいつ、ヤバい! って思われているからなのでしょうか。←無意味な邪推でなのでしょうかじゃない

浜弓場双『おちこぼれフルーツタルト』

メインステージ! の前にロコさんの古傷が……。
3巻収録部分辺りから酷いマンガ度合いがせり上がっているこの漫画ですが、今回も今までのに輪をかけるレベルで酷かったです。ここ最近のオールオーバザヤバいアイドル、という感想が今回も揺るがないというか、忽せにしないレベルになってまいりました。今回だとロコさんのブロッコリーネタがとうとう解禁されてしまってロコさんの古傷がぱっくり開いたり、地域で応援されているけどその人たちに自分たちの売れ残りグッズをカレーの付属品としてさばいて、それなのにと泣き出したりと本当にこのアイドルはやっていけるのかと不安にしかならなくなってまいりました。ロコさんも色々あったにせよ自分たちをゴミ属性とか言い出すので、ほんともう。

大沖はるみねーしょん

漫符を使ってみよう。という、お話。
漫画には様々な記号があるものですが、それにフューチャーしたのが今回の『はるみねーしょん』。最近の『はるみねーしょん』はテクニカルなことをするようになった、という印象ですが、今までが基本ダジャレで押し通すという、それはそれでテクニカルなことだったので、そういう意味では軸線が変わっただけでやる発想は変わっていない、とも言えます。ですが、やっぱりはるみさんの\やべえ/が設置されたらしっくりくるとか、最後の大オチとか、こんなものでえ! とどこかの美食家の台詞も出ようものです。そういうネタ来るか!? 来るのかよ!?