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2006-06-08 (木)

「Googleはとっつきにくいから親切なYahooを使う」のは、案外大多数の意見なのかもしれない

ブログで情報を発信していても、Googleを使いにくいと感じるねじれ

一昨日、世話になっている方の自宅に招かれた折、大学生と高校生のご子息とウェブの話をする機会があった。youtubeの動画をローカルにダウンロードする方法をおもむろに訊かれて、はてブ人気エントリーからそれらしいページを掘り出して講師ヅラをして帰ってきたのだが、ブログ検索エンジンの使い方に関して興味深い話を聞けたので書き留めておきたい。

兄はライブドアで、妹はgooブログを開設しているとのこと。若い世代とブログの話ができる、と嬉しくなり、思わず「”はてな”って知ってる?」と水を向けると「はてなって、なに?」との答え。まあブログサービスとしてはまだ中堅止まりだから知らないのも止むなしか。ならGoogleを引き合いに出してGoogleの日本版みたいなものを目指している会社なんだよと説明すればわかりやすいかと仕切り直して「Googleを検索に使ってる?」と尋ねてみる。返ってきた答えは「検索はYahooを使う。Googleはとっつきにくそうでよくわからない」「Googleのトップページは真っ白で面白くないので使わない」。なんだか頭がくらくらしてきた。そうですか、とこの場は引き取った。

彼らはブログで情報を発信しているし、わからないことがあれば検索エンジンで情報を探すほどのリテラシーを身に着けている。時流のサービスにそれとなく乗り、安心で確実な結果を返す検索エンジンを生活に採り入れている彼らは、流行をカジュアルかつ身軽に消費している若い世代の典型のようにも思える。ウェブに対して必ずしも受け身でなくても、検索ではなぜGoogleではなくYahooに親しんでいるのか、興味深く感じたのはその微妙な「ねじれ」に対してである。

Yahooを使っていれば満足できる

その夜のできごとが頭から離れなかったのは、「Googleが攻勢をかける現在にあっても日本ではYahooの優位は揺るがない」と考察したエントリを読んでいたからである。

別にYahooでいいじゃん、不自由しないよ?

というのがニッポンのネットユーザ多数派の意見なのではないかと。勿論技術的にはGoogleのほうが検索でもMAPでも先を行っているとはいえ、日本人は能動的に情報収集する世界とは縁遠いように感じるのである。

キャズムを超えろ! - ニッポンでGoogleは一般化するか? その2

高品質だが多様性のないコンテンツの消費に慣れ切ってしまうと探究心が薄れ、YahooMSNが返してくる検索結果だけで十分に満足してしまうのではないか?

キャズムを超えろ! - ニッポンでGoogleは一般化するか? その2

Yahooのトップページには、ニュースやオークションからカテゴリ別のサイトまで、これといった目的がなくても立ち寄れるサービスがこれでもかと感じられるほど揃っている。

検索でも、「ホンダ」を検索窓に放り込めばホンダの株価やショッピング、オークションの情報まで、労せずとも関連情報にアクセスすることができる。

てんこ盛りの情報のシャワーから逃れて無骨なGoogleに足場を移すのは、やはりそれなりの動機が必要だ。

何となく欲しいと思える情報がYahooを手繰れば高い確率で手にできる状態で、「真っ白で不親切」なGoogleをなぜわざわざ使う必要があるのだろうか?

ネットを軽快に使えればそれでいい

日本のウェブの人口が7000万人を超えてもソーシャルブックマークの認知度が1割に届くか届かないかという現在にあって、大多数のネットユーザはウェブを「バリバリ使いこなす」よりかは「調べものや、コミュニケーションするときにちょくちょく使うもの」程度に捉えているのではないかという気がしている。

信頼度の高い検索エンジンで、あらかじめ周到にパッケージ化された情報を検索して軽快に消費する。

上手く言えないのだが、Googleが骨の随まで「使いこなす」サービスなら、Yahooは身軽に「着こなす」サービス、とでも喩えればよいのだろうか。

あの夜感じた違和感は、意外と広く当てはまるのかもしれない。

6月13日追記:

このエントリに関して、いただいたブックマーク上のコメントやトラックバックから感じたことを書いてみました

pgarypgary 2006/06/10 14:34 PCの設定を頼まれたときは、Googleツールバーを入れさせてもらったりして、Googleの普及に努めているのですが、そうした人でも、ふと気づくとYahooを使っています。アクティブに検索するよりも、用意されたリンクを選択する方が便利と考える人の方が多いようです。

hatayasanhatayasan 2006/06/10 22:03 「何を探そうとしているのか」目的意識がないとgoogleは確かに使いにくいと思います。
僕も、検索はGoogleでしかしなくなりましたが、時間つぶしの時はYahooニュースなんかを手繰っていますし。
サイトの滞在時間を延ばすYahooの戦略に見事はめられている、ような感じです。

もももももも 2006/06/13 11:01 なんとなく「Google使ってると能動的・探究心がある」(Yahooだとそうでない)という考えは「NHK見てると賢い・正確」(民放だとそうでない)ってのと同じぐらいな感覚かなーと。つまり実際はそうではない。どの英語の辞書使ってるかってのと同じぐらいか。最近(?)のGoogle使いの人は結果よりも「Googleだから使う」という感じ。私は両方つかってますが。

marumaru 2006/06/14 13:16 高速回線に恵まれている日本特有の現象かも。世界的に見るとシンプルなGoogleの方が気に入られてるような気がする。情報量は英語が圧倒的だから検索性能も重要だろうね。

コーシンコーシン 2006/07/23 02:30 ネットを彷徨っていたら、たどり着きました。
なるほど、面白い考察ですねえ。たしかにGoogleを使う人は能動的にウェブを利用していて、Yahooは受動的なのかも。私ももっぱらGoogleで、GoogleツールバーをIEにインストールしてます。検索窓がツールバーにないだけで、すぐに検索できずに気持ちが悪いくらいです。

私もブログを書いてます。よろしかったらいらしてください。
http://blog.livedoor.jp/koushin_a/

hatayasanhatayasan 2006/07/23 22:25 コーシンさん:
はじめまして。ご訪問いただきありがとうございます。
ネットを歩いていて気になったことなどをつらつら書き殴っているだけですが、お時間のあるときにでもふらりと覗いてみて下さい。
ブログ拝見しました。モバイル環境でブログを更新するって、面白そうですね。

たなかたなか 2006/07/25 11:31 Yahoo!の広告掲載基準の方が厳しいし、Googleの方がよっぽど何でもありだし。googleの広告による儲け方は感心させられるほどエグイですね。そんなわけで最近はyahoo!も使いますしテクノラティも使いますしSBSも使いますし・・・「ぐぐる」だけだったのはαな人たちにとってはもう過去の話かと。

hatayasanhatayasan 2006/07/25 22:22 たなかさん:
はじめまして。
僕自身も普段調べ物をするときGoogleに向かうのは今も変わらないのですが、最近Yahooやgooのブログ検索やSBMのタグ経由での検索が時と場合によっては非常に使えることを知りました。
これまでGoogle一辺倒だったのが、Googleを検索する手段の一つ、と醒めた目で見られるようになったのが、このエントリをアップして以降の変化でしょうか。

たなかたなか 2006/07/27 01:13 おっと!お返事ありがとございます。うっかり過敏反応して突然書きが殴ってしまったことをお許しください。。。Googleが悪いわけではないですが、Googleはあまりにも広告を許しすぎたので、いまいちなぁと思うのですよ。ちなみに一括検索という手もあります。メタサーチつーやつですか。まぁ、便利だと思えるところはいまんとこ無いですが(笑

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