半坪ビオトープの日記

2018-04-02 生きていたアカガエル

[][]生きていたアカガエル 21:57

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先日、庭の大きな火鉢にアカガエルが浮いているのを見つけたので、網ですくいバケツに保護した。

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カエル池と称して仕切られた一角の外側には、手入れもされず雑草の生い茂る開放的な庭があることにはあるが、小さな池が一つあるだけでカエルが住むのは難しい。その外れに大小二つの火鉢があって、メダカを飼っている大きな火鉢の方は一度入ったら二度と出ることができない。見つけなければいずれ溺れ死ぬところだった。

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カエルは5cmほどの大きさの成体で、背側線がほぼ真っ直ぐなので、明らかにニホンアカガエルだ。昨年の春にニホンアカガエルのオタマジャクシを小さなカエルまで育てて、カエル池に放したが、そのカエルが一年でここまで育つはずがない。すると3年前の2015年にカエル池に放した2cmほどのニホンアカガエルが生き延びて育っていたことになる。

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何れにしてもダンゴムシやアリぐらいしか餌のない庭で生きていたとは驚きだ。ひょっとしたら、昨年放した子ガエルが餌となったのかもしれない。急に暖かくなって冬眠から覚めて、餌や水場を求めてさまよった挙句、水草がたくさん生えている火鉢の水の匂いに誘われて、30cm以上もある火鉢に飛び込んでしまったのだろう。カエル池と称しても、なかなか居つかないカエルが、なんとか生き延びていた姿を見つけて、久しぶりにたいへん喜んだ。

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鬱蒼と草の茂るカエル池に放したが、浮き草が繁茂していたので多少掃除した。いずれ池の周りの草木も刈らないと、カエルが歩き回る隙間もない。

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一方、室内の大型水槽で飼っているアカハライモリに久しぶりに餌をあげようとしたら、イモリ一匹の腹が膨れて、ぷかぷか病(浮遊病)になって浮いているのを発見し、バケツに隔離して様子を見ることにした。ほとんど動かず、餌の赤虫も食べない。

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90×45cmの大型水槽では、13年前に長野県の山間で捕まえたアカハライモリ4匹を飼っていたが、1年半前に「シマ」と名付けた1匹が痩せ細って衰弱死したので、現在は3匹が生き続けている。

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これは腹の赤い川状の模様が比較的広いので「アカ」と名付けたイモリだ。この12年で黒い部分が増え、赤色がやや薄れて朱色となり、側面にある朱色の点の数がかなり増えている。

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こちらは腹の模様がほとんど黒いので「クロ」と名付けたイモリだ。こちらも黒の部分がかなり多くなった。

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ぷかぷか病のイモリも水を浅くして2日、バケツに隔離して様子を見ていたら、少しはゲップを吐いたようにも見えた。ほとんど動かないが、写真を撮るために持ち上げたら体をよじったので、まだ生きていることが確認できた。この腹の模様から「テン」とわかる。12年前には顎から下に黒点が多かったのだが、8年前には下腹部の黒地がかなり増えていた。

アカハライモリは体の太さに変化があっても、背中側は真っ黒で差はない。だが腹模様は極めて個性的で、その模様から名前を付ければ間違えることはない。

2016-11-09 美ら海水族館、ジンベエ・マンタ

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3階から2階におりてくると、美ら海水族館のメインスポット・「黒潮の海」の大水槽が見えてくる。脇から見るときには柱が邪魔になるが、大きなジンベエザメやマンタ、キハダ、カツオや数種のサメなどが悠々と泳ぐ姿に驚く。

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ぐるっと回り込んで行くと、奥の最上段の観覧席からゆっくり見ている人がいる。ジグザグの道を下って行く間も、正面の巨大な水槽の中を泳ぐジンベエやマンタから目が離せない。

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水槽の目の前から見上げる巨大な魚たちの悠々と泳ぐ光景は、この世のものとは思えないほど神秘的であり、神聖無垢な生命の力強く偉大な荘厳さに圧倒される。ジンベエザメは、サメや軟骨魚類としてのみならず、すべての魚類の中で現生最大の種であり、世界中の熱帯・亜熱帯・温帯の表層海域に広く分布する。約6,000万年前に登場したと考えられており、動きは緩慢で危険性の低いサメである。和名は、体表の模様が着物の甚兵衛(甚平)に似ることによる。日本各地の方言による呼称には、「いびすさが」(茨城)、「えびすざめ」(千葉、神奈川、静岡)、「じんべい」(福井)、「くじらぶか」(鹿児島)、「みずさば」(沖縄)などがある。

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巨大なジンベエの向こうには、これまた大きなマンタが泳いでいる。マンタと通称されるオニイトマキエイ(Manta birostris)は、トビエイ科に属する世界最大のエイで、大きいものでは体の横幅8m、体重3トンに達し、毒針はない。

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ジンベイのすぐ下にいる水玉模様のエイは、マダラトビエイという。黒い背面に白い斑点があり、長い尾の基部に毒針を持つ。世界中の熱帯・温帯の沿岸近くに生息する。他にもいろいろなエイが泳いでいるが、明らかな特徴がないと見分けがつかない。

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マンタの手前で腹を見せているエイは、頭が飛び出るトビエイの仲間で、マダラトビエイと思われる。

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やはりマンタは大きいだけでなく、なんとも優雅な姿をしている。世界中の熱帯・亜熱帯の特にサンゴ礁周辺に生息する。普段は外洋の表層を遊泳するが、沿岸域でも見られ、日本近海では石垣島周辺に多い。表層を遊泳しながら大きな口を開けて海水とともにプランクトンを吸い込み、エラで濾しとって食べる。繁殖は卵胎生で、生まれたばかりの子供でも体盤幅1m、体重50kg前後ある。およそ10年で成熟し、寿命は20年以上と推定されている。

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館内を一通り見終わった後に4階に上がると、ジンベエ・マンタなどが遊泳する「黒潮の海」の大水槽を真上から観覧できるコースがある。黒潮探検(水上観覧コース)と銘打った人気のコースで、大きく動き回るジンベエザメの背中を目で追いかける、迫力満点の体験を味わえる。

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1階には深層の海に住む生き物が飼育展示されている。これはオオグソクムシ。フナムシやワラジムシと同じ等脚類の仲間の大型種。海底に沈んだ生物の死骸などをあさって食べる海底の掃除屋。沖縄では水深500m以深からカゴなどで採取される。

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海洋博公園内にあるエメラルドビーチが美ら海水族館の北に望まれる。大きなサンゴ礁に囲まれたエメラルドグリーンの礁湖(ラグーン)とコバルトブルーの大海原の対比が美しい。Y字型に3つに区分されたコーラルサンドの真っ白い人工ビーチは、「快水浴場百選」に選ばれている。

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美ら海水族館の正面海側には、マナティー館、イルカラグーン、ウミガメ館などの屋外施設が並び、サンゴ礁の彼方には伊江島タッチューが特異な姿を見せている。

また、忙しくなって来たので、当分の間、かなりペースダウンすることになった。ご了承ください。

2016-11-04 美ら海水族館、チンアナゴ

[][][]美ら海水族館、チンアナゴ 21:49

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「熱帯魚の海」には他にも色々な魚が泳いでいる。大きな青い魚はベラかブダイの仲間と思われる。尾びれが黄色いのが特徴だが、残念ながら名前はわからない。

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この大きなエビは、ニシキエビという。相模湾以南に生息し、沖縄では水深50mほどの岩礁やサンゴ礁で見られ、淡青緑色の地にピンクや橙色の模様があり、触角と歩脚に黄色と黒色のまだら模様が特色である。色彩が美しく、食用にもされるが、伊勢エビよりは大味であるという。体長は50cmほどで体重は5kgに達することもある。

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白くて太い奇妙なウツボは、2006年、沖縄で捕獲され生きたまま水族館に搬入された。キカイウツボの仲間で日本初記録種のため、「ダイオウキカイウツボ」と仮称されている。周りの黄色い魚は先ほども見たヒフキアイゴである。

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こちらの細長い魚はなんだろうか。アナゴやハモにしては長すぎる。多分、ウナギ目に分類されるダイナンウミヘビと思われる。

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美ら海水族館の生き物の中で最も可愛いと思うのは、チンアナゴといって間違いあるまい。子供だけに限らず、大人も群がって喜んでいる。何しろひょうきんな姿で穴から顔を出したと思うまもなく、スルスルっと引っ込んでしまう様子が可笑しみを誘う。このチンアナゴの体長は約40cm、体の直径は約1cm。体色は淡灰色で小さな黒い斑点が密に散らばり、所々に大きな黒班がある。

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チンアナゴの名は、顔の感じが犬の狆(チン)に似るため名付けられたが、「珍穴子」とも表記されたりする。英名の「garden eel・ガーデンイール=庭のウナギ」は、頭を出し入れする様子が庭の植物が育つ様子を思わせるからといわれる。よく見ると、体に黄色の縞模様のあるものがいるが、それはニシキアナゴという近縁種である。

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こちらはタツノオトシゴの仲間で、クロウミウマ(黒海馬)という。南日本を含むインド太平洋熱帯域に生息する大型種で、全長は30cmに達する。この水槽にいるのは、この水族館で生まれて3歳になっているという。メスはオスの育児嚢に産卵するが、オスは腹部が膨れてちょうど妊娠したような外見となり、「オスが妊娠する」ともいわれる。卵は孵化に2・3週間かかるが、仔魚は孵化後もしばらくは育児嚢内で過ごし稚魚となる。その後、オスは尾で海藻に体を固定し、体を震わせながら稚魚を産出する。

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中央にはまたツノダシが優雅な姿で泳いでいる。その右奥の黒と黄色の縦縞の魚は、カゴカキダイである。右手前のフグの仲間の魚は、ハリセンボンである。鱗が変化した棘をたくさん身にまとい、敵を威嚇するときには体を膨らませて棘を直立させ、体を大きく見せて身を守る。

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青い光の中に浮かび上がるクラゲたちの、ゆったりとゆらゆらした動きには癒される。このクラゲはタコクラゲという。関東以南の温暖な海域に生息し、カサに触手はないが、傘の下に8本の口腕があり、その先から細長い付属器が伸びる。その形がタコの足に見える外見からその名がつけられた。毒がないというので、安心して見ることができる。

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水族館で鑑賞するクラゲは、プカプカ、スイスイと優雅に泳いでいるが、海に浮かぶクラゲは毒があって刺される危険がある。私も有毒のクラゲの触手が首に巻きついてひどい目にあったことがあるので、海の中で遭遇するのは好まない。沖縄県内に広く分布するこのハブクラゲは、死亡例があるほど猛毒のクラゲで、カサは10cmほどだが触手は1.5mにも達し、カサが半透明で見つけにくいため、要注意である。沖縄の海で最も被害が多い危険生物とされるので、覚えておいた方が良い。

2016-11-02 美ら海水族館、熱帯魚

[][][]美ら海水族館、熱帯魚 21:25

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美ら海水族館には9時丁度に到着し、なんとか並ばずに入場できた。美ら海水族館は、本部半島備瀬崎近くにある国営沖縄記念公園・海洋博公園内の水族館で、沖縄本島随一の観光地として人気がある。

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海洋博公園内には美ら海水族館の他にも、海洋文化館、沖縄郷土村、熱帯ドリームセンター、エメラルドビーチなどがあり、水族館の周りにもマナティー館、イルカラグーン、ウミガメ館などの施設があって、一日ゆっくりと見学しながら過ごすこともできる。正面の海に浮かぶのは伊江島で、東西8.4km、南北3km、総面積22.77k屬療腓涼羆に海抜172mの城山(ぐすくやま)が富士山型の美しい姿を見せている。古くから航海の目印となっていて、島外では「伊江島タッチュー」の名で親しまれている。タッチューとは、沖縄の言葉で先端が尖っているものという意味である。

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エスカレーターで上り、3階の入り口から「サンゴの海」「熱帯魚の海」と見学が始まる。「サンゴの海」にも熱帯魚がたくさん泳いでいるが、もっとも目立っているのはこの「コブシメ」であろう。ひょうきんな仕草に見えるが、悠然と堂々と泳ぐ姿を間近に見られるのは面白い。

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コブシメは、コウイカ類の最大種で、泳ぎながら体の色を変えることができる。胴長50cm、胴幅27cmに達し、沖縄では「クブシミ」と呼ばれる。若い時に八重山の海の中で突然コブシメに出会った際は、大砲の玉かと思ってびっくりしたが、それと同じ位のほぼ標準の大きさで、胴長は40cmほどありそうだ。

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サンゴの海に泳ぐ魚たちの種類は非常に多く、目立った色柄でないと判別しにくい。一番右の横縞の魚は、本州の海でもよく見かけるタカノハダイである。左手の黄色に白い筋が縦縞に入っているのはヨスジフエダイである。魚に限らず脊椎動物の縞模様は、背骨の軸方向に対して平行な向きを縦とするので、ヨスジフエダイは縦縞となる。魚を釣り上げた時のように頭を上に直立させて判定すると覚えておくと良い。  

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こちらの青・黒・黄の鮮やかな三色からなる魚は、ナンヨウハギという。独特の体色が美しい観賞魚として人気があり、水族館でよく飼育されている。

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前頭部に天狗の鼻のような突起をもつこの魚は、テングハギという。体色が褐色なものが普通だが、この個体はかなり薄い色をしていて、おちょぼ口とぎょろっとした目が可愛らしい。

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大きなイソギンチャクに隠れるような魚は、ハマクマノミである。イソギンチャクと共生するので有名なクマノミの仲間は、ハマクマノミを含め日本には6種いるが、白い横縞や背中の白線により区別する。一本の横縞だけなのでハマクマノミとわかる。

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サンゴ礁の魚といえば、最も美しい姿と思われるのが、このツノダシである。背びれの白い第3棘が糸状に長く伸びていてとても優雅である。また、体色の白、黒、黄色の配色も絶妙といえよう。周りの黄色い魚3尾は、ヒフキアイゴという。一見、イッテンチョウチョウウオかと思うが、可愛らしいチョウチョウウオと違って、各ヒレの棘には毒腺がある。稚魚は沖縄名物のスクガラスの材料となっている。ツノダシの右手の横縞の魚は、ロクセンスズメダイである。もっとも普通に見かけるオヤビッチャと極めて類似するが、尾びれに黒い筋が入るので区別できる。

2016-10-31 喜瀬ビーチ、塩川

[][][][]喜瀬ビーチ、塩川 20:20

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沖縄中部西海岸には、南から残波岬、真栄田岬、万座毛などの景勝地と、ムーンビーチ、タイガービーチ、万座ビーチ、ミッションビーチなど有名なビーチが点在するが、一番北の喜瀬ビーチには大きなホテルがなくのんびり過ごせる。目の前右寄りには大きな本部半島が見渡せる。

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ビーチの左(西)側に、海に長く突き出るブセナ半島があって、喜瀬ビーチは波がなく穏やかである。夕日が沈む頃の景色もムードがあって、砂浜を散策するのも心地よい。

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沖縄初日の夕食は、ホテルの居酒屋で刺身盛り合わせやグルクンの唐揚げ、テビチの煮付けなど、いろいろな沖縄料理をオリオンビールや泡盛とともに存分に味わった。

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魚の美味い店としても知られる通り、店内にはピチピチした珍しい魚がたくさん陳列されていて興味深い。

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翌朝のビーチも人影が少なく静かである。ブセナ半島の向こう側には海中公園があるので、時間が取れれば夕方に訪れる予定だ。

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二日目は本島中北部西側にこぶのように突き出る本部半島を一周する。本命の美ら海水族館は混雑が予想されるので朝早く出かけたが、本部町に入ってすぐに天然記念物の「塩川」があるので立ち寄った。

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全長約300mと日本一短い川ともいわれるが、湧水しているのが真水ではなく塩水である。塩水が湧き出す川は塩川のほかにはプエルトリコしかないといわれる。

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海岸線からは150m余り陸地内部にあり、海面上1.29m〜1.42mの岩間から塩水を湧出する珍しい川として、昭和47年(1972)5月15日の沖縄返還当日に国の天然記念物に指定された。湧出原因には岩塩層説、サイフォン説、地下空洞説などあるが確定されていない。

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塩川の水を舐めてみると海水よりは薄い。調査によると海水が約4.5倍の淡水に薄められたもので、カルシウム分だけが海水における含有量より際立って多く含まれていて、カルスト由来の石灰分が溶けているとされる。湧出量は那覇港の潮位と連動し、湧水量と塩分濃度は反比例している。24時間降水量が200mmを超える雨が降ると、約1日遅れで湧水量が急増し塩分濃度は低下する。これは海水と混合する塩川湧水の淡水の供給源が、降雨の影響を受ける鍾乳洞の水を主体とすることを示している。日本ではここにしか生息していないとされる準絶滅危惧種のシオカワモッカ(Catenella impudica)という珍しい海藻が生息しているとして、日本の重要湿地500に選定されている。

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ほかにもボラやミナミクロダイ、ボウズハゼなどの魚類、洞窟に住む盲目のムカシエビや、チカヌマエビなどの生物が生息している。目を凝らして川を覗き込むと、大きなウナギが岩陰に隠れようと身をくねらせていた。

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塩川の岸の岩場には大きなヤドカリがたくさんうごめいていた。沖縄を含む南西諸島には大きなオカヤドカリ属が7種も確認されているそうだが、最も普通種のオカヤドカリ(Coenobita cavipes)としておく。