半坪ビオトープの日記


先週、友と連れ立って堀切菖蒲園に出かけた。駅から裏通りを歩いていくと、十二支の像が並んでいた。
堀切十二支神の像で、無理して立ち上がっているところが面白い。

さらに進むと今度は、しょうぶ七福神の大きな像が並んでいる。先ほどの像と合わせてどちらも天祖神社のものらしい。

15分ほどで堀切菖蒲園に着く。堀切で最初の菖蒲園は、江戸末期に開園した小高園で、明治に入ると武蔵園・吉野園・堀切園・観花園などが開園した。
現在の堀切菖蒲園は、戦後に復興を果たした「堀切園」の一部が母体となっている。ちょっとピークを過ぎているがまだまだたくさんの花が咲いていて、鑑賞に訪れる人々も多かった。

7700㎡の敷地内に200種6000株のハナショウブが咲き乱れているが、ここの特徴は通路に面した一列目の花の名前が大きく書かれていることである。
ハナショウブは古典園芸植物であり、江戸時代に園芸ブームが起き、大きく江戸系、肥後系、伊勢系に分かれる。ここではもちろん江戸系が多いが、このように肥後系も見られる。これは「小町笑」という。

花菖蒲の名所は都内にも数々あるが、これだけ花の名前を表示しているところは珍しい。こちらは江戸系の「加茂千歳」という。

この幅広の花びらをもつ花は、「夕日潟」という。