咲-Saki-第168局[端緒]感想

最新話の感想を書くとか何年ぶりだろう…。というかブログの更新もだいぶサボってて申し訳ないです。



麻雀できるの?って聞かれた時の反応が全く同じだ!こういうところはやっぱり姉妹なんだなー…と思いつつその後に続く麻雀に対する態度は二人の間では全く異なりますね。咲さんと違って照お姉ちゃんは麻雀に対するトラウマを特に持ってない様子。

勝っても負けてもつらい目にあっていたという咲さんの家族麻雀体験談ですが、照もこの時に家族麻雀に参加していたはず。普通に考えれば照もお年玉を巻き上げられたり怒られたりしていてもおかしくないとは思うのですがはてさてそれならどうして高校1年の照は麻雀に対してネガティブな感情を特に持っていないんでしょうね。アイさんや界さんと一緒になって咲さんからお年玉を巻き上げていた…とかは流石にないと思いますが、咲さんがプラマイゼロを身につけたように照もそういった厄介ごとを避けるための何らかのスキルを身につけたって事なんでしょうか。うーん、よくわからん。

そういえば照が小学生のころから麻雀を打っていなかったという事実は結構意外でしたね。恐らくこれは家族麻雀以外では特に麻雀の経験がないという意味なんでしょうが、てっきりアイさんから中学の間とかもスパルタ麻雀教育を受けているものだとばかり思っていました。すると実はアイさんはあまり照に麻雀をしてほしくなかったのかな?インタビューに影武者を立ててた事からも自分の存在を世間に知られたくなかったことは確かなんでしょうが照の実力がわかっているだけになるべく麻雀の世界から遠ざけようとしてたんでしょうか。(けどそれならそれなりに強豪な白糸台に入学させないような気もするけど…)

気になることといえばもう一つ。第156局で咲さんが言っていた今の照と昔の照ではまるで麻雀の打ち方が違うという話。照が小学校のころから麻雀を打っていなかったというのが事実であれば彼女の麻雀の打ち方が変化したのは白糸台に入学してから後のことである可能性が非常に高いって事になりますよね。それって一体何が原因だったのかなーってのが非常に気になってるんですよね。たぶん打ち方の変化って照のだんだん打点が上がっていく能力の事を指してるんでしょうけどこれも今回の回想で描かれるのかな…。

ひょっとして照の昔の打ち方がギギギーってやつなのかな?回想が深まるにつれ照の性格もミステリアスでよくわからないし宮永家の謎もますます深まっていく感じですが、今回の回想なんだかすごい長そうだしここら辺の疑問に対する答えも出てくるのかなー…。


最後に全く関係ないけど貝瀬監督って右頬に黒子があるのかな?それなら咲-Saki-初の黒子キャラになるけど雑誌だとただのゴミなのか微妙に判別がつかなくて困る

戒能プロとの考察 その4 大生院と石鎚山について

前回の記事でも触れましたが、立先生のブログで戒能プロの出身について次のように書かれてました。

15.01.13

戒能プロは生まれが松山で3歳から石鎚山付近で高校から大生院です。

なかなか細かい設定ですね。そこで今回は石鎚山および大生院について簡単にまとめつつ戒能プロとのつながりについてざっと書きなぐってみました。


石鎚山愛媛県にある標高1,982mの西日本で最も高い山です。日本七霊山の一つともいわれ、昔から修験道のとても盛んな山でした。またも修験道…もはや咲-Saki-といったら修験道みたいな感じになってきましたね。
そして大生院愛媛県新居浜市にある地名ですね。かつては往生院村と呼ばれていたのですが、「往生」の字が死を連想させるという事で現在の大生院という名前に変更されました。
この往生院という地名の由来は、現在もこの地に存在する正法寺というお寺が往生院とも呼ばれていた事にちなみます。この正法寺の創建は奈良時代にまで遡り、その開基は寂仙(上仙)という人物です。
この寂仙については『日本霊異記』に次のような面白い記述が残されています。

伊予国神野郡に石鎚の神を祀る山がある。険阻な山で、修行した清浄な人しか登れない山だとある。寂仙という禅師がこの山で修行し、人びとから菩薩と崇められていた。寂仙は天平宝字二年(758年)、自分は死後二十八年目に国王の子として生まれ変わり、神野と名づけられるであろうとの遺言を残して死去した。その二十八年後、桓武天皇に皇子が生まれ神野親王(後の嵯峨天皇)と名づけられた。それで人びとはその王子を寂仙の生まれ変わりと信じた。*1

また『文徳実録』によると神野親王と同じ名前である事を憚って神野郡は新居郡に名前を改めたとの記述もあって、これが現在の新居浜の地名の由来と言われています。つまり、新居浜市大生院もどちらも元々の名前から変更された地名なんですね。これは別に何の関係もない話ですけど、「往生」院の開基である寂仙に神野親王へと「転生」した逸話があるって面白いなって思ったり。

ところで上の大生院の名前の由来や寂仙の逸話と、戒能プロのカードの背景が賽の河原である事や二つ名がThe Spook(幽霊、お化け)である事、つまりこれらの全てがこの世のもの以外のものを指し示すキーワードである事は全くの無関係ではないのかなと思ったり。別に具体的に能力に関係あるとも思いませんが、そういった地名を学校の場所として立先生が選んだような気はすごくします。テスカトリポカは神様でしたが、戒能プロはそのうち悪霊とか幽霊とかも呼び出しちゃったりするんでしょうか…。

正法寺に話を戻しますね。正法寺笹ヶ峰の麓にある寺院で石鎚山笹ヶ峰、そして瓶ヶ森を加えた3つの山は伊予の三高山とも言われています。現在の石鎚信仰の中心地はその名のとおり石鎚山なのですが、かつては笹ヶ峰瓶ヶ森の方が信仰が盛んであったとも言われているそうで、この笹ヶ峰別当正法寺でした。現在でも正法寺では七月に「笹ヶ峰お山開き」と呼ばれる行事が行われており、笹ヶ峰の本尊である蔵王権現像を正法寺から山頂まで担いで持っていくそうです。

これらの情報が戒能プロと何らかの関連があるとして他にも上で挙げたキーワードから連想される咲-Saki-キャラが何人かいます。一人は毎日のように吉野の山を駆け回ったことで蔵王権現の能力を身につけたという阿知賀の大将である高鴨穏乃です。

戒能プロは生まれは松山なのに3歳から石鎚山へ移り住んだようですが、彼女もまた同じように山で修行する事で*2現在の能力を身につけた、あるいは磨き上げた可能性は十分にあるように思えます。いくら厳しい修験道の修行を行ったところでテスカトリポカを呼び出せるようになるとは思えませんが…。

また永水のメンバーと戒能プロにも共通点を見出すことが出来ます。永水の子たちは修行を積んでいたら本家から呼び出しがかかって現在の霧島神境へと移り住んだ訳ですが、戒能プロが生まれは松山なのに3歳で石鎚山へとやってきたのも全く同じような理由なのではないかという気もするんですがいかがでしょうか。なにより戒能プロは永水の滝見春とは従姉妹の関係にあたりますしね。

ただ、高校時代の戒能プロは永水とは違ってセーラー服姿だったので、大生院高校は永水みたいな特殊な学校という訳ではないのかなぁ…。大生院がある笹ヶ峰には石鎚信仰の古い姿が今も残っているというのは、霧島神境が霧島神宮を隠れみのとした存在である事とダブって見えなくもないですがさすがにこのあたりに関しては仮説を立てるにしても情報不足すぎますね。

参考文献

山と信仰 石鎚山

山と信仰 石鎚山

生活のなかの行道(ぎょうどう)―石鎚信仰の深層

生活のなかの行道(ぎょうどう)―石鎚信仰の深層

参考サイト
石鉄山 正法寺
何の変哲もない咲の地名紹介 : 愛媛県代表・大生院女子と戒能プロ

*1:著:森正史『山と信仰 石鎚山』p.18より引用

*2:シズは修験道の修行をしていた訳ではないですが

戒能プロ考察 その3 謎だらけのキングについて

前回の記事ではテスカトリポカについての考察を書きましたが、今回はその他にここ1年ほどで新たに語られた戒能プロの情報をまとめつつ再び戒能プロの能力が具体的にはどのようなものなのか考えてみようと思います。
二年ほど前に一度戒能プロについて考察した記事がこちら:戒能プロ考察まとめ - 私的素敵ジャンク

まずは昨年の立先生の日記に以下のような記述がありました。

15.01.13

戒能プロは生まれが松山で3歳から石鎚山付近で高校から大生院です。

また、本編では3度、戒能プロが自らの能力について語るシーンがありました。まず最初は146局[絶望]から。これは爽くんがアッコロカムイとホヤウカムイを出した場面のものですね。

戒能「スネイクとオクトパスですね」
瑞原「はやっ!?ホントに?」
戒能「スネイクというかマヤのククルカンに似てますね…私もここからではちょっと…」
瑞原「よしこちゃんが呼び出すアレもイヤだけどヘビやタコもイヤだなぁ」
戒能「うちのは私が呼んだキングがさらに呼ぶだけでタコとはまったく―」


続いて第153局[一閃]より。こちらは爽くんがネリーに対してパウチカムイを使ったシーン。

瑞原「獅子原さん結局最後まで出さなかったね。よしこちゃんの言ってたやつ」
戒能「開会式で見かけたときは持ってたんですけどね」<中略>
戒能「あっ…持ってた………」*1
瑞原「絶対公式戦で戦いたくない………」
戒能「でも地区大会から結局一度も試合中には使わなかったですね。」
戒能「私も似たようなのいくつか出せますよ
瑞原「えっ」

そして3度目が前回まとめたテスカトリポカについてですね。という事で現時点で判明している戒能プロに関する情報を(本人が否定しているものも含めて)まとめると

    • 生まれは松山、3歳から石鎚山付近に住んでおり、高校から大生院
    • 滝見春の従姉妹
    • 中東の元傭兵でイタコ*2
    • ソロモン王の力で役満和了*3
    • 宮永咲と似たような事が出来るらしい
    • 二つ名は「The Spook*4
    • キングを呼び出すことが出来る
    • そのキングが更に色々なモノを呼ぶらしい
    • パウチカムイと似たようなモノを幾つか出す事が出来る
    • テスカトリポカを呼び出した


これくらいになるでしょうか。二年前の記事では戒能プロは古今東西ありとあらゆる神様だとか悪霊だとかを呼び出せるのではないか、ととりあえず結論づけたんですが、これまでの戒能プロの言動を見る限り本当に何でも呼び出せるんじゃないかと思えてきますね…。
とりあえず今回はこれらの情報の中で戒能プロが言うキングとは一体何者なのか?について考えてみようと思います。

さて、神様や霊と言った様々なモノを呼び出すことが出来るキングと言えば一番に思い浮かぶのはやはりソロモン王でしょうか。実際に戒能プロは否定していたとはいえ、彼女はソロモン王の力を借りて役満和了ったという噂があるみたいですし。

また、キング=ソロモン王と考えるとここで戒能プロが言っている「パウチカムイと似たようなもの」についても例えばソロモン王が使役したといわれる72体の悪魔についてまとめたグリモワール(魔術書)である『ゴエティア』の中からシトリーやアスモデウスなどパウチカムイと似た性質を持つ悪魔の名前を実際に幾つか挙げる事が出来ます。
ちなみに咲-Saki-ファンの中では既にとても有名な存在となっている為に特に説明の必要はないと思いますが、パウチカムイとは色欲、淫欲を司るアイヌの神様の事ですね。

そういったわけで僕もつい先日までは戒能プロがいうキングとはソロモン王の事で間違いないんじゃないかな〜と思ってた訳ですよ。そう、テスカトリポカの名前が出てくるまでは。

当然の事ながらソロモン王がテスカトリポカのような中南米の神様でさえも使役できるなんて話は全く聞いた事がないですし。ここでキング=ソロモン王説は完全に行き詰まってしまった訳です。
一応キングが中南米の王様かなにかなのではないかという可能性も考えてみたんですが、少なくとも僕が前回調べた範囲でテスカトリポカをどこかの王様が使役したというようなお話は見かけなかったですね。

という訳で結局戒能プロがいうキングが誰の事を指しているのかについては残念ながら現時点ではよくわからないと言わざるを得ない訳です。
ただ、全く別の仮説として戒能プロは実はキング以外にも色々な神様を使役していて、テスカトリポカを呼び出したのも戒能プロ自身である、なんて事も考えられなくはないのですが。
確かにこれならキングがソロモン王という結論は変える必要がなくなるんですけど、いずれにしろ問題となるのが戒能プロはどこでそのような能力を身につけたのかという事です。

咲-Saki-にはとてもたくさんの能力者が登場しますが、基本的にはどのキャラに関してもその能力を持つにいたった何かしらの理由づけがされています。その中でも戒能プロのような神様を使役するタイプの能力者の場合、カムイを使ってくる有珠山の爽くんにしろ九人の女神をその身に宿す永水の神代小蒔にしろ、使役している神様はその学校がある地元に由来がある神様な訳です。*5それなのに、戒能プロはテスカトリポカなんて中南米の神様を普通に呼び出している訳です。何それずっこい。
例えば戒能プロが幼い頃から世界中を放浪してたなんて設定があれば話は別なんですが、最初に書いたように立先生の日記によれば彼女はずっとちょくちょく場所は変わっていてもずっと愛媛県内に住んでいたみたいですし、この点もますます謎が深まるばかりなんですよねぇ。
ちなみにソロモン王に関していうと実は四国にソロモン王の秘宝が眠るなんてトンデモな説が一応あるにはあって既にジャファーさんがその点については指摘されてます。*6

…まさか本当に裏稼業で傭兵とかスパイとかやってたんでしょうか。それも高校生時代のうちから。それなら一応筋は通る気はするけどう〜ん…。

次回は石鎚山大生院といった地名について触れてみようと思っています。

*1:獅子原爽がパウチカムイを使った際のセリフ

*2:ノーウェイノーウェイ

*3:ノーウェイノーウェイ

*4:幽霊、スパイの意

*5:神様を直接使うキャラ以外にも、例えば能力が遠野物語の神様由来の宮守女子の子たちとか吉野の蔵王権現に関係する能力を持つ阿知賀の穏乃など咲-Saki-の能力は地元補正がとても大きいですよね。

*6:参考:戒能物怪録 キングとはいったい誰なのか?-アルカ茄子

戒能プロ考察 その2 テスカトリポカと照魔鏡の関連性について

今回のお話は以下の記事の続き…というか新たに判明した設定や発言を基に改めて戒能プロについて考えてみようという主旨の記事です。…と言ってもまだ戒能プロについては謎だらけなのでまだその3、その4…と続いていきそうですが。
戒能プロ考察まとめ - 私的素敵ジャンク

第156局[両親]では戒能プロの高校時代のお話が初めて語られましたね。

戒能「宮永照は東一局を捨てて相手の本質を見極めます。打ち筋やクセや考え方の変化を見抜いたりはできないようですが。スペシャルなものを持ったプレイヤーの特質だけをその1局だけで見抜いてしまう、照魔鏡のような―私は初手テスカトリポカでそのエフェクトから逃れることができたのがラッキーでした」


宮永照の照魔鏡については阿知賀編で既に登場してましたね。

ここでの解説で小鍛治プロが「対戦経験のあるプロの話では本質的なものを見抜く照魔鏡のようなもの」とコメントしていましたが、つまりこの「対戦経験のあるプロ」が戒能プロの事だったと考えて十中八九間違いないと思います。
ちなみに照魔鏡については色々なところで既に語られてるのでみなさんご存知だと思いますが、元々は中国や日本の伝説に登場する妖怪の正体を暴く鏡の事を指します。ただ、上のシーンでは玄ちゃんの後ろにある照魔鏡の左右に煙のようなものが立ち込めてますね。これはこの照魔鏡の伝説を基にして鳥山石燕が雲外鏡という妖怪を創作したのですが、その雲外鏡のイメージが作中に反映されてるからです。*1

その一方で戒能プロが呼びだした神様テスカトリポカとは中央アメリカ神話で古くから伝わる神様ですね。テスカトリポカという名前は「煙の立つ鏡」という意味で、故にここで戒能プロが語ってる言葉は宮永照は照魔鏡を使って戒能プロの本質を見抜こうとしたが、そのエフェクトをテスカトリポカ、つまり鏡で反射した、あるいはその鏡の煙で無効化したと読み解く事が出来る訳です。
で、実際に作中で語られた部分についてはこの解釈で間違いないと思うんですが、テスカトリポカを照魔鏡の対策として登場させた背景にもうちょっと別の理由が、つまり他にもたくさんいるであろう鏡の神様の中でここでテスカトリポカが選ばれたのには何か別の意味があるんじゃないか、とまぁいつもの悪い癖でちょっと調べてみた訳です。まぁ、メタ的に考えるとこういうのもアリかなってくらいに思っていただければ。

さて、まずテスカトリポカの名前に使われている鏡は黒曜石の鏡の事を指します。つまり、テスカトリポカはこの黒曜石の鏡が擬人化されたものと考えられる訳です。黒曜石はその名前のとおり真っ黒い石なので、確かにこの石を使って作られた鏡を「煙の立つ鏡」と呼ぶのはピッタリですね。
鏡というのは世界中どこでもそうだと思いますが、主に呪術や儀式に使われるものです。

これは大英博物館に展示されてるテスカトリポカの仮面です。儀式の際に使用されたと考えられています。戒能プロの後ろにいるテスカトリポカとほぼ同じ顔かたちをしていますね。
鏡を擬人化した神様であった為かテスカトリポカはしばしば魔術を操る神様として描かれています。例えば自らの黒曜石の鏡を使って他人の心を操ったり、老人に化けて他の神様を誑かしたり…。そんな神様であっただけにシャーマンからの信仰が特に篤い神様であり、またしばしば混乱をもたらすその気質から軍神としての性質も兼ね備えるようになります。
テスカトリポカは同じく中央アメリカの主要な神様であるケツァルコアトルとライバル関係であったようで、たくさんのお話でこの二人の神様の事が描かれています。それらのお話の中で最も有名なものに『五つの太陽』という中央アメリカに古くから伝わる創世神話があります。
このお話はごく簡単にまとめると、現在の私たちが住む世界の太陽は5番目の太陽、第5の太陽が支配する世界であり、それ以前にあった第1の太陽から第4の太陽までが支配する世界はそれぞれ何らかの原因で滅んでしまったのだというものです。
このお話において「4つのジャガー」と名付けられた第1の太陽が支配する世界の守護神がテスカトリポカでした。しかし、テスカトリポカはケツァルコアトルとの戦いに敗北し、彼はジャガーへと姿を変えさせられてしまいます。このジャガーが第1の世界の人々を食べつくした事で第1の世界は終焉を迎え、ケツァルコアトルが支配する「4つの風」と名付けられた第2の太陽の世界が誕生する事となります。

では、このテスカトリポカのデータを基に戒能プロと今回のシーンについて考えてみましょう。
まず、これまでの描写から戒能プロ自身が色々な神様などを呼び出すシャーマンのようなものである事は間違いないでしょう。また、テスカトリポカもまたシャーマンから信仰される神様です。

次にテスカトリポカのライバルであるケツァルコアトルについて。ケツァルコアトルとは主にアステカなどで使われてる名前でマヤ文明においてはこの神さまはククルカンと呼ばれていました。

ククルカンといえば爽くんがホヤウカムイを呼び出した時に戒能プロが似ている存在として名前をあげた神様ですね。戒能プロがマヤ神話に精通しているのは自らもテスカトリポカを呼び出せる為なのでしょうか。あるいはここでククルカンの名前を挙げたのは後にテスカトリポカを登場させる前振りだったのかもしれません。
ちなみにケツァルコアトル=ククルカンとホヤウカムイはどちらも翼を持った蛇の神様であると言われています。確かに実際に見比べてみたら似ていると評してもおかしくないでしょうね。

そして『五つの太陽』の神話について。上にも書いたように、このお話においてテスカトリポカは「4つのジャガー」と呼ばれた第1の太陽の守護者でありました。
ところで、このジャガーですがアステカ神話を扱っている本によってはジャガーではなくトラと訳されているようです。例えば

最初の太陽の創造はテスカトリポカによって行われた。この時代の人間は巨人だったが、大地を耕すことを知らず、時が流れてケツァルコアトルがテスカトリポカの頭を杖で殴ると、彼はトラの姿になり海へと落ちていった。
するとテスカトリポカは巨人を貪り食い、存在したものすべてを破壊し尽くしてしまった。この太陽は「四のトラ」と呼ばれている。*2

だとか

2つの騎士団―戦士は、その経歴の最終段階で、最高位の2つの騎士団のいずれかに加入することができた。「虎の戦士」はテスカトリポカ神の兵士で、虎の皮の軍服を着用した。*3

このような記述ですね。トラは中央アメリカには生息してないはずなのでこの訳は間違いな気もするのですが、これら以外にも幾つかの本で同じような記述を見かけたのでとりあえずここではジャガー=トラと考えてみましょう。それではこれらを踏まえた上で戒能プロのテスカトリポカと宮永照の照魔鏡を比較してみると両者の重要なキーワードが数多く一致している事がわかります。
まず、照魔鏡は東1局終了時に発動するもの、そしてテスカトリポカは『五つの太陽』における第1の太陽の守護神です。
次に宮永照の名前には照魔鏡の一文字と同時に太陽を意味する「照」が入っています。また、宮永照は咲-Saki-のいわゆる「牌に愛された子たち」の総称として天照大神の一人でもあります。*4そして言うまでもない事ですが、天照大神もまた太陽神ですよね。これらの事から照魔鏡と天照大神を結びつけて考える考察も幾つかあります*5が、ここで太陽というキーワードで宮永照とテスカトリポカが結び付けられる訳です。
そして、トラといえばもちろん白糸台の宮永照はチーム虎姫の一員でもあります。

厳密に言えば2年前の高校生時代の戒能プロと対戦した時の宮永照がチーム虎姫の一員であったのかどうかは不明ですが。
とはいえ、戒能プロのテスカトリポカと宮永照の照魔鏡については、単に鏡の能力のエフェクトをこちらも鏡を使う事で逃れたというだけでなくメタ的にも中々共通点が多い事がわかります。僕としてはこういった点も踏まえて立先生はここで照魔鏡に対抗する神様としてテスカトリポカを登場させたのでは?と思ったりするわけです。


ただ、ここまでの話はテスカトリポカについて調べてみたら思ったより色々妄想が広がっただけの話で正直そこまで重要ではなくて。
これよりもっとずっと大事な事は結局のところ戒能プロの能力ってどういうモノなの?という事ですよね。
これについては少しずつ情報が作中や立先生の日記で明かされてるものの、正直なところ考えれば考えるほどわからなくなっているというのが現状ですね…。
とはいえ、わからないならわからないなりにとりあえず情報を整理してみるのも全く意味がない訳ではないので、次回の記事では現時点で判明した戒能プロに関する事実や考察などを描いてみようと思います。

*1:石燕が雲外鏡について書いた本を見ると雲外鏡の絵が描かれてるものの、その絵の横に書かれてる説明文は照魔鏡について記していて、結局のところ雲外鏡って何なの?というのはよくわからなかったんですが

*2:『図説 メキシコ 混血が生む新しい民族文化」編・写真:宮本雅弘より引用

*3:アステカ王国 文明の死と再生』著:セルジュ・グリュジンスキより引用

*4:参考:近代麻雀漫画生活:咲-Saki-ファンに知っておいて欲しい「天照大神」の謎

*5:参考:【考察】宮永照の能力は三種の神器由来? - 日刊・咲-Saki-考える咲 : 第二十回「牌に愛された天照大神」

小林立先生のブログ内における咲-Saki-に関する質問回答のまとめ

立先生はここ数年ブログで咲-Saki-に関する読者からの質問に答えてくださいましたが、その回答の数も既にかなりのものとなっています。
未だにこの質問コーナーでしか明らかになっていない設定も数多くあって、最近ではいざその設定を確認しようとするとしてもブログから目的の回答を探し出すのにかなり苦労する事が増えてきたので、その回答を各校別にまとめてみました。
あくまで自分用のメモなので見やすさとか全然気にしてないですし、立先生の回答とは表現が微妙に異なるものもあるのでその点はご注意を。
立先生のプライベートに関する事だとかキャラのデザインに関する事だとかゲームの内容に関する事など、本編と直接関係の薄い一部の質問はここには載せてないです。
また、質問の回答がその後本編で説明されたり14巻の設定表に掲載されたりした場合もここには載せてません。
後ろの数字はその回答が掲載されたブログの日付です。ブログが更新されて新たな質問回答が出てくればこの記事も随時更新していくつもりです。

ところで、最近は既に回答したものと同じような質問が立先生のところに寄せられるケースも増えているようなので、質問メールを送る方はメールを送信する前にここで一度確認してみてはいかがでしょうか。

  • 清澄高校
    • 制服の三角タイは学年で色が固定で形状は自由(14.03.05)
    • タイは学年が変わる毎に買い替える人が大半だが、先輩から譲り受ける人も多い(14.05.21)
    • 学生議会長、副会長は春の選挙にコンビで出馬して投票で決まる(14.11.23)
    • 竹井久と内木一太のコンビは二年連続で当選している(14.11.23)
    • 宮永咲は海外のミステリーなどをよく読む。1巻やアニメで読んでた本はファンタジー本(14.03.16)
    • 原村和のバストは作中の数ヶ月でJ→Kと変化している(14.05.21)
    • 原村和は小4の時東京の病院で麻雀を覚えた(15.05.28)
    • 原村和の私服の趣味は母親など他人の影響によるものではない(16.03.30)
    • 原村和の母親の名前は原村嘉帆(はらむらかほ)。旧姓は野呂(のろ)。出身は三重県。身長は154cm、血液型はA型、誕生日は1月25日、年齢は44歳(16.03.30)
    • 須賀京太郎は中学時代はハンドボール部に所属していて、大会では県予選の決勝まで勝ち残った(14.05.21)
    • 京太郎の隣にいた男子生徒の名前は高久田誠(たかくだまこと)。身長192cmだが喧嘩は弱い*1(15.11.04)
    • 宮永咲がお昼寝中にずれてたブランケットは吉留美春が直した(16.08.03)
    • 染谷まこの雀荘で働いているのは基本的には両親。たまに母親の伝手で臨時の成人女性バイトを雇う(16.12.27)
    • 須賀京太郎は自分から雑務を申し出るので竹井久がそれに甘えて任せているところがある(16.12.27)
  • 高遠原中学
    • 去年の部長は片岡優希(15.05.28)
    • 夢乃マホは原村和から今年の夏に彼女が付けていたリボンの片方をもらった(15.07.15)
  • 風越女子
    • 福路美穂子は他人を呼び捨てにする事に躊躇いがあるが、竹井久の強制で彼女の名前を呼び捨てしている*2(14.05.21)
  • 龍門渕高校
    • 天江衣のカチューシャは数種類ある(14.05.21)
    • 龍門渕家のメイドの給料は専業であればそれなり、学生兼業は少し多いお小遣い程度(15.07.15)
  • 姫松高校
    • 末原恭子が手首につけているのはブレスレット(13.12.17)
    • 真瀬由子が手首につけているのは小学生の頃にお父さんに買ってもらった男物の赤い腕時計(14.03.05)
    • 赤阪郁乃と善野一美のネックレスは別の種類のものだが、高校時代に同じお店で2人一緒に購入したネックレスである(14.11.19)
    • 校舎は架空のものでありモデルはない(16.12.27)
  • 永水女子
    • 霧島神境と神境の海は鹿児島ではない特別な場所にある(15.01.13)
    • 神境へは世界中の色々な山から入る事が出来るが、戻る時は入った時と同じ山へと戻る(例:高尾山から神境に入った場合、神境を出たら高尾山へと必ず戻る)(15.01.13)
  • 宮守女子
    • エイスリン・ウイッシュアートは麻雀特待生などではない普通の留学生(13.11.01)
    • 姉帯豊音は天江衣とすれ違ったことに気付いてない*3(14.03.16)
    • 小瀬川白望をよく食堂に誘っている前髪をわけてる黒髪ロングの女の子の名前は宇夫方葵(うぶかたあおい)、その隣の女の子の名前は奥友絵美(おくともえみ)。*4(14.05.21)(14.09.02)
    • 小瀬川白望、臼沢塞、鹿倉胡桃の3人は小学校からの腐れ縁(14.11.23)
    • 熊倉トシは福島県出身(15.07.15)
    • 姉帯豊音は何人かのサインを2回戦前に既にもらっていた(16.08.03)
    • エイスリン・ウィッシュアートは留学当初は学校の寮に住んでいたが後に小瀬川白望の家へと移り住んでいる(16.12.27)
  • 有珠山高校
    • 真屋由暉子は当初は大将の設定だったが、後に副将へと変更された(14.06.06)
    • 獅子原爽と岩館揺杏の言動が似てるのは幼馴染みで昔から気が合っていたから(15.05.28)
    • 獅子原爽が最初にパウチカムイを使ったのは人助けのために動物相手に使った(16.08.03)
    • 本内成香は髪をほどくとすぼまったロングになる(16.12.27)
    • 五位決定戦で獅子原爽がパウチカムイを外の3人に使うことはない*5(16.12.27)
  • 臨海女子
    • 制服はあるが着るかどうかは自由、コートは学校指定のものはなし(14.02.03)
    • 留学生は全員寮(14.02.03)
    • インハイの団体戦のメンバー以外に留学生はいない(13.12.08)
    • 雀明華は名前と苗字の読みが別の国(13.12.17)
    • 13巻巻末のイラストで雀明華が泣いていた理由は不明(14.11.23)
    • 辻垣内智葉は両利き(15.02.25)
    • メガン・ダヴァンはカップ麺以外では畳や貧乏長屋などの日本文化が好き(15.09.01)
    • メガン・ダヴァンは銃を扱うことができる(16.12.27)
    • メガン・ダヴァンはかつて性格が攻撃的で日本の選手を馬鹿にしていたところがあった(16.12.27)
  • 阿知賀女子
    • 中高一貫校(15.09.01)
    • 松実姉妹と鷺森灼の麻雀キャリアは3歳からずっと*6(14.03.05)
    • 新子憧は学生選手を紹介している雑誌の片方で人気上位(15.11.04)
    • 高鴨穏乃のジャージはアニメスタッフ案(14.02.03)
    • 鷺森灼の手に付けてるボウリンググローブは小野学監督案(14.02.03)
    • 赤土晴絵の担当教科は情報。学校の都合で教えてはいないが地歴などの免許も持っている(16.08.03)
    • 明るくて馴染みやすい先生だと思われてるとのこと(16.08.03)
    • 高鴨穏乃は基本的にかなり空気を読む子。試合での勘の良さもあり。ただしどちらもたまに間違える(16.12.27)
  • 千里山女子
    • 園城寺怜の未来予知は麻雀以外にも適用可能な能力だが、本人はその事を清水谷竜華以外には秘密にしている*7(15.01.30)
    • 愛宕雅枝は愛宕洋榎、絹恵の実の母(15.02.25)
    • 清水谷竜華が枕神と会話している時、周囲の人間にはただ無言に見える(15.09.01)
    • 枕神の大きさは和了点とは関係なし(16.08.03)
  • 新道寺女子
    • 寮生活(13.09.25)
    • 白水哩と鶴田姫子は同室(13.09.25)
    • 江崎仁美と安河内美子は同室(15.05.28)
    • 寮はなるべくレギュラーや上位陣が同室になるようにされている(15.07.02)
    • 江崎仁美が飲んでるジュースはマスカット・マンゴー・グァバのどれか(13.11.01)
    • 新道寺の戦略を考えたのは顧問兼監督で先生*8(14.11.23)
    • ただしこの先生は教師という訳ではないらしい(15.05.28)
    • 江崎仁美と安河内美子の2人は白水哩の事を部長と呼ぶが去年までは名字呼びだった(15.05.28)
    • 佐賀出身の白水哩と鶴田姫子の方言は生まれてから18年佐賀だったスーパー4コマ作家さまが監修を(13.05.17)*9
    • 他の新道寺3人の方言は福岡育ちの新鋭漫画家さんの兄妹が監修を(13.05.17)*10
    • 現在の時点で登場したキャラの中で新道寺OGは野依理沙のみである(16.12.27)
    • 花田煌は父親が福岡の実家を継ぐことになり近くの高校を受験したら新道寺に合格した(16.12.27)
  • 白糸台高校
    • 私立で女子校(14.09.02)
    • 寮生活(13.09.25)
    • 寮は全員個室で自宅に帰るのも自由(13.12.08)
    • 宮永照は和洋問わず100年ほど前の小説を読む(14.09.02)
    • 弘世菫が手首につけてるのはブレスレット(13.12.17)
    • 廊下の行列は弘世菫のファンが自主的に行っている(14.11.23)
    • 弘世菫はアーチェリーができる(16.12.27)
  • 劔谷高校
    • 便宜上麻雀部を名乗っているが12年前まで茶道部で今も茶道部が麻雀もしているようなもの(15.01.13)
    • 個人戦に出場する選手はいるものの、団体戦で敗退してから個人戦が始まるまでの間は東京のホテルには泊まらずに新幹線のグリーン車で一度自宅に帰っている(15.01.13)
  • 越谷女子高校
    • 浅見花子が履いている靴下はメリルスキンライフのショートソックス(16.03.30)
  • 晩成高校
    • 4年前のレギュラーは山本、吉川、戌亥(元ヤン)、栗巣陵(くりすみささぎ、現プロ)、美並守芽(みなみもりめ、栗巣の幼馴染み)の5人(14.02.03)
    • 共学(14.09.02)
    • 偏差値が高い(15.09.01)
  • プロとアナウンサー
    • 瑞原はやりは研究者の道をあきらめてアイドルになった(14.05.21)
    • 瑞原はやりの祖母は父方の祖母(14.11.23)
    • 戒能良子は生まれが松山、3歳から石鎚山付近に住み、高校から大生院へ(15.01.13)
    • 「麻雀インハイ激闘ダイジェスト」で瑞原はやりと一緒にTVに映っていたアナウンサーの名前は八橋千尋(やつはしちひろ)。*11(15.11.04)
    • 鹿児島県大会で大沼秋一郎の隣にいたアナウンサーの名前は堀之内友子(ほりのうちともこ)。*12(15.11.04)
    • マスコミ関係の人間で一番麻雀が強いのは埴渕久美子、ただし全員そこそこ麻雀は出来る(15.11.04)
    • 三尋木咏の着物は五十嵐あぐり案(14.02.03)
    • 水着NGのプロもいる。三尋木咏は着物以外の服も着る(16.12.27)
  • シノハユ
    • 全小で地区代表が1人なのは8県ある(15.05.28)
    • 全小の奈良県の出場者は赤土晴絵以外にもう一人いるが一回戦敗退(15.05.28)
    • 1巻で紙のチェスをしていた白築慕の男子クラスメートは杉谷悠人(すぎたにゆうと)と古川大知(ふるかわだいち)(14.02.03)
    • 「時にはHAYARIに流されて」のタイトルと作詞は瑞原美月が担当(14.09.02)
    • 白築慕は両利き(15.02.25)
    • 丹羽菜緒子の名字は「たんば」と読むが周りの人間からは「ニワちゃん」と呼ばれる(15.02.25)
    • 白築耕介のバンド時代の担当はギターだがライブ以外ではMIDIギターシーケンサも使っていた(15.05.28)
    • 小禄心の叔母の名前は諸喜田遥(しょきたはるか)、5月20日生まれで年齢は心が5年生の時に25歳(15.11.04)
    • シノハユは高3インハイがラストバトルではありません(16.08.03)
    • 15巻カバー裏で高橋知代子が裸だったのは裸で寝ていたから(16.08.03)
    • 丹羽菜緒子と高橋知代子は中学に入るまでに日本平などの色々な場所で会っていた(16.12.27)
  • 怜-Toki-
    • 背景選択や取材や名前が初登場の人物のデザインはめきめき先生担当(16.08.03)
  • その他
    • 大阪関係の方言は編集部にいる大阪育ちの若い人達が監修を(13.05.17)*13
    • 男子のインハイチャンプは二条泉と同じくらいの強さ(13.05.17)
    • 時代考証の矛盾などは最初から諦めているとの事(13.09.25)
    • カモーネとプターハ*14は立先生がアニメスタッフに提出したクリーチャーデザイン何体かのうちの2体(13.09.25)
    • 全国個人戦とその後の後くらいまではお話を続けたい(13.12.08)
    • 咲日和で描かれたことは基本的に本編でも起こったこと(14.03.16)
    • インハイの出場者の1万人という数字は地区大会の段階で個人戦団体戦どちらかにエントリーしている選手のおおよその合計(14.03.16)
    • 登場人物は家族構成と両親の職業や若い頃に何をしていたかとか帰宅してから就寝するまで何をしてるかは大体決まっているとの事(14.05.21)
    • 他の国でも高校生大会は行われているのではないか(14.05.21)
    • 本編漫画の扉絵や表紙などの多くは時系列が違ってはいても起きたこと(14.05.21)
    • 飯田に4校で集まるイベントが夏休み初期にあった(14.05.21)
    • 下着は着てても着てなくてもどちらでもいいのではないかと思っている。ただし、公式で下着が見えるイラストはNG(14.05.21)
    • Aブロックの2回戦と準決勝は次鋒戦の時間が長くなってしまった為に昼休みがなくなっている(14.05.21)
    • 逆に清澄が出場した1回戦は次鋒戦が早く終了した為に昼休みが長くなっている(14.05.21)
    • 阿知賀編8話は雑誌には単行本に収録されていない個人戦のイメージシーンが掲載されてる(14.07.01)
    • 昨年の個人戦4位の湯佐、雑誌で人気の那須*15はどちらも大学1年生(14.09.02)
    • どの学校にも顧問や監督はいる(14.09.02)
    • 千里山姫松、三箇牧の3校には交流も面識もあり(15.01.13)
    • 宮永照、荒川憩、辻垣内智葉の3人には交流あり(15.01.30)
    • 古塚梢と弘世菫は同じくらいお金持ち(15.05.28)
    • 春の大会にも個人戦あり(15.07.02)
    • 一昨年のインターミドルの個人戦の王者は今年のインハイの団体戦で既に敗退した学校の2年生(15.07.15)
    • 男子の試合は能力もなくて地味(15.11.04)
    • 麻雀のインターハイは71年間毎年開催されている(15.11.04)
    • 荒川憩は今年の団体戦では先鋒だった(15.11.04)
    • 扉絵と咲日和は作中より未来のシーンもあり(16.03.30)
    • 本編、阿知賀編、シノハユの表紙キャラと背景選択は立先生自身が行っている(16.12.27)
    • 合同合宿で描かれたシーンはアニメ1期で描かれたのが前半メイン、原作で描かれたのは後半メイン(16.12.27)
    • セアミーとエイミーは同じメーカーの作ったもので同じ種族(16.12.27)
    • 有珠山の回想シーンで取り上げられてないような子たちも麻雀雑誌で取り上げられている(16.12.27)
    • 男子の部にスポットを当てるつもりはない(16.12.27)
    • プロが学生に麻雀を教えることも可(16.12.27)
    • 全員カレシいない歴=年齢で処女です(16.12.27)
  • 番外編 小林立先生が答えなかった質問リスト

このように読者からの数多くの質問に答えた立先生ですが、もちろん送られてきた質問の全てに答えた訳ではありません。
答えない質問については「答えるのがイヤというよりはなんとなく気分だったり即答しにくいものだったり後で描くかもしれないものだったり」(14.09.02)とか
「質問は将来描きたいと思ってる内容は基本的に除外しちゃうので「なんであの質問に答えないんだ」という場合は10年待つか諦めてもらえれば…私の頭ではどう答えていいかがわからないのも除外してしまってます。」(14.11.23)
などと回答していますが、それらの理由により立先生が答えなかった質問をこちらにまとめておきます。

    • 永水についての質問(13.12.08)
    • 辻垣内智葉のメガネに関する質問(14.05.21)
    • 井上純のドイツ時代の話*16(14.05.21)
    • 阿知賀女子の細かい質問(14.05.21)
    • 全員分の学校の成績(14.05.21)
    • スリーサイズに関する質問(14.05.21)(14.09.02)(16.03.30)
    • 昨年個人戦4位の湯佐について(14.09.02)
    • 生立ヶ里中出身の白水哩と鶴田姫子の中学時代の話(14.09.02)
    • 高校一年の頃の宮永照の話(14.09.02)
    • 志崎綾に関する話(14.09.02)
    • 新道寺女子の友清に関するお話(14.09.02)(15.05.28)
    • 湯町小の女子で誰が一番モテるのか(15.07.02)
    • 全小で勝った子について(15.07.15)
    • 誰の家が貧困家庭なのか(15.09.01)
    • パウチカムイに関して(16.03.30)

ここの質問がどのような理由で答えなかったかについてはここでは割愛しますが、やはり一番多かったのはその内本編で描きたいから、描くかもしれないからという理由でしたね。永水については神境についての質問も元々はぼかしておきたかったとブログで述べていましたが、何年後かに壮大な設定が語られるんじゃないかと秘かに期待しております。
また、阿知賀こども応援団の志崎綾ちゃんに関するお話なんかも気になりますね。ブログで彼女のイラストを載せたり立先生は彼女の事がお気に入りっぽい気がするのですが阿知賀編ではほとんど出番もなく終わってしまったキャラですし。
また、友清さんについては繰り返し質問がいっているみたいで未だに名前しか明らかになっていないにも関わらず、彼女への関心の高さがうかがえますね。


更新履歴
16.01.10 記事作成
17.01.15 16.12.27までの日記の質問を追加

*1:第1話[出会い]

*2:第123局[抗戦]

*3:第72局[余裕]

*4:第92局[奇怪]

*5:残念です。とても残念です

*6:つまり宥姉だけ1年早く麻雀を始めたという事?

*7:例えば競馬だと1周2分くらいまでは無理なく見る事が出来る

*8:ここでの「先生」とは白水哩の顧問兼監督に対する呼び名の事(阿知賀編第10局[疲弊])。16巻に登場した比与森楓の事を指すと思われる

*9:木吉紗先生の事か

*10:花田煌は長野県出身なのでここは間違いか。あるいは友清を含めている可能性も?

*11:第101局[暗雲]

*12:第56局[全国]

*13:大阪関係とは姫松千里山、荒川憩の事か

*14:アニメで宮永咲と原村和が交換したストラップのキャラの名前

*15:第130局[価値]

*16:井上純はかつてドイツのニーマンに住んでいた事がドラマCDで明らかになっている

 全国大会の控え室の部屋番号は試合結果を暗示してるのか? Bブロック準決勝結果発表

もう2年以上前の話になりますがこんな記事を以前書いた事がありました。

全国大会の控え室の部屋番号は試合結果を暗示しているのかもしれない - 私的素敵ジャンク

そしてどうやらYGの咲-Saki-の最新話で準決勝の試合が終了したようですので改めてこのジンクスについてざっと振り返りつつ決勝戦の展望について書いてみようかと思います。

まずは準決勝の各校の控え室について振り返ってみましょう。

まず清澄高校の控え室の部屋番号はA305。

姫松はA304。

臨海はA303。

有珠山については最後まで部屋番号が明示されなかったと思うのですが、内部の描写から明らかに宮守などと同じ控え室を使っていると思われるのでA302号室が有珠山の控え室となります。この辺りの詳しい解説は上の記事に書いたのでそちらを参照してください。

そして、同じ控え室を使っている他の学校と阿知賀編の準決勝までの試合結果からこのような法則がある事がわかりました。

という訳で、これまでやたら細かく各校の控え室の描写を見ていきましたが、調べてみてわかった事が幾つかあります。それは

  • 控え室の構造は部屋ごとに異なっている。
  • 1回戦から準決勝までの間、全ての学校が同じ控え室を使い続けている
  • 2回戦は共にA304号室とA305号室の学校が勝ち上がった
  • これまでA305号室を使用している学校は必ず勝ち上がっている
  • A302号室を利用した学校は必ず4位になっている

3つ目に関しては、単に主人公の学校と大阪の学校が勝ち上がっただけ、4つ目も同じ様に考える事が出来ますが、5つ目は中々強力なジンクスですね…。という訳で、どうやら呪いのA302号室は実在するようです。

このような法則性と阿知賀編の準決勝では阿知賀と白糸台が勝ち上がった事から今回の準決勝では清澄と臨海が勝ち上がって有珠山高校が4位になるのではないか…という予想を立てたんでしたね。


さて、それでは今回のYGで準決勝の試合結果がどうなったかというと…

1.臨海 185200点
2.清澄 101800点
3.姫松 101700点
4.有珠山 11300点

強っ!A302号室の呪い強っ!厳密にはまだ試合結果がはっきりと作中で明示されている訳ではないですがいずれにしろ有珠山が最下位という事実は変わらないですよね。清澄と臨海の順位こそ異なりましたが結果的に以前の記事で書いた自分の予想は当たっていたようです。
そして決勝戦は清澄、阿知賀、白糸台、臨海の4校となりました。さて、すると決勝戦では各校の控え室がどうなるかというと…清澄と阿知賀がA305号室、白糸台と臨海がA303号室となり複数の学校が同じ控え室を使う、という事態が初めて発生してしまいます。

とするとどこかの学校がこれまでとは別の控え室を利用するという事態になるのか、そしてもしその学校がA302号室を使った場合、その学校は決勝で最下位になってしまうのだろうか…という事がとても気になってきます。
ただ、このような事をツイッターで呟いてたら別のご意見もいただきました。

小林立的良心さんは中国の咲-Saki-ファンで、この控え室の法則について僕が知るきっかけとなった中国の掲示板の記事のスレ立て?もされた方です。
ここで小林立的良心さんは決勝の会場はこれまでと全く別の場所で行われるから決勝では控え室もまた別の場所になる、つまり控え室の法則は決勝では適用されないんじゃないか…とおっしゃっているんですね。

以前の記事でも書いた事がありますが、インターハイの決勝の試合会場は同じ東京国際フォーラム内でも地下2階展示ホールというこれまでの試合会場とは全く異なる場所が使われています。その一方で控え室の部屋番号はいずれもA30〜号室が使われている事からいずれも国際フォーラムのホールAの3階にあると考えられます。

とすると、これまでと同じ控え室を使った場合3階からわざわざ地下2階まで移動しなきゃいけない訳でこれじゃあ確かにちょっと遠くて不便ですよね。
また、全く別の控え室を使えば上で書いた控え室のバッティング問題も解決できる訳で…とするとこの仮説はなかなか有力なのかなーと思われます。

という事でインハイの決勝でもこれまでと同じ控え室が使われるのかそれとも全く別の新たな部屋が控え室として用意されるのか…いずれにしろ決勝戦の試合開始はもう少し先の話だと思うのでその時を楽しみに待っておこうと思います。なんかすごい思わせぶりな事言った後に全く音沙汰のない西田さんとか気になる伏線もたくさんありますしね!