「食育菜園」 センター・フォー・エコリテラシー

本書は、学校改革を目的に始まった「エディブル・スクールヤード」の活動に献身的な力を注いだ人々の挑戦の物語です(1994年〜1999年)。カリフォルニア州バークレーにある荒れた公立中学校、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア中学校。そこは、白人のほか、アフリカ系、ヒスパニック系、アジア系、イスラム系移民の子供たちが通う学校で、複雑な民族背景があり、いかに学校をひとつにまとめるかは常に重要な課題になっていました。そこで、このプロジェクトが始まり、大きな成果を挙げたのです。菜園作りと収穫した作物を使っての料理作り、そして皆で食卓を囲む。民族や文化の習慣の違いが、お互いを理解するきっかけを作る。その学習方法は、学校風土を一変させただけでなく、地域と連携し、地元の農家や住民ともつながり学校コミュニティの中心的や役割を担うプログラムになったのです。