5/20(日) 五月祭使用パーティーその２ 霰カイリューコバル

種族	技１	技２	技３	技４	持ち物	特性
ガブリアス	逆鱗	地震	ダブルチョップ	ドラゴンクロー	拘りスカーフ	砂隠れ
カイリュー	ドラゴンクロー	神速	竜の舞	逆鱗	ドラゴンジュエル	マルチスケイル
コバルオン	インファイト	聖なる剣	アイアンヘッド	ストーンエッジ	拘り鉢巻	正義の心
水ロトム	10万ボルト	ハイドロポンプ	雷	トリック	拘り眼鏡	浮遊
ユキノオー	吹雪	氷の礫	ウッドハンマー	地震	命の珠	ゆきふらし
シャンデラ	シャドーボール	大文字	トリックルーム	目覚めるパワー（氷）	気合の襷	貰い火

全体解説

構築のスタートは鉢巻コバルオン。ガブリアスやスカーフカイリキーを上から叩ける上にヒードランやナットレイをインファイトで処理出来て、パルシェンハッサム対策にもなる優秀なポケモンである。

コバルオンの苦手な相手としてまず挙げられるのはクレセリアやサマヨールといった格闘耐性持ちの高耐久ポケモン。そこで高耐久ポケモンを起点にして全抜きを狙えるカイリューを採用。コバルオンとの並びも美しい。

カイリューコバルの2体だとスカーフキッス、溶けるブルンゲル、ドータクンが苦手なので眼鏡水ロトムを採用。他の電気と違い、ハイドロポンプの存在により地震と岩雪崩の2択を当てればカイリューコバルを突破する可能性のあるドリュウズに対する圧力としても働く。

ココドラ、カイリキー、バレルあたりの対策としてシャンデラを採用。クレセ、サマヨ、ブルンに対してさらに圧力をかけていく。

対天候が不安、また電気耐性持ちがいないことを考えてユキノオーを採用。ロトムがハイドロで拘ったときに水の処理を任せられるのも良い。

最後はラティカイリュー対策に加えて電気耐性をさらに固めるためにスカーフガブリアスを採用。

最初はニドクインを使おうと思ってツイッターでとーますさんとなんやかんや考えていたけど、なんやかんやでニドクインがスカーフガブリアスになった。ニドクインだとラティがどうしても無理。というわけで一部とーますさんの意見を参考にしています。

個別解説

ガブリアス＠スカーフ
意地っ張りAS
逆鱗　地震　チョップ　クロー

霰で火力不足はそれなりに解消出来るので陽気個体を採用してもいいかも。陽気個体を採用するメリットは意地っ張りスカーフガブリアス、無補正破りパルシェン、控えめガマゲロゲを抜けること。ヌケニンに対する有効打がノオーの霰を除くとコバルのエッジかシャンデラのシャドボ文字ぐらいなのでエッジの採用は検討すべき点かもしれない。

カイリュー＠竜ジュエル
意地っ張りAS
クロー　神速　竜舞　逆鱗

ユキノオーに珠を持たせたかったので持ち物はとりあえずドラゴンジュエル。ジュエルクロー＝逆鱗なので他のジュエルと違って比較的組み立てをしやすいのがいい。

対戦会で見かけて面白いなと思った持ち物はハバンの実。ガブリアスの鉢巻きダブルチョップやラティオスの眼鏡流星群を恐れずに竜舞を積めたり、スカーフドラゴンに上から縛られずに殴れたり、ヒードランの竜波動のダメージを軽減して強引に削れたりと利点はそれなりに多い。

ただこの構築では高耐久ポケモンを早めに逆鱗の圏内に入れたいので強化アイテムのほうが噛み合うとは思うが。

コバルオン＠鉢巻
陽気 H167(4)-A137(212)-B150(4)-x-D97(36)-S176(252)
インファイト　聖剣　ヘッド　エッジ

・鉢巻エッジでB4ラティオス最低乱数×２以外２発
・鉢巻聖剣でB4ガブリ、Hハッサム最低乱数×２以外２発
・鉢巻インファでHドラン、Hナット確定
・鉢巻きインファでH181-B162(A181テラキのインファ耐え)ナットレイ乱数1発（11/16）

・ラティオスの眼鏡竜波動最高乱数×２以外２耐え＝眼鏡サイコキネシス最高乱数以外耐え
・無振りパルシェンのC＋2ハイドロポンプ乱数耐え（11/16）

基本的にはテラキのインファ耐えナットレイを倒せるASが安定。しかし鋼を削りたいのにラティドランのようなラティを含む並びに対してコバルオンが安心して動けないのには問題があると考えたので特殊耐久を眼鏡サイキネ耐えに調整。コバルオンはビリジオンとは違い鋼の耐性でナットレイからのダメージを抑えられるので、耐えられて反撃を食らってもそれほど問題はないだろう。またナットレイを1発で倒せなくても削ることができれば他のポケモンの圏内に入る。

水ロトム＠眼鏡
控え目 H146(164)-x-B128(4)-C165(196)-D128(4)-S124(140)
１０万　ハイポン　雷　トリック

・H4振りキングドラを眼鏡雷で高乱数1発(13/16)
・C200ジバコイルの眼鏡10万高乱数耐え（14/16）
・最速60族抜き

ガブリアスが拘りスカーフ持ちで地震を撃ちにくく遂行が遅い、ユキノオーが珠持ちで行動回数に不安が残るということでやや対ジバコイルに不安が残ったので乱数を妥協して素早さを臆病ジバコイル抜きに調整。やはり水ロトムはある程度足が速い方が使いやすい。

トリックは滅多に撃つことはないが、ガラガラやカビゴンに対して撃つことがあったので切らない方がいいのかもしれないと感じた。

ユキノオー＠珠
勇敢AC
吹雪　礫　ウドハン　地震

襷を持っていないトリルシャンデラの性能に疑問が残ったのでシャンデラに襷を譲って珠を持たせた。

勇敢珠ノオーの攻撃性能はすさまじく、珠ウッドハンマーでHBブルンゲルが確定1発、珠礫＋霰ダメージでガブリアスが確定となかなか嬉しい性能を持っている。

HDバレルを水ロトムの眼鏡１０万やコバルオンの鉢巻聖剣との連携で落とすために吹雪を採用。しかしシャンデラの襷は潰したくないが、水の処理を任せるためにユキノオーを出したいというときには横にユキノオーを置く場合もある。その場合トリル下でドラゴンを縛るには命中不安定の吹雪を撃たなくてはいけないので不自由さを感じることがあった。そのため冷凍ビームを採用するほうがいいかもしれない。珠冷凍ビームで無振りラティオスやマルチスケイルを貫通して無振りカイリューを落とせるので最低限の火力はある。

シャンデラ＠襷
控えめ H137(12)-x-B115(40)-C215(244)-D110(0)-S127(212)　※めざ氷個体　VUUVVV想定
シャドボ　文字　トリル　めざ氷

・意地っ張り鉢巻ガブリアスのダブルチョップで乱数２発(16.57%)
・無振りラティオスをシャドーボールで高乱数1発（14/16)
・追い風下でスカーフガブリアス抜き

トリル要員であるエスパーやゴーストに打点を持てる優秀なトリル役。相手のトリルからの展開やトリル返しを牽制しつつ自身でトリルを張れるのはやはり強い。

耐久に振ることも考えたが、弱点が多く死にやすいので耐久振りはそれほど生きてこないだろうと考えたのと水ロトムやジバコイルを筆頭とする中速ポケモンをまとめて抜けるこのSラインは切りたくないと考えたので襷持ちのCSベースで採用。

大文字はバレルに対するダメージを考えて採用。HDバレルでも5割で落ちるのでDを削ったバレルならほぼ落ちる。H221-D134（C182ドランの大文字耐え）モロバレルなら高乱数1発（14/16）

目覚めるパワーは対竜を考えて氷か、対ドランを考えて地面か悩ましいところ。ユキノオーに冷凍ビームを採用するならば、シャンデラで竜を殴る必要性は薄くなるのでめざ地を採用するほうがいいかもしれない。

特性は貰い火。これはノオーシャンデラという並びを作った際に相手のドランの文字連打が安定するのはまずいと考えたからである。

対戦レポート

VSガラティン　○

選出としてはドラゴン水ロトム対策にユキノオー、こちらに刺さっていてまず間違いなく出てくるヒードラン対策に水ロトム、コバルオンと水ロトム耐性のあるモロバレルが出てくる可能性を考えてシャンデラを選出。シャンデラの襷を守りたいので霰は降らせないことにする。裏にはカイリューを重く見てガブリアスを置くか、ヒードランを重く見てコバルオンを置くか迷ったがガブリアスを選択。

自分の選出

相手の選出

対戦内容

ポケモンが出揃った段階でガラティンを油断させるために一芝居。

俺「前シャンデラ横ノオーしちゃった。うわああああああ！」
ガラティン「にわかですかハンゾー氏ー↑↑」

予想通り煽ってくるガラティン。対戦前に「ノオー襷でシャンデラ風船っぽくね？」と言っておいたのも大きかったかもしれない。内心「まんまと引っかかったな・・・！」と思いつつも焦った振りをする。

しかしリィズが「これは襷シャンデラと珠ノオーでトリルからの展開を狙っている可能性が高い。シャンデラの襷を守るために横ノオーにしたのだろう」と言ってきて、やっぱりこいつはすごいと感じる反面「余計なことを言うなっ！」と思った。この瞬間対戦会で使う構築の内容については今後二度とツイッターでつぶやかないことを誓った。

さて対戦の内容の方に移る。

1ターン目にロトムとグロスがハイポンと思念を撃ち合いお互いに持ち物は拘りだと割れる。

2ターン目はカイリューの竜舞1点読みでシャンデラのトリル。これで襷を残したまま再度トリルを張れる。ここが勝負を分けた一手となったかもしれない。

3ターン目にはロトムがカイリューを削って退場。ノオーとロトムのどちらから切っていくか迷ったが、ノオーを切るとトリルからの鉢巻グロスが止まらなくなってしまい、シャンデラのトリルからの展開に支障をきたすと考えたのでロトム切り。ドランがかなり重くなってしまうが、ガブで風船を潰してノオーの地震で処理するという手筋が残るので何とかなるだろうと思った。

その後はトリル下でガブリがクローを撃ってドランの風船を潰したあと、グロスをノオーの地震、カイリューをシャンデラのめざパで潰し、トリル終了。

最後はドランの挑発を警戒して1回ガブリのクローを挟んだ後、シャンデラのトリルからめざ氷でガブリ、地震でドランを処理して勝ち。シャンデラが死んでもノオーさえ残っていれば吹雪と地震の２択勝負が出来ると考えたのでシャンデラから切っていったが上手く噛み合う形となった。

対戦後ガラティンに「横ノオーに負けた気持ちはどうですか？」と聞いてみたところ「なんか負ける気がしたんだよな・・・」とのこと。ガラティン氏ー↑↑

VSたまごんさん　○

ボルトロス対策にガブリアス、バンギラスナットレイ対策にコバルオン、スイクン対策に水ロトム。ガブリアスはガブコバルの連携で仕留めて、シャンデラはガブかロトムで削る。裏にはナットレイに対してもう１枚打点が欲しかったのでシャンデラ。

自分の選出

相手の選出

対戦内容

表の３体を見て裏には対水ロトムを考えてガブかナットがいると思ったので水ロトムでハイポンを撃っていくことにする。

１ターン目にロトムの先制ハイドロでシャンデラを処理。裏からガブが出てくる。

２ターン目はガブリの身代りが怖かったのでコバルの聖剣から入るとボルトから威張るを受けてしまう。しかし、きっちり動いてA+2鉢巻聖剣でボルトロスを９割削る。

３ターン目はコバルオンが混乱したままでは困るので役割の無くなったシャンデラを切るつもりでコバルオンをシャンデラにチェンジ。ここもガブリの身代りが怖かったが、最悪身代りを張られてもロトムのハイドロやコバルの聖剣で身代りを壊してからスカーフガブリアスで処理する手筋は残るので問題はないと考えた。結果としてはボルトのめざ氷が飛んできたのでアド。

４ターン目は安定のシャンデラ切り。バンギラスに処理されるが、ガブリアスの地震圏内に入る。（乱数だけど）

５ターン目はボルトの威張るで水ロトムが自傷。ガブコバルが残っていればバンギガブボルトは処理出来るので水ロトムから切っていく。

６ターン目は水ロトムに威張るが入ったので威張るが飛んでくる可能性は低いと思いコバルを動かす。身代りを張る機会はそれなりにあったのに張ってこなかったことから恐らくガブリアスの持ち物は襷であり、珠地震でコバルオンが処理されることはないだろうと考えた。ガブリアスから地震が飛んでくるが珠ではなかったので処理はされずに済む。

７ターン目にはボルトのめざ氷に合わせてロトムがハイドロを撃ってボルトを処理。これでガブリアスが地震を選択できるようになった。

コバルオンの攻撃をガブリアスによけられるものの、無事ガブリアスが地震を当ててバンギガブを突破して勝利。

VSrimoさん　○

トリックルームからのユキノオーが非常によく刺さっているのでこれを通していく方針で立ち回ることにした。まずはシャンデラユキノオーは確定。キッス対策に水ロトム。裏にはラティライコウキッスを上から叩けるスカーフガブリアス。

自分の選出

相手の選出

対戦内容

ラティグロスキッスを見て、裏に控えているのはブルンかヌオーだと予想。

１ターン目はキッスを高速で処理するためにロトムで１０万を選択。裏がヌオーでもユキノオーを残しておけば詰まないので問題はない、またキッスを処理したあとに裏に下げればいいだろうと考えた。結果としてはロトムとグロスが１０万と思念で撃ち合う形となった。ダメージからお互いに拘りだということが割れる。ゲー研内では鉢巻きグロスが流行っているらしい。

２ターン目は間違いなくキッスが来ると思ったのでロトムを合わせる。無事に動いてキッスを処理。裏からブルンゲルが出てくる。

３ターン目はトリルからノオーを暴れさせてスカーフガブリアスで締めようと思いシャンデラでトリルを選択したが、相手のブルンゲルもトリルを選択。

４ターン目はまたトリルの張り合いになったら面倒だと思い一貫しているシャンデラのシャドボを選択。ラティオスの波乗りを襷で耐えてシャドボを入れるも低乱数を引いてラティオスに生き残られてしまう。

５ターン目は役割の無くなったシャンデラを切るつもりで動かしたが、ここは水ロトムを動かした方が良かった。ブルンゲルの呪われを考えると拘っているロトムよりシャンデラを残すべき。きっちりラティが動いてきて波乗りでシャンデラが落ちる。

６ターン目はノオーでウッドハンマーを選択。グロスを動かすならトリルからだろうと考えたので、ここで来るならラティかブルン。波乗りでシャンデラの襷が発動して珠ダメージが発動しなかったのでラティオスの持ち物は眼鏡の可能性が高いと思ったし、眼鏡でないのならばユキノオーを縛る攻撃手段はないだろうと考えたのでノオーを動かした（実は素流星＋珠ダメでノオーが落ちる可能性があったけど）。あとは「シャンデラの襷が発動して珠ダメージが入らないということはこのラティオスは眼鏡で確定」と言った時にrimoさんの表情に変化があったので恐らくそうだろうと思った。ラティの波乗りに合わせてウドハンで処理することに成功。ちなみにH137-D110シャンデラはC182ラティオスの波乗りで低乱数１発（3/16）

７ターン目はブルンのトリルかグロスの思念の２択。こちらとしてはブルンのトリルを考えると絶対にノオーは動かせないのでガブリかロトムを動かすかの２択。ここでグロスが拘っているのを失念していてバレット警戒でガブリで地震を選択してしまう。ロトムの１０万で良かった。

８ターン目はグロスがまだガブリを縛れていない以上ブルンから動いてくる可能性が高いと思ったのでノオーのウドハンを選択。無事ブルンゲルを処理することに成功。

９ターン目にノオーの地震でグロスを処理して勝利。

所感

自分にしては珍しく補助技らしい補助技はトリックルームぐらいな物で殴り役が６体並んだ攻撃的な構築となった。とは言え補完関係がしっかりしていて強い並びも多いので使っていて全く不自由は感じなかった。

対ガブリアス：スカーフガブリアス、コバルオン、ユキノオー
対ラティオス：スカーフガブリアス、ユキノオー、シャンデラ
対カイリュー：スカーフガブリアス、ユキノオー
対パルハッサム：コバルオン、水ロトム、シャンデラ
対鋼：コバルオン、水ロトム、シャンデラ
対水：水ロトム、ユキノオー
対電気：スカーフガブリアス、ユキノオー
対地面：カイリュー、水ロトム、ユキノオー
対格闘：カイリュー、シャンデラ
対草：ユキノオー、シャンデラ

上記のように役割を複数かつ複合的に持たせているためどこか１体崩されたら即詰みという状況は発生しにくい。

またユキノオーで天候、襷シャンデラでS操作、カイリューで高耐久ポケモンを対策しているため相性面で詰んでいる構築はほぼ存在せず、大抵の相手と五分で戦うことができる。

自分が考えるとパーティーバランスを崩してしまうことの多かったユキノオーがきれいに構築にはまっていることもあって、今まで考えてきた中でもかなり気に入っている構築。自分が常々目標としてきた対応範囲が広く詰みにくい構築をここにきてようやく組むことができたと思う。ただ持ち物や技構成、配分はもう少し見直した方が良い部分があると思うが。