【サンムーンS1使用構築(後半)】 コケコマンダ+テテフパル+調整ガルーラ 【最高2059】

<概要>

 更新自体は久々ではないが、ポケモンの構築記事を書くのは久しぶりになる。サンムーンになって環境も一新されたのでこの新鮮な環境でポケモンをやってみようと思い参戦した。
 最高レートは2059だが、結局そのあと落ちてあげようとしても1900代に落ち着いたので適正レートはそのあたり。

 個人的にはメガシンカ枠で1強、ランクを付けるのであれば1匹だけSランクに居ると思っていたボーマンダを軸に組んだ。
 メガガルーラの親子愛が弱体化、ゲンガーの強みの1つである浮遊がなくなったりしている中、スキンの火力ダウンを受けつつもガルーラほどの被害はなく、またメガシンカしたターンからメガシンカ後のすばやさで動ける仕様の恩恵を大きく受けるメガボーマンダは魅力的だった。
 ボーマンダを中心に相性の良さと単体や並びでの性能、選出の柔軟さを考えてこの6体になった。対面的な動きもサイクル重視の動きも行える構成になっている。
 テテフパルに関しては一番強力と考えている持ち物がスカーフとタスキなので、メガ枠やZ枠との選出もしやすい。
 鋼枠がテッカグヤのパーティにはパルシェンを出していきたかったが、後半は特に止まることが多かったように思う。一種の役割集中なので、止まった際にテテフの一貫が取れるように立ち回る方がよい。そうなると他の1匹は対面に強く相手の匹数を削れるポケモンがよいのでガルーラは適任なはず。
 コケコマンダ軸で選出する場合は対面+若干サイクル戦、他の場合は対面重視のイメージ。
 

<個別解説>

カプ・コケコ@電気Z おくびょうCS252H4
10万ボルト マジカルシャイン とんぼがえり くさむすび

高いSと瞬間火力が魅力。
電気Z10万ボルトで等倍相手を飛ばしたり、飛ばせない相手も大体致命傷になる。
とんぼがえりはボルトチェンジと比べてサイクルを回す中での火力には期待できない反面、裏のポケモンと合わせてマンムーガブリアスを倒すのに役に立つ。
くさむすびも元々とんぼがえりと合わせて2サイクル目でマンムーを倒して勝利を安定させるために入れていたが、チョッキマンムーが多くある程度削っていないと安定はしなかった。
むしろ、テテフや体力の残っているマンダで殴って倒すことのほうが多かった。
ただし、時々見るドサイドン入りに対して勝ちを拾えるため、採用し続けていた。
他の技候補としてはポリゴン2が見やすくなるどくどく、ジバコイルへの打点になるめざめるパワー地面が有力。



ボーマンダボーマンダナイト ようきAS252 H4 or いじっぱり メガ時183-203-151-*-111-171
すてみタックル じしん ほのおのキバ りゅうのまい

個人的にはS1のメガ枠で最も信頼していたが、レート上位に行けば行くほど相手のパーティがボーマンダが苦手なポケモンで固められており、性能が良いにも関わらず運用が難しかった。
ハッサムに後投げしたいのと、テッカグヤに打つ技として炎のキバを採用。
ポリゴン2が重いのでD振りもなしではないが、高いSとAから打つすてみタックルの有用性が勝る。
アローラキュウコンやメガグロスを抜けるため、舞わない状態での動き方が柔軟になるようきで使っていた。
しかし、B振り以外のポリゴン2へのダメージや、先述の状況以外にようきが活きる場面があまりなかったことから最高レート付近ではいじっぱりで調整したものを使っていた。
調整は http://www.evervolition.com/entry/2016/12/24/012242 の記事にあるボーマンダを参考にさせていただき、Sに関しては1上げて最速ウツロイドまで抜いておいた。
そこまでするなら最速でもよい気がするが、ただでさえポリゴン2やカプ系からのダメージが最低乱数の調整から1段階下げるので、これ以上は削れない。ウツロイドは襷持ちが多いので、対面負けは避けたかった。




ギルガルド@たべのこし ひかえめ 161-*-171-88-172-107
シャドーボール どくどく キングシールド みがわり

対面的な動きをしたいならばパーティに入れるのは避けるべきポケモンだ。
しかし、ポリゴン2があまりにもしんどいのと、コケコマンダあたりと合わせてのサイクル選出も汚い形にはならないと考えて投入。
一応はサイクルを回せる構成になっているとはいえ、何サイクルも回すほどの体力はないので、シャドーボールの火力が上がるひかえめで採用。
しかし、カプ系に強くなるおだやかは魅力的。
カグヤに対して毒も入らない上に、相手はヘビボン以外に放射か地震を持っていることがほとんどなのが辛いところ。



ガルーラ@ガルーラナイト いじっぱり メガ時207-162-120-99-123-123 (H212 A20 C236 D20 S20)
すてみタックル がんせきふうじ れいとうビーム かえんほうしゃ

全体的にボーマンダが出しづらい相手にも出して行けるポケモン
今の環境でガルーラの氷技と炎技を切ろうとは思えなかったため、両刀にした。
積みポケが多い環境では特に有用な岩石封じと、瞬間火力を出せるすてみタックル
いくつかステータス計算で試したが、いちばん効率がよくなるのがいじっぱりだった。
岩石封じと合わせて抜けるとよい相手も多いため、勇敢にはしなかった。

調整としてはできるだけ多くのポケモンに対面で勝てるように耐久を振った。
準速パルシェン抜き。
封じはガブリアスに19〜23 れいとうビームの最低ダメージが164 なので封じ+れいとうビームガブリアスがほぼ倒せる。
H4振りテテフにすてみタックルが99%。
C252振りコケコの電気Z10万ボルトを93.7%耐え。

調整に使ったメモをそのままコピペ
「すてみでH4テテフを99%
封じはガブに16〜19と3〜4
れいB最低ダメが164
D無振りガブへのれいBのダメージはC99と100で変わりなし
更にC99はC236振りで実現。Aを20にできる。
Cを削った分をDに20降ればZ10万を確定耐え。
しかしもともと急所を考慮しなければ93.7%耐え(6.3%落ち)
6〜7%分ほどの恩恵しかない。
しかし、Aに振ればテテフへのダメージが88%だったものが99%にあがるため、
努力値20というリソースをより大きく活用できる。
PT構成や、環境に居る個体数によるが、テテフ、コケコともに環境には多く、どちらの個体数が多く、ガルーラと対面するかは不安定であるため、同程度と考えた。」
すてみタックルをブレイククロ―にしてポリゴン2の受けを崩す(倒すにしても倒しきれないにしても)のもよいと思ったが、その場合はテテフに対しての安定感がなくなるので見送った。
しかし、実際にはテテフはガルーラから逃げるポケモンで、ポリゴン2は比較的ガルーラに寄ってくるポケモンなので、ブレイククローでもよかったかもしれない。

しかしながら、正直なところガルーラの調整によくある「○○+ふいうちで△△を倒す」「岩石封じ+○○で△△を倒す」というのは相手からすると最初の技を打たれた後に後続に引けばいいというだけなので、
あまり強いと思っていない。
なので極力ワンパンで倒すことを意識したいが、そのための数値を失っており、なんだかんだで弱体化したなという感じ。



カプ・テテフこだわりスカーフ ひかえめCS252H4
サイコキネシス サイコショック ムーンフォース シャドーボール

中速ポケモン、特にサイキネが等倍で通るポケモンにめっぽう強い。
鋼に止められるので、先に周りで削ってサイキネの一貫を作ってしまうのが一番よい。
瞑想レヒレに後投げして殴っていくためのサイコショックを採用。
ギルガルドやメガグロス後出しの際にシャドーボールが入れば受けを崩せるので、試合前半で引数優位にして、こちらの行動を安定させるのが良い。
舞ったギャラドスや高速ポケモンを上から殴れるスカーフ持ちが最も有用なポケモンだと考えている。
見るからにテテフで壊滅しそうなPTには出して行きたくなるが、初手のタスキ持ちに返り討ちにされること等も多いので気を付けないといけない。
最速の魅力も大きいが、場面としてはひかえめの火力が役立つことの方が多そうだったのでひかえめで使用し続けた。
構築全体で苦手なポリゴン2を押すためにも有用。
スカーフガブやZテクスチャー後のポリゴンZを抜きたければ臆病。
ちなみに相手のパルシェン入りに迂闊な出し方をすると、タスキで耐えた後破られて壊滅する恐れがあるので注意する。


パルシェンきあいのタスキ いじっぱりAS252H4
つららばり ロックブラスト こおりのつぶて からをやぶる
 


止められる相手も多いが、他のポケモンも削り性能が高い面子で固めているので、最終的に一貫性を作れることも多い。
鋼やポリゴン2に対して、テテフ+パルシェン や マンダ+パルシェン でどちらかを受けきれなくさせる動きをしていきたい。
積み構築やオニゴーリにも強いポケモン
オニゴーリ入りにはほとんど出す。
印や水Zの突破力はよいが、タスキで無理やり破る場面が多いのでこの構築では襷一択レベルだった。
鋼枠がテッカグヤの構築には特に積極的に出して行きたい。
タスキによる安定感があり、止められても受けポケを削って後続を動きやすくできることもあり、確実になにかはしてくれるポケモン



<その他>

メガ進化+2が基本だが、あくまで柔軟に。

この構築を使っていたのは年明けから(原型は12月31から)でそれまでは

キュウコンきあいのタスキ
ボーマンダボーマンダナイト
ポリゴンZ@ノーマルZ
ギャラドスギャラドスナイト
カプ・コケコ@電気Z
カプ・テテフこだわりスカーフ

の起点構築を使っており、九尾杯の予選抜けや、数個の大会で優勝したのもこれだが、キュウコンが壁を張るだけしかできず匹数優位を作られてストッパーに止められることが多く、これではレートが上がらないと考えて解散。
一時アローラライチュウ中心の役割集中が強いのではと思い使ってみたが、想像以上に弱く解散。
といった流れがあり、今回の構築に至った。
ガルーラが入る前は

ガブリアス@ドラゴンZ
ボーマンダボーマンダナイト
カプ・コケコ@電気Z
ギルガルド@たべのこし
カプ・テテフこだわりスカーフ
パルシェンきあいのタスキ

だが、竜Zガブを安定して動かすのが苦手なのと、メガ枠がもう1匹居ても出したい構築的には選出に困らないのではと思いガルーラに変更。
最高レートから大きく落ちた後は、ガルーラの枠は

ポリゴン2@輝石 HCベース 
トライアタック シャドーボール めざめるパワー炎 じこさいせい

で使っており、マンダとの同時選出ができて削りを遂行できたり、このPTでは珍しくジバコイルを削れたりと優秀だったが、最高レート更新には至らなかった。

構築全体でポリゴン2やジバコイル等が重いので、バシャーモを使いたくて仕方がなかった。


 ORASの間は特にポケモン意欲もなく、また学生のころと比べると時間があるわけでもないのでポケモンからは比較的距離を置いていた。ゲーム全般から離れていたわけではないが、昔やっていたネトゲをやっていたり、それをやめた後はシャドウバースをやっていたりした。
 ジョウトオープンはがんばってかなり良い結果を出せたと思う。5/31更新の記事に載せているのでぜひ見てほしい。
 今後ポケモンを続けるかどうかは未定。環境に合わせて個体を用意するのは楽ではあるが、それでも面倒なのでそれが僕を含め一定数のプレイヤーの参入障壁になっていそうだ。
 その点今継続プレイしているシャドウバースは作りたい構築が即組めるに等しく、継続のしやすいこちらをメインにしようかとも考えている。