桜の樹の下には

梶井基次郎 (ちくま日本文学全集)
 

桜の樹の下には」(梶井基次郎著) を読みました。 こういうの好きなんですけど、今まで縁がありませんでした。 ちなみに、文末には 「昭和三年十月稿 *同年十二月厚生閣刊『詩と詩論』第二冊」 とあります。(p.214)

 
京都の丸善はほんとになくなりましたね。梶井氏と閉店を聞きつけたファンの置いていった 檸檬爆弾によって、京都丸善 いまは ただのカラオケ屋。 
 

モーツァルトの息子

hasen-fus2008-03-12

モーツァルトの息子   史実に埋もれた愛すべき人たち (知恵の森文庫)


モーツァルトの息子」(池内紀著) を読みました。 なんて説明すればいいのかな、、、 人物伝なんですけが、名前を言ってもわかってもらえないような人達の人物伝です。 ナイーフ(素朴)派の重要人物だったり、ウィトゲンシュタインに1世紀先駆けた、銀行家だったり、不平の天才だったり、一つの部屋について旅行記を書いちゃったり、父親がモーツァルトだったり (つまりは、レオポルトの孫)。 そんな、歴史の陰に吸い込まれそうになってる(吸い込まれちゃった)人たち、総勢30人についてのエッセイです。

 
近いかなと思うのは 
博士と狂人―世界最高の辞書OEDの誕生秘話 (ハヤカワ文庫NF)



こちらは、短編集ではなく、オックスフォード大辞典誕生にかかわった人たちにスポットライトを当ててます。 癖のある人たち。 W.C.マイナーに似た人が「モーツァルトの息子」にも出てきます。アナログでWikipediaするのを想像してみてください。 まぁ、Wikiではなくなるのですが。