はんぞーのブログ

旧・音楽とはすばらしいものだ。

BRAHMAN「相克」@渋谷AX

http://natalie.mu/music/news/85152
5年ぶりの新作アルバム「超克」をリリースしてのツアー初日。
いつものように「お母さん、お願い」が流れ、RONZIが登場しドラムソロ。
同時にステージ後方にジャケ写の巨大幕が上がっていく。
幕が落ちるBRAHMANのライブは何回か見たが、ゆっくりと上がっていくというのも神々しさが出てて良い。
最初は「初期衝動」
曲が終わるとトシロウが「ツアー相克始めます!」とシンプルに一言。
そこからは怒涛のようなライブの始まり。
ただセトリを振り返ると、ここ数年のド定番だった「The only way」がない。
今日の20曲中、13曲が新作から。
定番の「BEYOND THE MOUNTAIN」や「SEE OFF」などがむしろ不自然に写ったほどだ。
旧曲では「DOUBLE-BLIND DOCUMENTS」「CIRCLE BACK」はレアだったかな。
シングルに収録されていない新作はまだまだ固まってない感じがした。
客側にも戸惑いのようなものが感じられた。
トシロウも「ツアーで全国を回って得たものを幕張メッセで見せれたら」と話していた。
ただし「警醒」での盛り上がりはすごいですね。
ハンパない熱量。
客席にダイブし、彼を目掛けてダイブで近づこうとするダイバーをなぎ倒しながら熱唱。
提示!開示!警醒!!
曲が終わると神輿のように担ぎ上げられた状態で長尺MCタイム。
この日は
「眼が痒いなと思ったらワンデーアキュビューを2ヶ月使ってて、そもそも3週間分のワンデーアキュビューを使いきるのに2年かかった」
とか、そんな話。
会場に笑い声が響く。
そこから2年前の震災直後の思い出話に移る。
余震の中でライブしたこと、売名・偽善と叩かれたこと、等々、、
「3・11」が日本人にとって特別な日になってしまった。
そんな「3・11」の翌日に行われたこの日のライブ。
思うところは皆あったんでしょう。
彼の言葉に耳を傾ける。
先ほどとは打って変わり、静寂の会場に彼の言葉が響き渡る。
「変わらない日常 変わらない世界 変わらない自分 本日 珍しく 晴天の・・・」
この日の「霹靂」の説得力はいつも以上にあったように感じた。
最後はアルバムでも最後を締める「虚空ヲ掴ム」
BRAHMANらしいオリエンタルなメロディーが散りばめられていて、アルバムの中では一番好きな曲だ。
今回ももちろんアンコールはなし。
先ほど書いたようにアルバムの曲はまだまだライブでは未完成。
それだけに6月の幕張が楽しみです

1.初期衝動
2.賽の河原
3.今際の際
4.SPECULATION
5.JESUS WAS A CROSS MAKER
6.最終章
7.BEYOND THE MOUNTAIN
8.DOUBLE-BLIND DOCUMENTS
9.CIRCLE BACK
10.空谷の跫音
11.鼎の問
12.俤
13.露命
14.SEE OFF
15.GOIN'DOWN
16.逆光
17.遠国
18.警醒
MC
19.霹靂
20.虚空ヲ掴ム