ベイズ統計分析ハンドブックは神本!

なんかダンコーガイみたいなエントリータイトルです(そういえば最近ダンコーガイどうしてるんだろ…).さて,仙台にはジュンク堂が駅前に3つあり,その中でイービーンズに入っているのが一番専門書がしっかり揃っていて良いです.というか,3つもいらないし,ちゃんと1つ大きいのが欲しいなぁ...池袋ジュンク堂が近かった自分としては仙台の残念なところは良い大きな本屋さんがないところですね.

で,最近ノンパラベイズを少しだけ勉強しようと思っていて(がっつりではない),でもそのレベルだとなかなか良い資料が見当たらない.暇なときに目を通すレベルであれば,持橋さんや上田さんによる良い資料・チュートリアルがあるのですが,それ以上のこととなると真面目に論文を読むしかない.たとえば,真面目にDirichlet過程の導出と意味を理解しようとするとFerguson (1973)を読む必要があるでしょうし,そのアプリケーションを見るには近年の論文を読むしかない.

んで,そこまでの必要に迫られているわけではないのでネットとかで調べる程度だと断片的な知識はブログなどにあるんですが,なんかハッキリと自分の中で理解は深まらない.という自分のような人が多いのでは??と推測します.

で,そのような人にピッタリの本がベイズ統計分析ハンドブックです.
お値段なんと30000円弱.ポンっと買える値段ではないですが,自費でポンっと買いました.で,冒頭の本屋の話に戻るのですが,おそらくこの本を買っている人はノンパラベイズ界にはたくさんいるはずなのですが,amazonなどでレコメンドされた経験が僕はありません.おそらく値段が値段だけに,みなさん研究費などを使って買っているのではないでしょうか?で,amazonにはあまり購入履歴がないと.で,さっきジュンク堂をうろついていて,偶然発見して勢いで買っちゃいました.やはり本屋は重要かもしれません.

というわけで,みなさんは自費で買わずに,研究費や会社の経費で購入することを強く!おすすめします!

で,内容なのですが,買ったばっかで本当に良い内容なのか,わかりやすいのか,については全く自信を持ってオススメできません!しかし,以下の目次を見て,ビビっと来る人なら買って良いのでは?と思います.目次を一部抽出.

  • 9. ベイジアンノンパラメトリックモデルとデータ分析入門
    • ベイジアンノンパラメトリック入門
    • 確率測度の空間上の確率測度
      • Dirichlet過程
      • 混合Dirichlet過程
      • Dirichlet過程混合モデル
      • Polyaの木モデルと混合Polyaの木モデル
      • ガンマ過程モデル
    • いくつかの実例
    • おわりに
  • 10. ベイジアンノンパラメトリックモデル
    • はじめに
    • ランダムな分布関数
      • Dirichlet過程
    • 混合Dirichlet過程
    • NTR過程からのサンプリング
    • ランダムな分布関数のサブクラス
    • ハザード率過程
    • Polyaの木
    • NTR過程とPolyaの木を超えて
  • 12. ベイジアンノンパラメトリック推測
    • はじめに
      • 記法
      • 歴史
      • 概要
    • Dirichlet過程
      • 事後分布
      • 混合Dirichlet過程
    • 右中立の過程
      • 事後分布
      • 別の表現形式
      • シミュレーション
    • その他の事前分布
    • 一致性
    • ノンパラメトリック回帰
    • 自己強化性と交換可能性
    • おわりに

こんな感じ.よさげ感ありますね.しかし,ハンドブックのため相変わらず鈍器になりそうな重さでやばいです.
あと蓑谷先生の統計分布ハンドブックがいつのまにか増補されて再版されていました.B4かM1のときに欲しかったがどこにも売っていなかったのに….あと,こういうハンドブックこそ重いので電子書籍にすべき!!!!

という冒頭との矛盾をさせて終わりにします.さて,読むか.

(以下アフィ.さすがにこんな高い本をポチるヤツはいないだろう…)