2011-02-11
■[IT]食べログとぐるなび
食べログとぐるなびを今回の決算をもとに比較してみます.
まずは食べログ.
食べログの収益源は主に広告収入と,有料会員と店舗会員からの課金となっています.
有料会員とは,月額315円を払うことにより,ソート機能が使えるようになります.
店舗会員とは,特集ページ/エリアトップページや検索結果上位に店舗情報を掲載できる有料機能で、より効果的な情報発信が可能です。
食べログはiPhone有料会員の問題でiPhoneユーザからかなり反発を受けました.その影響があったかどうかはわかりませんが,携帯電話からのユニークユーザ数が横ばいになっているのがわかります.
なぜ携帯電話からのユーザを切り捨てたからというと,広告収入だけでは満足できなかったからです.これから説明するぐるなびとは違って食べログは基本的には店舗からお金をもらっていません.そのため,モバイルに課金して収入減を増やそうとしたのです.
食べログの現状と今後の見通しを見ると
現状
・食べログ業務は、当四半期の売上高は4億5千万円
・食べログ累計口コミ数が200 万件を突破した。(12月)
・iPhone版に続き、食べログケータイ版でもプレミアム サービスを開始(10月)。多様な項目からの絞り込み検索、レビュアーの属性ごとの評価の閲覧など様々な検索機能を搭載し順調に会員数を伸ばす
今後の見通し
・プレミアム会員でなければ得られないお得な情報の発信など、プレミアムサービスをより一層充実させることで、ユーザー満足度の向上を図るとともに、プレミアム会員の拡大を進める。
・増加を続ける食べログの利用者数を背景とした営業活動により、レストラン会員の増加を図る。
つまり,課金を増やそうという方針が分かります.
食べログはユーザからの口コミで成り立っているのに,その口コミを有料じゃなきゃ満足に見れないというのは少しおかしいのかなとは思います.
でも,新機能に課金するのは構いませんけど,現在ある機能に課金をするのはやめてほしいものです.
次にぐるなび.
ぐるなびの収益源は主にお店からの掲載費です.
店舗側が掲載費を払い,ぐるなびがお店の情報を掲載することで客を呼ぶということです.
お店側はぐるなびのクーポンを使ってくれれば,ぐるなびがきっかけで来たことが分かります.だから,店舗側があまり不信感を覚えることがないで,なかなか良くできたビジネスモデルです.
月間PVが8.6億と食べログの3.6億を大きく上回っています.
PCユニークユーザ数も2300万人で食べログの1800万人,モバイルユーザ数も750万人で食べログの510万人を上回っています.
売上高は185億円とこちらは食べログの比ではありません.これが主に広告収入なのか主に課金なのかの違いです.
食べログが焦るわけです…。
これからの見通しは
このように利用者拡大が目的になっています.
ぐるなび利用者拡大のための取り組み
? Webサイトに関わる施策
― ユーザーの利便性を上げ、店舗ページへの流入を増やす ―
■ 多様化するデバイスへの対応
入り口拡大、ユーザーのあらゆるシーンに対応
■ 既存の飲食店検索サイトのリニューアル
利用シーンに合わせた情報提供、検索機能強化、サイト内回遊性強化
■ エントリー会員(無料掲載加盟店)導入による掲載店舗数増加
外部流入を増やす、サイト内検索結果の拡充、加盟店店舗ページへの誘導
■ 飲食店検索サイト以外の新コンテンツによる店舗ページへの利用者誘導
今までぐるなびを利用しなかったユーザー層の誘引、利用頻度向上
会員サービスに関わる施策
― ユーザーのお得感を高め、来店を動機づける ―
■ 属性のとれたぐるなび会員拡大
会員登録すれば、ぐるなびを利用するたびにポイントを付与
■ 精度の高いターゲット顧客へメール配信し送客するの本格展開 e-DMの本格展開
※eメールでのダイレクトメール
より嗜好に合ったお店の情報が得られる
■ 飲食店のメール会員登録機能に特化したぐるなびタッチ
お気に入りの店から直接メルマガや特典が届く
■ 飲食店共通ポイントにより外食の新しい楽しみ方を創造するポイントターミナル
飲食店でも飲食代金に応じてポイントを貯めて使える
ぐるなび利用者拡大のための取り組み
インフラ整備
?ぐるなびスーパー「ぐ」ポイント新設 飲食店共通ポイント
?ぐるなびタッチ機能改修
?ポイントターミナル
つまりポイントやメルマガで会員数を増やそうということです.
以上から食べログとぐるなびの状況,今後の目標が分かったと思います.
食べログは課金を,ぐるなびは会員数を.
グルーポンの脅威もあるので日本企業には頑張ってほしいものです.
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