Re:カプチーノとカフェラテとカフェモカの違いは?コーヒー系飲み物の成分を図解

コーヒーネタが続きますが、カプチーノとカフェラテとカフェモカの違いは?コーヒー系飲み物の成分を図解 - Zopeジャンキー日記に蛇足な補足。分かりにくいカフェオレ・カプチーノ・ラテの違いについて。結論を先に書くと「牛乳の暖め方/使い方で口当たりが変わるんだよ。」です。

カフェオレとカプチーノ/ラテの違い
違いは『牛乳の暖め方』。カフェオレは単純に加熱*1したミルクを使い、カプチーノ/ラテは蒸気で加熱したミルクを使います。この暖め方の違いで口当たりが大きく変わります。カフェオレ用ミルクは水を飲むのと同じ口当たりですが、カプチーノ/ラテ用ミルクは空気(泡)が多く含まれるためより軟らかい口当たりが得られます*2。空気が含まれる分、甘く感じる効果もあるようです。
カプチーノとラテの違い
違いは『蒸気を使って温めたミルクの使い方』。蒸気を使って暖めたミルクは、暖めた直後は空気と液体が渾然一体となっていますが、少し置くと空気(泡)が浮き、液体が沈んできます。渾然一体状態のミルクをコーヒーに注ぐとカプチーノ、分離した液体をコーヒーに注ぐとラテの出来上がりです。両者の違いはやはり口当たり。カプチーノの方が含まれる空気(泡)の量がラテよりも多いため、より軟らかい口当たりになります。

纏めると以下のようになります。

  • 重さ(≒飲める液体の量) カフェオレ>ラテ>カプチーノ
  • 口当たりの良さ・軽さ カプチーノ>ラテ>カフェオレ
  • コーヒーと牛乳の比率 カフェオレ(1:1)、ラテ(1:6〜10)、カプチーノ(1:6〜10)

さらに蛇足すると..

  1. カプチーノはちょっと時間が経つと泡が浮いてくるので、スプーンを使ってその泡だけを食べたりマドラーを使って浮いてきた泡と液体を混ぜながら飲むことになります。「カプチーノを食べる」という表現を使う人もいるくらいです。
  2. カフェオレはドリップ方式などで淹れたコーヒーを、カプチーノ/ラテは加圧式装置などで淹れたエスプレッソを使います。得られるコーヒーの量は方式により異なりますが、使用する豆の量はあまり変わりません(豆10gで淹れたコーヒー150cc、豆7gで淹れたエスプレッソ30cc、が一杯のカフェオレやカプチーノ/ラテを作るのに使われる標準的なコーヒーの量です)。
  3. モカコーヒーはコーヒー豆の種類、カフェモカはチョコシロップを入れたラテ、です。前者はいわゆるコーヒーですが、後者はココアとコーヒーを混ぜたような味になります。日本では「モカ=豆の種類」として定着した感があるので、コーヒーを頼んだつもりが甘い飲み物が出てきた、ということがよくあります*3

*1:鍋で暖めたり電子レンジで加熱したり

*2:カフェオレ用ミルクとカプチーノ/ラテ用ミルクを同じサイズのカップに注ぐと後者が軽くなるのは空気が含まれているからです

*3:カフェモカから入った人は、その逆になったりします