DVD「帰還完了報告」を観ながら

勢いで、自分には似つかわしくない音楽ネタで今日は書き上げてみる。
中学生の時から10年以上秘かに聴き続け、大学生だった10年近く前から毎年1回はライブを観に行っているのがジャズ・フュージョン系のバンド「T-SQUARE」である。
グループは1978年結成、2000年にバンド形態を解消して2人のデュオになったが(今は4名でバンド形態に戻っている)2003年、1年だけかつての名称とメンバー「THE SQUARE」として復活した。
その年のコンサートツアーの様子を紹介したDVD「帰還完了報告(3枚組)」を職場の先輩から貸していただき、今晩浸る機会を得た。
Disc2に収録されたカシオペアT-SQUAREと同系のフュージョン系バンド)との合同ライブにライバル同士が手を組んだ=時代が変わったことを思い、Disc2の韓国ツアー編の熱狂ぶりを見てどこかしら懐かしさを感じながら、やはりT-SQUAREは1987年の「TRUTH」から1997年の「BLUE IN RED」くらいまでが一番脂の乗っていた時期だったのかな、と自分の中では結論づけるに至った。
サポートメンバーで2002年頃?から入っていたキーボードの河野啓三氏のスクエアマニアぶりは伊藤たけし氏も舌を巻くようだが、やはり和泉宏隆氏の心に響く旋律は真似できるものではない。(ちなみに氏の新作 - Hirotaka Izumi covers LOVE SONGS を先日買ってしまった。)
楽譜もろくに読めないにわかファンでこういうことを書いてしまうのもアレだが、やはり1980年代後半〜1990年代前半のスクエアのサウンドは常に見定めた方向に向かって進化を続けていたようにあらためて感じた。
そういえば、車に積んでいるCDもその時期のアルバムから編集しているものが多い。
1997年に本田雅人氏とともに和泉宏隆氏がT-SQUAREを脱退してから、ライブに行く楽しみも新しいアルバムを待つ楽しみも次第に削がれていったような気がする(個人的な趣味の問題かもしれないが)。
自分の場合、山に入る前は和泉宏隆氏が作曲した曲を編集したCDを流して穏やかに気力を満たしていくのが儀式になっている。流している曲をこの際挙げておこう。

昔のことどもを持ち出して保守的になってしまうようでは年をとったと言われても仕方ないのかな、と2日前に節目を迎えてふと思ってみる。