Freddie Hubbard "Hub Cap"
岡山のレコード店にて。
Hub TonesとHub Capとどっちにしようか迷った末に買う。
Hub Tonesはジャズ喫茶で聴いたことがあるので、Hub Capを買ったが、Tonesの方がやっぱりよかったかもと思う。
あ、いきなり結論。
サウンド自体は60年代のモーダルになりかけている微妙な時期のそれで、アンサンブルはいかにもBNといったクロースド・ボイシングで、暗く、やや重めである。完成されているという印象は受けるが、60年代のBNは、どれも紋切り型の印象がつきまとい、個性が弱い印象を受けてしまう。
ジュリアンプリースターのソロは、涙なしでは聴けません。フリーフォーオール(メッセンジャーズ)のカーティス・フラーのソロと同じで。
どうにも、吹けてない。まだしも彼のリーダーアルバムであれば、もっといいテイクもあったのかもしれないが、主役じゃないから。集合写真で一人だけ目閉じちゃって映ってるけど、まぁ、採用されちゃった、みたいな。
宮沢章夫『青空の方法』
僕ねぇ、こういう面白い本の面白くない部分が好きなんです。
オチというか、面白いことを言うときに面白さを際だたせるために、対比として出だしは真面目な語りぶり。そのために必要以上に四角四面な口調。妙にテンションを押さえた普通文不自然なことといったら。
だけど、『牛への道』に比べると、この本は真面目な雰囲気のままであまり逸脱がなく、あれっ?といった感じ。