ゲームもバリバリこなせてデスクトップPCの代わりに使えるノートPCと

ゲームもバリバリこなせてデスクトップPCの代わりに使えるノートPCとなると、これまではそのハイスペックな構成から、価格帯的に15万円を超えてしまうモデルも少なくなかったまた、15万円以内に収めるためには、CPUのグレードやHDDの容量を抑え、内蔵の液晶ディスプレイの解像度を低くしなければならず、結局はデスクトップPCを検討したほうがいい場合が多かった

【オレはデスクトップをやめるぞッ:写真で見るゲーミングノートPC「NEXTGEAR-NOTE i770SA1」】

 しかし、ここ1年ほどで事情は大きく変わったテンキーまで備えたA4フルサイズノートPCに目を向けると、15型ワイドから17型ワイドサイズの液晶ディスプレイの解像度は、比較的安価なモデルであってもフルHD(1920×1080ドット)が主流になっている23〜24型程度の液晶ディスプレイも2万円を切る価格で手に入るようになり、フルHD解像度の液晶パネルの低価格化は一気に進んだ感がある

 こうした高解像度ディスプレイの低価格化にあわせて、フルHD液晶を搭載するノートPCは幅広い価格帯で見られるようになってきたさらに、満足のいく性能を持つCPUが手ごろな価格帯に降りてきたうえ、モバイル用途の外部グラフィックスやCPU内蔵グラフィックスの性能も向上しているメインで使える高性能なフルサイズノートがようやく手ごろな価格で入手できるようになってきたというわけだ

 例えば、ノートPCであっても物理4コア(8スレッド実行)の第3世代Coreプロセッサー(コード名:Ivy Bridge)を搭載するモデルは珍しくないし、CPU内蔵グラフィックス(Intel HD Graphics 4000)はDirectX 11をサポートするうえ、外付けグラフィックスならNVIDIAGeForce GTXシリーズのような高い3D描画性能を持つモバイル向けGPUと組み合わせることもできる各パーツの低価格化と高性能化が進んだことにより、いままで使ってきたメインユースのデスクトップPCの代替として、または新しいPCの買い替え候補として、テンキーを備えたA4フルサイズのノートPCは、十分検討するに値する

 ただ、そうは言ってもこのご時世、冒頭で触れた15万円というラインは(昔に比べて安くなったとはいえ)おいそれと手を出せるものではない長く付き合える高性能ノートPCをなるべく手ごろな価格で手に入れたいと思うのは当然だろうそこで今回は、ハイパフォーマンスなモデルを多数そろえるマウスコンピューターのG-Tuneブランドから、「NEXTGEAR-NOTE i770SA1」(以下、i770SA1)を紹介するメインマシンにふさわしい性能と機能を備えながらも、基本構成が12万円を切る11万9800円からという注目のモデルだ

●鮮やかな発色を実現した液晶ディスプレイを採用

 i770SA1にはいくつか注目ポイントがあるのだが、まず最初に挙げておきたい点として、NTSC比95%をうたう液晶パネルの採用がある15.6型ワイドでフルHD解像度(1920×1080ドット)に対応しているのは当然として、その液晶パネル(グレアタイプ)が一般的なノートPCで採用されているものと比較してより鮮やかな発色性を持っているという平たく言うと「よりテレビに近い鮮やかな発色」が可能なので、デジカメ写真やストリーミング動画の再生で、より鮮やかな色を楽しめるということだ

 本体はスクエアかつフラットなデザインで、ツヤ消しのブラックで統一されたカラーリングになっている天板やキーボード面は、ブラックが映える梨地加工が施されており、精悍でスタイリッシュな外観だサイズは374(幅)×264(奥行き)×35(高さ)ミリ、重さは約3.16キロと、かなり大きく、重い基本的には据え置きで使うタイプのノートPCだ

 テンキー付きのキーボード(日本語103キー)は、いわゆるアイソレーションタイプで、主要キーやテンキーのキートップはほぼスクエアの形状になっているキーピッチは約19ミリ、キーストロークも約2ミリを確保しており、打鍵感は良好だちなみに、FPSゲームTPSゲームで多用される「W、A、S、D」キーには、上下左右の赤い矢印が印字されているこの辺りはゲーミングブランドのG-TuneノートPCらしい部分だ

 なお、スライドパッドにはスクロール設定などの基本的な機能はあるものの、OSにWindows 8を選んだ場合のマルチタッチ操作には対応していないいずれにせよマウスを接続すると使い勝手は飛躍的に向上するので、特にゲームをプレイするのであれば別途マウスも用意しておきたい

●USB 3.0やDisplayPortなど必要十分なインタフェース

 インタフェースは必要十分な数を確保している本体の左側面奥から手前に向かって、IEEE1394、ギガビットLAN、USB 3.0×2、USB 3.0/eSATAメモリーカードスロットを搭載し、右側面奥からUSB 2.0ポート×1、ライン入力、S/PDIF、マイクとヘッドフォン端子が並ぶこのほか、ディスプレイ出力用として背面にDisplayPort、HDMI、DVI-Iがそれぞれ1ポート用意されており、内蔵ディスプレイ以外に外部ディスプレイを2台、全部で3台までの出力が可能だ

 なお、液晶ディスプレイ上部に200万画素のWebカメラを内蔵するほか、無線機能としてIEEE802.11b/g/n対応無線LANBluetooth 4.0を搭載するUSB 3.0ポートが3基あるので拡張性は十分だ

●「Core i7-3630QM」と「GeForce GTX 670MX」を組み合わせた高性能なシステムを採用、ストレージはSSD+HDDで速度と大容量を両立

 i770SA1に搭載されるCPUは、Ivy Bridge世代のCore i7-3630QM(2.4GHz)物理コア数は4、Hyper-Threadingによって8スレッドの同時処理が行える高性能なCPUだ4コア動作時の標準クロックは2.4GHzだが、Turbo Boostによるクロックアップでは、1コア動作時に最高3.4GHzまでクロックが跳ね上がるラインアップには、Core i7-3740QM(2.7GHz)やCore i7-3840QM(2.8GHz)といった、より高速なCPUを搭載する上位モデルも選べるが、Core i7-3630QM(2.4GHz)でも不満は感じないだろう

 メインメモリは、標準で4Gバイト容量のSO-DIMMモジュール(PC3-10600)が2枚差さっている(デュアルチャネル動作)最大メモリ容量は32Gバイトで、2基の空きスロットを含む4基全部に8Gバイトモジュールを搭載可能だもっとも、将来的に8Gバイト2枚を追加で増設して24Gバイトまで拡張すれば十分

 なお、今回の評価機が搭載していたOSは、64ビット版のWindows 8だこれ以外にWindows 8 Proや、64ビット版Windows 7 Home Premiumを選ぶこともできる後述する理由から、主用途に3Dゲームを考えているのなら、64ビット版Windows 7 Home Premiumを選ぶほうがいいかもしれない

 i770SA1の起動ドライブはSSDだただし、2.5型ベイに搭載されるのではなく、mSATAスロットに装着されている2.5型ベイには500バイト容量のHDD(5400回転)が搭載されており、性能と容量を両立したストレージ構成だなお、HDD容量はBTOオプションで1Tバイトに変更しても5000円程度の上乗せですむ

 チップセットは、Intel HM77 Expressで、CPU内蔵グラフィックス機能(IGP)のIntel HD Graphics 4000が有効になっている内蔵グラフィックス以外に別途外部グラフィックスとしてNVIDIAGeForce GTX 670MX(グラフィックスメモリは3Gバイト)を搭載しているこのGPUは、NVIDIAGPU切り替え技術(Optimus)に対応しており、Intel HD Graphics 4000による描画をメインとし、パフォーマンスが必要なときは外部GPUGeForce GTX 670MXにシームレスに切り替わるようになっている

 Optimusテクノロジーではアプリケーションごとに内蔵グラフィックス動作と外部GPU動作を個別に指定できるようになっているバージョンが上がるにつれてドライバ側で自動的にどのGPUで動かすか判別してくれるようになってきているので特に気にする必要はないだろうただし、搭載するOSがWindows 8の場合、この切り替えがうまく行かないことがあるようだ

●高いレベルのパフォーマンスで性能的な不満はないものの

 それではi770SA1のパフォーマンスを各種ベンチマークで検証して行こうまずはWindows 8のエクスペリエンスインデックスから見てみるプロセッサの7.8、メモリが7.8、SSDであるプライマリーハードディスクが7.8と高いスコアになっている一方でWindows Aeroのデスクトップパフォーマンスと3Dビジネスおよびゲーム用グラフィックスパフォーマンスが6.8と低いどうもCPU内蔵グラフィックスであるIntel HD Graphics 4000だけを認識しているため、このスコアになったと思われる

 この内蔵のIGPだけが利用され、外部GPUであるGeForce GTX 670MXが利用されないという現象は、FINAL FANTASY XIV Official Benchmark、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のゲーム系のベンチマーク実行時にも出てしまい、NVIDIAコントロールパネルで手動でGeForce GTX 670MXを指定してもスコアが低いままという状況になった今回掲載している各種ベンチマークでも、もしかするとIGPによるスコア低下の可能性があるかもしれない点にご留意いただきたいゲーム系以外のベンチマークでは、無難と思われる数値が出ているのでGeForce GTX 670MXが利用されていると考えていいだろう今回計測したのはPCMark 7、3DMark06、3DMark Vantage、3DMark 11といった定番のベンチマークソフトだ

 ベンチマークの結果は上に掲載したグラフの通りだマルチスレッド対応のCPU性能で差が出るベンチマークテスト(PCMark 7のCreativity scoreなど)でも4コア8スレッド動作のおかげで十分なパフォーマンスを発揮している

 ただし、OSにWindows 8を選んでしまうと、ゲームによってはGeForce GTX 670MXが選ばれずに内蔵GPIUのIntel HD Graphics 4000が利用されてしまうことが考えられるとはいってもコマ落ちのひどい紙芝居状態なわけではなく、FINAL FANTASY XIV Official Benchmarkのスコア(Lowで4639)を見る限り、それなりに動作はするはずだ

 おそらくこうした問題はいずれグラフィックスドライバの修正で解消されるだろうただ、主用途がゲームであれば、最初はWindows 7 Home Premiumモデルを購入しておくほうがいいかもしれない購入と同時にWindows 8へのアップグレードを申し込めば、将来的にWindows 8へ安価に乗り換えられるWindows 7Windows 8の両方を使えるなら1200円は安い投資だろう

 i770SA1の価格は、標準構成で12万円を切る11万9800円からとなっているデスクトップPCに引けを取らない4コアCPUに、高い色再現性を持つフルHD液晶ディスプレイ、高性能なグラフィックス、そしてSSDの採用による快適な操作性を考えれば、高い買い物ではないだろう3Dゲームだけでなく、マルチメディア関連全般の編集作業をするにもオススメできるモデルだ

2013 International CES:
 1月8〜11日、米国ネバダ州ラスベガスで開催されているInternational CESの初日、オープニングキーノートにパナソニックの津賀一宏社長が登場した

【2013 International CES:「パナソニックはTVだけの会社じゃない」 津賀一宏社長講演 】

 CESの主催母体であるConsumer Electronics Association(CEA)プレジデント兼CEOのゲリー・シャピロー氏から「100以上の特許を持つエンジニアで、経営者でもある人物」と紹介された津賀氏は、「1979年の入社以来、自分は心の底からエンジニア今は責任範囲が広がったが、でも自分のベースには技術者としてやってきたことがあるエンジニアはロジカルなものだと思われがちだが、問題を解決したり、モノを作ったりするときにはとても情熱的多くの技術者たちが「より良い世界を作ること」に関心を持っている」と自己紹介した

 「パナソニックと聞くと、多くの人は『テレビを作っている会社』だと思うだろう(米国では)それは当然なことパナソニックはこれまで、お客様の生活を豊かにするためにエンジニアリングカンパニーとしてやってきたしかし、今、目指しているのは『エコ&エンジニアリングカンパニー』より良い世界を作るために世界中で社員たちが頑張っている、エコ&エンジニアリングカンパニーとしてのパナソニックを今日はお伝えしたい」と話した

 津賀社長の言葉にあるように、今回の講演の主目的は、北米ではテレビメーカーとしてのイメージが強いパナソニックが、いかにそのイメージから脱却できるか、にあった

●B to CからB to B to Cへ

 「パナソニックの事業は、住宅空間/非住宅空間/モビリティ/パーソナルの4つの分野にフォーカスしているこの4つの分野をつなぐのが“人”パナソニックではお客様がどこにいてもその人の暮らしの価値を高めるため、B to Cだけでなく、B to B事業に力を入れていく今日は、単純に機械を売るだけでなく、ソフトやサービスを含めトータルで価値を提供する、新しいB to B to Cのビジネスモデルについて紹介する

 パナソニックは世界中のビジネスカスタマーとコラボレーションしている自動車、店舗、エネルギーといった、皆さんが意外と思う分野でも、お客様の生活向上のお役に立っているテンキーまで備えたA4フルサイズノートPCに目を向けると、15型ワイドから17型ワイドサイズの液晶ディスプレイの解像度は、比較的安価なモデルであってもフルHD(1920×1080ドット)が主流になっているティソ 腕時計テンキーまで備えたA4フルサイズノートPCに目を向けると、15型ワイドから17型ワイドサイズの液晶ディスプレイの解像度は、比較的安価なモデルであってもフルHD(1920×1080ドット)が主流になっているオメガ 時計テンキーまで備えたA4フルサイズノートPCに目を向けると、15型ワイドから17型ワイドサイズの液晶ディスプレイの解像度は、比較的安価なモデルであってもフルHD(1920×1080ドット)が主流になっているセクター時計