半坪ビオトープの日記


飯縄(飯綱)権現とは、信州飯縄山に対する山岳信仰が発祥とされる神仏集合の神である。
高尾山薬王院南北朝時代、俊源という中興の祖が祀った飯綱大権現が多くの信奉を集め、戦国時代には武田、上杉、北条氏から、江戸時代には多くの庶民から崇敬された。

飯綱権現堂(本社)は、江戸時代(1729年)の建立で、朱色の拝殿、弊殿、本殿の三棟が連なるいわゆる権現造りの建築である。彫刻の装飾は極彩色に彩られ、都の有形文化財となっている。

飯綱権現堂の左にはいくつか小さな社がある。いちばん小さい社が天狗社でいろいろな下駄が奉納されている。
その右の新しい社が飯縄大権現社といい、これが飯綱権現堂の前身と思われる。さらに右の奥には福徳稲荷社がある。

高尾山の参道や山道の脇にはアザミの花がよく咲いている。山林内や林縁に生えるこのアザミは、アズマヤマアザミ(Cirsium microspicatum) という。

関東地方、中部地方に分布し、花期は9〜11月。頭花は葉の脇に穂状につき、斜め上向きに咲く。