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2010-06-05 (土)

BRM605近畿600km紀伊半島一周

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自転車で、もう少しだけ遠くへ。

6月5日(土)から6日(日)まで、自転車の長距離サイクリングのイベント「ブルベ」に参加してきました。

出発まで

6月5日(土)

出発〜PC1(田辺・119.7km)

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泉佐野のスタート地点からりんくうタウンを望む。この雰囲気を味わうのは、今年4回目。

  • 4時30分に起きて泉佐野の出発地点へ。今回はいつもより1時間早い7時のスタートなので行動開始も早い。
  • 6時20分から一通りコースの説明を受けて6時45分過ぎに出発。スタートには元プロレーサーの三船雅彦氏の姿もある。
  • 今回は600kmの長丁場。後半に向けて体力を温存した走りを心がけなければならない。はやる気持ちを抑えてマイペースに徹することにする。
  • 雄の山峠を越えて和歌山県へ。海南から海岸線に入って湯浅から国道42号線をひた走る。
  • 今日は雲ひとつないサイクリング日和。ただ日陰のない国道を延々と走っていると喉が渇いてくる。まあ、雨に降られ続けて神経を消耗することを思えば楽なものか。
  • PC1に到着すると三船さんが出発しようとするところ。さすがに速い。
PC1(田辺・119.7km)〜PC2(潮岬・198.4km)
  • 国道42号線をひたすら南下。海岸線のアップダウンを要領よくこなして本州の最南端へ。
  • それにしても交通量も少なく整備された海沿いを流すのは気持ちよい。できることならば、気に入った風景で立ち止まって写真を撮りながらじっくり浸ってみたいエリアである。
  • 串本の市街地から潮岬への最後の登りが意外と堪える。PC2には15時前に到着。しかしここでようやく行程の3分の1。まだまだゴールは先なのだ。
PC2(潮岬・198.4km)〜PC3(紀伊長島・331.9km)
  • PC2(潮岬)からPC3(紀伊長島)までの距離は130km。さすがに休まずに走り続けるのはしんどい。
  • 新宮から熊野までは平坦な道だが道路の凸凹が多くて閉口する。GPSがここになってよく気絶する*4ようになる。ロードバイクだと拾った振動をもろに伝えてしまうのがよくないのだろうか。
  • PC2から70kmほど離れた熊野の登り「佐田坂」の手前に休憩ポイントがあればそこで夕食とするつもりだったが、運悪く国道沿いに食堂もコンビニもなく5.5kmの登り坂に突入。
  • 「こんなの聞いてない」。3kmも登らないうちに半泣き状態、徒歩と変わらないスピードでハンドルをジグザグに切りながらもう青息吐息。
  • 「キツイ、キツイ」。顔をしかめて一人叫びつつ矢ノ川トンネルの手前の道の駅熊野きのくに」でたまらず休憩。お寿司とアイスクリームを補給。休んでいる間に二人ほど追い抜かれる。
  • 矢ノ川トンネルから尾鷲への下りは豪快。ここで今回の最高速68.8km/hをたたき出す。暗くなる前に通過できてよかった。
  • PC3には21時前に到着。400mほど離れたところにあるコンビニで栄養を補給、妻と友人に連絡を入れたあと、併設されたドラッグストアの軒下でツエルトにくるまって30分程度仮眠。これまで一緒に走っていたFさんは「もう少し走ってみます」暗闇のなか自転車を漕ぎ出していく。
PC3(紀伊長島・331.9km)〜PC4(南勢・385.4km)
  • 携帯のアラームに起こされてサイクリング中であることに気づく。少しは眠れたようだ。装備を片付けて海岸沿いの国道260号線へ突入。音は自分の漕ぐ自転車の音、光は星明りのみ。こういうシチュエーションで自転車をこぐのは初めてだ。
  • 道幅が広く路面も整備されているため、事前の情報で覚悟していたほどの恐怖感はない。
  • しかし日が変わるころになると延々と続くアップダウンとトンネルの前に距離の感覚がおかしくなってくる。
  • PC3から30km走ったところでスーパーと自動販売機の明かりを発見。とうとう眠気をごまかせなくなり2度目の仮眠。ここでは45分程度横になる。ザックを枕にツエルトに体を包めば快適に眠ることができる。
PC4(南勢・385.4km)〜PC5(関・457.2km)
  • PC4のファミリーマートの店長さんは自転車乗りに理解のある人。今日のブルベに備えて仮眠用のテント、簡易イスを用意していただいていたとのこと。ここでは唐揚げ弁当とアイスクリームを補給。
  • PC4を出てすぐに「サニーロード」へ。いきなり延々と続く登り。標高差は150mほどしかないはずだが立ち漕ぎでも辛い。暗くて見通しがなかったのは不幸中の幸いか。
  • 峠、トンネル。いくつかのアップダウンをこなすと緊張感が緩んで眠気が襲ってくる。PC4から15km走ったところにある伊勢道の玉城インターの近くのローソンで夜明け前の仮眠。周りにはトラックやクルマがたむろしていたが気にする余裕もない。レジの裏でツエルトにくるまって30分ほどまどろむ。
  • 起きたときは空が白み始める時間帯。距離が400kmを超えるとさすがに尻が痛くなってくるようで漕ぎ出すまで少しばかりの思い切りが必要になる。
  • 松阪、津市内は平坦でまっすぐな道。早朝だとクルマの量も少なく淡々と流せる。松阪の「すき家」でカレーを食す。
  • PC5(関)では先客が数名。休憩せずに走っている人もおられるようで驚く。ここで長袖を脱いで半袖に。日曜も暑くなりそうだ。
PC5(関・457.2km)〜PC6(針・517.7km)

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関のコンビニで。ゴールまであと150km。

  • PC5からは国道25号の旧道。加太への登りでダートが数百m。すれ違ったロード乗りは歩いて押しておられた。
  • 上野市の手前のバス停で4度目の仮眠。ベンチがあると布を広げなくてもいいので楽。寝たのは20分程度。
  • 最後の急坂が控えるという「五月橋インター」の先に備えて、上野市内のコンビニバナナを補給。
  • 覚悟していた五月橋からの緩い登り。それほど標高差があるわけでもなさそうだが500kmを走った身にはさすがに堪える。
  • PC6(針)の場所がわからず、一旦道の駅に入って施設内のファミリーマート「針テラス店」で買い物をする。店員さんに尋ねると道の駅の手前にもファミリーマートがあるとのこと。
  • キューシートを確かめると「針トラックステーション店」。スタッフに通過時刻をチェックしていただく。ここではバナナとシュークリームを補給。
PC6(針・517.7km)〜ゴール(601.4km)
  • 福住ICから天理への旧道は豪快な下り。国道25から旧道に入るポイントを間違えて往復2kmのロス。
  • 大和川沿いの自転車道のような道、国道25号線。暑さに負けて堺を過ぎたところにあるローソンでアイスを補給。
  • 「ほとんど休まずに走っている」という小径車の方と抜きつ抜かれつを繰り返して国道26を流す。
  • 泉佐野に入って最終のストレートで帰り支度のFさんとすれ違う。結局ほとんど眠らずに走られたのだろうか。
  • ゴールに近づくとスタッフが拍手で迎えてくれる。15時半にゴール着。晴天のなかノートラブルで最後まで走りきれたことを素直に喜ぼう。
  • 所要時間は約32時間半。やはり前半で頑張りすぎて後半でばててしまったようである。
ゴールから自宅まで
  • 温室でカップラーメンコーヒーの温かいもてなしを受けながら、椅子に座って今回の600kmをまったりと振り返る。
  • 温室では三船雅彦さんがぐったり熟睡しているところ。とっくに帰られていたと思っていたのだが。
  • ラーメンを啜って雑談をしながら、思い切って「サインください」と声をかけてみる。
  • 自分のことを話していると、住んでいる方向が近いことがわかり途中まで車でお送りすることに。
  • あまりにも予想していなかったことに心を落ち着かせようと必死。車中でありきたりのことしか聞けなかったのがもどかしくて仕方なかった。ああ、こうなることがわかっていれば質問する内容を考えて紙に書きだしてきたところなのに。*5

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三船雅彦さんにいただいたサイン。ボールペンはオダックス近畿のスタッフにお借りしました。

データ

走行距離
604.5km
走行時間
24時間57分*6
平均速度
24.4km/h
最高速度
68.8km/h
累積標高
5,676m

走行ルート

*1:カードを途中でなくして失格扱いでしたが…

*2ブログにはまだアップできていませんが…

*3:Super Randonneur. 同一年内に200km、300km、400km、600kmのブルベを完走するともらえる称号。簡単に言うと自転車好き。Audax Japanの解説より。

*4:電源が突然切れること。GARMIN社のeTrex VistaCxを使用。

*5:当日の三船雅彦氏の記録は「BRM0605振り返り・・・RETURN TO MY SELF(浜田麻里じゃないよ) - Massa’s Eye」参照。

*6:停止時間抜き。

FumiFumi 2010/06/10 20:34 お疲れ様です。^^とうとう極めましたね。
なるほど、指定された休憩所ではなく、さすがに自分のタイミングで寝るのですね。
hatayaさんの淡々とした文章では勘違いしてしまいそうですが、
時間の長さからしても、トライアスロン以上にハードな競技では?とも思いました。
なにより無事完走おめでとうございます。素晴らしい。
いつかやってくださると思っていました。

それにしても小径車で参加される方がいるとは驚きました。

私達は今週末GF福井です。

また御一緒したいです。

hatayasanhatayasan 2010/06/11 00:08 Fumiさん、こんばんは。

これまで体験したことがない距離、不安で仕方ありませんでした。
4月に400kmを走ったときは睡眠不足を強行して進んだのですが
さすがに600kmでそれをやると事故につながる…と思い
睡魔には逆らわずに、眠くなれば立ち止まって体力を回復させようと
心がけました。
ノートラブルで走れたのは、運が良かっただけですよ。

週末、天気が予断を許さない状態ですが
晴れることを願っています。

obaoba 2010/06/11 18:20 御無沙汰してます。
エントリーしていることは知ってましたが、ついに完走されましたか。
とうとう雲の上の世界の人になっちゃいましたねえ。
紀伊半島の道は、のんびりペースで景色や土地土地の雰囲気を楽しみながら走るのもまたいいものですよ。
そういうサイクリングの機会があればぜひ御一緒したいですね。
たぶん足手まといだと思いますが。
では、またよろしくです。

F 2010/06/11 20:34 お疲れさまでした!
お互い感想できてなによりですね。
この以上の距離のゴール味わいたくないですか?
機会があれば挑戦しましょう。

hatayasanhatayasan 2010/06/12 00:53 obaさん、こんばんは。こちらこそご無沙汰しております。
今年は事情が重なって山スキーにはほとんど出動できなかったのですが
その代わりに自転車をがんばってみよう、と思っていました。

ブルベに参加して、これまで知らなかった道を走るほどに、
じっくり現地の空気や雰囲気に浸りたいという思いも募ってきました。
和歌山の紀伊半島沿いの道は、鉄道でもバイクでもクルマでも素晴らしい解放感を味わわせてくれましたが、
今回自転車でトレースしてみて、より深く紀伊半島を好きになれそうな気がしています。

僕も、obaさんたちのように、年を重ねても颯爽と走り続けることのできる
体と心を持ち続けていたいと思います。
こちらこそ、是非ご一緒させていただければ嬉しいです。

hatayasanhatayasan 2010/06/12 00:58 Fさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
1月の近畿200、2月の中部300、4月の近畿400、そして今回の近畿600。
走るたびにFさんには刺激をいただいてきました。
キツイ、キツイと口にされながらも最後まで走り抜けてしまうタフさ、
今回はちょっと真似できない、と思いました。

その先の距離感ですか。
あー、どうしようか悩ましいです…。

kuboriekuborie 2010/06/13 11:36 600kmというと、東京→大阪いけるんですよね………ちょと冒険心がもわもわしてきた。

hatayasanhatayasan 2010/06/13 17:41 kuborieさん、コメントありがとうございます。
今回は与えられた課題をこなすことしか考えていなかったせいか、
冒険心、感じる余裕までなかったかもしれません。
東京→大阪、自転車で行くなら1週間くらいかけて
景色に見とれつつ写真を撮りながら走ってみたいです。

lapis-funadukilapis-funaduki 2010/06/13 22:54 完走おめでとうございます。おつかれさまでした。
それにしても、うーん、この域までくるとブルベとして走ったことがない自分には何が楽しいのかよくわからなくなってきます。(笑)
でも走ってみるとやっぱり楽しいのかな。

hatayasanhatayasan 2010/06/13 23:55 lapis-funadukiさん、コメントありがとうございます。

坂道を前に半泣きになって自作の歌を歌いだしたり
眠気のあまり自転車を漕ぎつつ寝そうになったり
コンビニの裏で横になって寝ていたり
今思うとちょっとヤバイ領域に足を突っ込んでいたのかもしれませんが
学生のときバイクで遠くに出かけていたときとどこか重なるようで、
なんだか懐かしい思いもしました。

舟月さんの住んでおられる信州、坂道修行にはこれ以上ない環境で羨ましいです。
(あと温泉と山も…)
去年走り残した信州の道、今年はどこまで行けるでしょうか。

YAMADAYAMADA 2010/06/29 23:11 ブルベ、すごいです!
ちょっとまねできない距離ですよね。
事故や怪我もなく、完走おめでとうございます!
短い距離ならまたお付き合いよろしくね(^^)

hatayasanhatayasan 2010/06/30 07:35 YAMADAさん、おはようございます。
ご無沙汰しております。
なんとか無事に最後まで走り切ることができました。
自転車にこんな世界があることを知ったのも、
2年前にYAMADAさんに郡上八幡のライドにお誘いいただいたのがきっかけです。

ここしばらく、遠出は様子を見ながらになってしまうのですが、
福井・岐阜の素晴らしい道、ご一緒させてください。

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