半坪ビオトープの日記


6号路、つまり琵琶滝コースは沢沿いの細い道なので、11月の混む時期になると上り専用になる。実際、園児たちがぞろぞろ登ってきて摺れ違うのがたいへんだった。
かなり下ってから左側に琵琶滝が見えた。しめ縄の先に滝の流れ出し口があり、この滝に打たれて修験者達が修行に励んだ。
ここで熱心に修行する者には滝の音が琵琶の音に聞こえることから琵琶滝というそうだ。今でも4月〜10月には、蛇滝とともに滝に打たれる水行の修行場となっている。

さらに下ると岩屋大師に出る。昔、嵐の中、病気で難儀している母子のため、弘法大師は法力で岩に穴をあけて母子を避難させた、と伝えられている。

この辺りで小雨の降る中、道端にサワガニがさ迷い出てきた。一日中湿っている沢沿いではよくあることと思う。

小川の水際にはベゴニア属のシュウカイドウ(秋海棠、Begonia evansiana) が咲いていた。花期は8〜10月。中国、マレー半島原産で、江戸時代初期に渡来し、神社仏閣周辺に半野生化している。