- アーティスト: Howard McGhee,Phineas Newborn Jr,Leroy Vinnegar,Shelly Manne
- 出版社/メーカー: Ojc
- 発売日: 1992/02/17
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 2回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
おそらく、ちょっとピークを過ぎたあたりの演奏だと思うんですが、バックがしっかりしているので、安定感があります。ラッパはとにかく軽くてよく回るフレーズが気持ちいい。
ボクサーでいうと、軽量級の中身の詰まった体をしていて、やや前傾姿勢で懐にとびこんで、ジャブとアッパーを速射砲の様に繰り出すタイプでしょうか。パンチはあまり重くはなく、手数で圧倒するタイプ。
基本的にはバップ・イディオムだと思うけど、僕はその時代性に関係なく、こういう感じのまるで扇風機を思わせるようなめまぐるしいフレージングが好き目です。でも、こういうスタイルってあんまり後継者がいないよなぁ。目指して軽いパンチになるわけじゃないからだろうか。
ちなみに、トランペッターをボクサーに例えるのは僕はよくやるんですけど、例えばサッチモなんかは一撃が重い、ヘヴィー級のハードパンチャーだし、クリフォードブラウンは手数もありながら一発一発の芯が重いタイプ。マイルスは居合術のようなカウンターパンチャー。
あと、マギーはMcGHEEというスペリングなんですけど、タイトルはMaggie's...でしょ。これはMcGHEEの渾名がMaggyってことなんでしょうか。英語に明るくないのでよくわかんないんですが。