サイトの更新から遠ざかるきっかけがあるとするならば - ふとした区切りに思い返す

習慣になったブログの更新が開いてしまったり、ブログそのものから遠ざかったりするのはなぜだろう。
思いついたことを少しだけ書き留めてみたいと思います。

更新が滞る理由があるとするならば

  1. やむをえないから、遠ざかる。
    • 普段の生活のなかでネットにたやすく接続できなくなったとき。たとえば職場や家庭の環境が変わったとき。
    • ネットをいつまでも歩いているわけにもいかず、好みの情報を集めてブログの記事を立てるところまで至らない。
    • いきおい、更新の頻度も鈍りがちになる。
  2. 思いが冷めて、遠ざかる。
    • サイトを始めた頃に秘かに抱いていた"野望"であったりモチベーションであったり。自分を突き動かしていたものが次第に見えなくなっていく。
    • 自分の中で、「ウェブに文章を書く」ことの優先順位が下がる。他に時間を割きたいことを見つけて、ブログに向かう時間がおろそかになる。
      • ある意味、個人のサイトに余暇の片手間以上の資源を割くことは難しい。興味が失われれば遠ざかる、とても自然なこと。
    • あるいは、サイトで取り扱うテーマをあらかじめ決めていた場合、話題に沿った活動や興味が下火になれば、サイトも放置しがちになるだろう。
  3. 書きたいから、遠ざかる。
    • エントリをアップする。反応をもらう。もっと自分の伝えたいことを確実に切り取った文章を書きたくなる。
      • ソーシャルブックマークRSSリーダーなどを使えば、すぐれた書き手の文章に簡単にアクセスできるようになった。そのような文章は、格好の「お手本」になってくれる。
      • いつも立ち止まらせてくれる記事を書くような人は、どうやって文章を練り上げているのだろう? 普段どのようなことを考えているのだろう?
      • 誰でも簡単に参加できるウェブだから、本来対象にはなりえないものに対しても、距離を忘れて比較の対象としてしまう。
      • いったん意識してしまうと、自分の書くものを表に出すことを次第にためらい始める。記事をアップするハードルを、自ら高いものにしてしまう。
    • エントリをアップする。反応をもらう。自分の考えていることが伝わったような喜びを感じる。
      • 自分の文章に目を通してくれる人は、自分の書いた記事のどのようなところに興味を持ってくれたのだろうか。
      • たとえばいつも書いているものとは違う題で文章を書いたとき、それは「なんか違う」と違和感をもって受け止められるのだろうか、それとも「面白い」と興味を持ってもらえるのだろうか。
      • 「読む人」がいるかどうかなんてわからない。だが、読まれたときの状態を心地よく感じるほど、今以上のことを試すことに慎重になる。保守的になる。
      • 今考えていることを書き残したい。おそらく伝えたいことはもう少しはあるだろう。それだけに気がはやる。空回りする。
    • 自分の文章に自信が持てなくなること。自分の文章が自分の思うように読まれているかどうか気になること。それが単なる「考えすぎ」だと気づくには、いったん夢から覚めなければいけない。

なぜ続けられたのだろう?

  • 飽きっぽいのに、ここまで続けられたのはなぜだろう?
    • 思い当たったことを書き留めておけば、迷ったときに考えるきっかけを残しておけるかもしれない。
  • このサイトが2周年を迎えたこの日に、少しだけこれまでのことを振り返ってみたくなった、という話でした。

関連する情報

ブログや個人サイトの寿命などを話題にした記事を少しだけ。

MUSTERBATOR - ブログ寿命
//b.hatena.ne.jp/entry/http%3A//d.hatena.ne.jp/putchee-oya/20060414%23p1">Bookmark:ネットの人間関係やコミュニティに疲れ始めた頃が「ブログの寿命」だという話。
2−3年で終わるところが多いのではないかという仮説。2006年4月。
「ブログの寿命が尽きそうだ……」と思ったら - シナトラ千代子
//b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/wetfootdog/20060425/p1">Bookmark:「場への愛着」がブログを更新するモチベーションになっているという話。
「長く書き続けるための結論」は一度は目を通しておきたいところ。2006年4月。
ブログの寿命 - ARTIFACT@ハテナ系
//b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/kanose/20060429/longevityofblog">Bookmark:「1年以上続けるためには、ネットで知り合った人とオフラインコミュニケーションまでいかないと無理だと思っている。」
ブログの寿命について、関連するリンクが豊富。2006年4月。
http://yas-toro.at.webry.info/200604/article_9.html
//b.hatena.ne.jp/entry/http://yas-toro.at.webry.info/200604/article_9.html">Bookmark:「ネットの世界で全くの孤独でいるよりも、誰かと繋がっている実感がある事は、やはり居場所としてい易い」
永くウェブで文章を書き続けるための工夫など。2006年4月。