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2012-09-16 (日)

2012BRM916信濃300km(新地蔵峠、鳥居峠、湯ノ丸地蔵峠、麦草峠、大門峠、笠取峠、青木峠、猿ヶ馬場峠)

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峠三昧の一日。

9月16日(日)は、自転車サイクリングイベント「ブルベ」に参加してきました。

記録

出発まで

ブルベを主催する団体のなかで、なかなか情報が伝わってこないAudax Randonneurs Club 信濃(AJ信濃)

信州の道をブルベで一度は走ってみたいと思いエントリーしたBRM916信濃300。これを走れば2012年のSR(Super Randonneur)を申請する資格を手にすることができる。

しかしコース図を開くと標高2127mの麦草峠を筆頭に合計8つの峠、累積標高差は5000mを楽に越えるかなり手強い山岳コース。最後まで無事に走れるだろうか。

2012年9月15日

今回のブルベは深夜0時にスタートするスケジュール。

午前中の渋滞を避けるつもりで14時に自宅を出るが、名神彦根で事故渋滞につかまり1時間程度のロス。

長野総合運動公園には21時過ぎに到着。真っ暗でまったく勝手が分からず駐車場で1時間程度仮眠。22時45分に目を覚ます。

スタート(長野運動公園 0.0km)-PC1(鳥居峠 54.4km)

長野総合運動公園の野球場のそばで受付。

今回は21名エントリーがあり12名が出走するとのこと。100名近い出走のある近畿とはまた雰囲気が違う。

補給食としてゼリーとビスケットをいただき、スタッフからコースの注意点について説明を受けて0時スタート。

長野市内の土地勘など全くないためしばらくは慣れた人の後を追うようについていく。15kmほど平地を走り新地蔵峠の登りにさしかかる頃から集団がばらけ始める。

よく考えれば真っ暗の峠をライトの明かりだけを頼りに登り下りするのはいかにも心細い。自分一人だとこんな場所を深夜に走るなど考えもしないだろう。新地蔵峠を越えてしばらく闇を下り、再び登ってPC1のある鳥居峠へは3時前に到着。

ここは有人チェック。先回りされていたスタッフに通過を報告する。ここでもゼリーを補給食としていただく。

PC1(鳥居峠 54.4km)-PC2(小海 115.3km)

一旦下ってから地蔵峠の登りへ。まだ真っ暗。ペースの近い人と話をしながら登っていく。登山のトレーニングで始めた自転車にどっぷり浸かってしまったことや、高山市にお住まいで自転車に乗れる時期は短い一方坂や峠のルートには不自由しないことなどを聞く。

(湯ノ丸)地蔵峠の下りは小諸・上田の町並みへ飛び込むようで豪快。見通しのよい直線区間は暗闇でも60km/近くで下っていく。このルートの登りは精神的には堪えるに違いない。

市内に入ると市道・県道混じりのルートとなる。時折ミスコースをしながらGPSとキューシートを交差点のたびに確認する。PC2の直前で明るくなり始める。すでにここまでで標高差2000mを登っている。

これから、標高差1300mある麦草峠を登るのだ。

PC2(小海 115.3km)-PC3(茅野 170.8km)

PC2でお話ししていた方はブルベの経験をかなり積まれているようで、PBP2011のジャージも着ておられた。

PC2を出発、明るくなりはじめた国道299号線を登り始める。入り口から麦草峠までは25kmの登り。

覚悟を決めると淡々とペダルを回すに徹することができるようで、標高差100mおきにある標識とGPS標高との微妙な違いなどを楽しみながら登る。

夜明け前、小諸の町からは八ヶ岳方面の雲行きが怪しいことが心配されたが、登り始めると風のない快晴だった。このうえないサイクリング日和である。

8:28、麦草峠。スタッフが待機してくれている。峠の標識の写真を撮って「これでようやく半分ですね。気を引き締めてかかりたいと思います。」と一礼して出発。

茅野の市街までの25kmはペダルをほとんど回すことなく40km〜50km/hで走れる激下り。茅野の町に下ってPC3へ。

PC3(茅野 170.8km)-PC4(立科 205.6km)

PC3からPC4までは30km強。今回のブルベで間隔が最も短い。

旧道をのんびり登ったあとで国道152号に合流、今回のブルベで5つめの峠である大門峠にさしかかる。

大門峠の自分の印象は今回のブルベの中ではあまりよくない。

勾配が麦草峠より急であること、車の通行量が多く時折片側通行で停止を余儀なくされること、峠がリゾート地の白樺湖のそばにあってビーナスラインも分岐する観光地であること。これらのことが合わさると早く抜けてしまいたい思いが先立つばかりだった。

町に下って標高差150m程度ある笠取峠を越える。日差しを遮るもののないなか予想以上に苦しめられる。残り約100km。これであと越えねばならない峠は青木峠、猿ヶ馬場峠の2つとなった。

PC4(立科 205.6km)-PC5(坂北 257.8km)

丸子から上田を通って国道143号線に合流するまでは県道を縫うように走る。平地基調だと思っていたが意外にアップダウンがある。

青木村に入って国道143号線に合流。

ここで13時前。ぼんやり眠気に襲われ始める。歌を歌っても効き目がなくなってきたので危機感を覚えてPCではないコンビニに駆け込み栄養と水分を補給。「エナジードリンク」なるものに手を出してみる。100mlあたりのカロリーは50kcal。こういうときでなければ手を出しにくい高カロリー飲料である。

残りの距離と峠までの標高差から平均勾配を推測、青木峠の峠の近くの勾配は比較的楽っぽそう。県道の分岐を越えればヘアピンの連続で距離を稼ぐ分かえって勾配は抑え気味だったようだ。

青木峠のサミットですでに累積標高差が5000mを超えている。1日でここまで標高差を稼ぐのは初めてかもしれない。

坂北への下りは県道を一気に下る。勾配が急で見通しもよい道だった。

PC5(坂北 257.8km)-ゴール(長野運動公園 303.3km)

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今回もほとんど写真を撮れなかった…。


最後の猿ヶ馬場峠はPC5からの標高差が約300m強。淡々と登るしかないと言い聞かせる。

聖湖という観光地をやや過ぎたところが猿ヶ馬場峠。ここからの下りは長野盆地を見下ろせる絶景。写真を撮りたい思いと早くゴールしたい思いで葛藤するが、ここは走ることを優先する。

市街地に下りてからはいよいよばててきたのか、数百m力行しては数百m惰性で走る所作を繰り返す。日差しが強いこともあるのだろう、やはりだれているようである。

長野総合運動公園には16時32分着。16時間32分で無事に戻ってきた。

スタッフに話を聞くと、出走した12名のうちすでに4名が棄権(DNF)している、とのことであった。

やはり、ハードな山岳コースには間違いなかったようだ。


温泉で汗を流した後、眠気と闘いながら高速道路を走る。

サービスエリアでこまめに仮眠を繰り返して、自宅には朝6時前に到着。よく遊んだ休日でした。

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豊野温泉「りんごの湯」で一風呂。18時以降は250円でした。

データ

走行距離

308.9km

走行時間

16時間32分(停止時間も含む)

平均速度

20.7km/h(停止時間は含まず)

累積標高

5,665m

GPSログ

  • 越えた峠は新地蔵峠、鳥居峠、(湯ノ丸)地蔵峠、麦草峠、大門峠、笠取峠、青木峠、猿ヶ馬場峠の8つ。

2012-07-15 (日)

海抜0mから富士山へ(田子の浦港〜富士宮口〜剣ヶ峰)

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いちおう、登ってきました。

7月15日(日)は、海抜0mから富士山の様子を見てきました。


出発まで

お気に入りの山のスケールを全身で受け止める方法のひとつとして、海抜0mから人力で山頂を目指す手段がある。

そろそろ海から富士山を目指してみたい。

天気が気になるところだが、連休中日の7月15日、温めていた計画を実行することとした。

写真

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出発から4時間半、五合目のバリケード自転車をくくりつけて登山開始。

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五合目はまるで町のような賑わいを見せていた。

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山頂の石碑。強風と霧雨で修行のようだった。

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岩陰に隠れて強風をしのぐことができた。

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出発から12時間半、田子の浦港に戻ってきた。

記録

2012年7月14日(土)

20時に自宅を出発、4月に開通したばかりの新東名高速道路を走る。夜なので景色はわからないが、走りやすさは新名神高速道路並みでトンネルが多いとの印象。

清水から東名高速への連絡道を通って、富士川サービスエリアで仮眠する。

2012年7月15日(日)出発まで

3時半に目を覚ます。小雨でいきなりやる気をくじかれる。

富士山頂はあきらめて山麓を一周しようか。弱気になったところで考えるのが面倒になりもう一度眠りに落ちる。

1時間たつと雨もやんだようである。気持ちを新たにサービスエリアに併設されたスマートIC高速道路を出て、海沿いの出発点を見定める。

田子の浦港近くで車を置ける場所を探すがなかなか見つからない。しばらく周辺を徘徊して東海道本線の吉原駅近くに駐車。そばの漁港に立ち寄ることをもって海抜0mから出発することとする。

5時30分、田子の浦港を出発。富士山登山口である五合目までは48km、標高差2370mのヒルクライムである。

出発〜富士宮口五合目

10km強走って富士宮市標高は130m強。あと30kmで2000m標高を稼がねばならないのかと思うと苦笑いするほかない。雨こそ降っていないが霧で見通しは良くない。セブンイレブンに立ち寄り軽く水分補給。無理せずに行くほかないだろう。

富士宮の市街地から外れて富士山麓に取り付くと8〜10%の勾配が出迎える。ギアは34-24。最も軽いギアの一枚手前でなんとか踏ん張る。夏休み期間中、富士山五合目はおおむねマイカー規制がかかっている模様。自転車も通行止めだったら断念するいい理由ができるな…またここでも弱気になっている。

標高1200mの西臼塚パーキングで三度目の休憩。林道を走ると思われるオフロードバイクを車に積んだ人たちが集まっている。

標高1460mで五合目への分岐。旧料金所跡で長袖を着る。近くにいた警備員のおじさんに励まされる。聞くと、この愚図ついた天気の中でもかなりの登山者が山頂を目指しているとのこと。これは念のため行くほかないだろう。

分岐から五合目までは12km。残り5.2kmの標識のあるパーキングでも一服。薄くガスがかかったままで展望は全くない。速度は終始6〜8km/h。我慢しながらの登りを続けて、出発から4時間30分をかけた10時に五合目に到着する。

結局、自転車区間で休憩したのは、富士宮市セブンイレブン、山麓手前の自動販売機、西臼塚パーキングエリア、五合目分岐の旧料金所、登山口まで5km手前にある休憩所の5カ所だった。

五合目は降りてきた人、これから登る人で町のような賑わいを見せている。

自転車は駐車場の外れの目立たないところにあるバリケードキーロックでくくりつけておく。強風と雨で飛ばされないか心配なので、自転車用のSPDシューズはザックに忍ばせ、ヘルメットは装着したままで登ることにする。

登山靴はハイカットの縦走用の靴を持ち込んだ。安心を得られると思えば軽いものである。

富士宮口五合目〜剣ヶ峰

10:20、サイクリング用の雨具を羽織って大勢の登山者に紛れて富士山頂を目指す。

脚は自転車区間でほぼ使い切っており棒に近い状態。空回りして思うようにペースをつかめない。後ろから何名か抜かれてしまう。心にさざ波が立たないわけではないが、最後まで無事に登って下ることが最優先と割り切ってマイペースで登るに徹する。

六合目を過ぎると霧雨がひどくなり、数歩も歩かないうちに眼鏡が水滴だらけになり視界を遮られる。こういうときに眼鏡をかけた状態だと思わぬハンディを背負うことになる。ただ、今回の富士山に限れば登山道はしっかりしているので、迷う心配がないのが救いではある。

元祖七合目で500mlの水を買う。500円也。背に腹はかえられない。休憩がてら小屋にとどまろうとすると「水を買っただけでは休憩できませんよ」と思い切り釘を刺される。世知辛さを覚えるとともに、自分の中につい甘えが生じていたことを恥ずかしく思う。

九合目から上は雪渓が出てくる。さすがに人が集中する7月の連休の時期だからか、登山道が横切るところはきれいに除雪されていて夏山装備でも十分歩くことができる。

13:30、外輪山に到着。社寺の陰に隠れて強風を逃る。山頂である剣ヶ峰までは外輪山を20分弱。

ここからも風が強くなり、顔を腕で遮りながらの行軍となる。

13:42、ようやく富士山頂。3年前スキーで訪ねたときと同じく、霧で視界はまったくない。*1

山頂付近は旧測候所の建物に遮られてか風はそれほどでもなく、写真を撮る余裕はかろうじてある。

しかし防水の機能がないスマートフォンでは霧雨のなか写真を撮ることにはどうしてもためらいを覚えてしまう。面倒でもデジカメを持ち込むべきだった。

剣ヶ峰〜富士宮口五合目

山頂への滞在は5分程度でもときた道を下り始める。八合目あたりまでは登山道の幅も狭く、登ってくる登山者と道を譲り合いながら下ることになる。登り・下りともに大人数のパーティが多いこと、自然に発生した大人数だと下りのペースが慎重にならざるを得ないことが重なってだろう、強まるばかりの風雨の中待機を余儀なくされる時間が増える。サイクリング用の雨具では不十分だったのだろう、雨水がしみ込み始め体温が次第に奪われていく。下る体力や気力があっても、自分の意思ではどうにもならない。思わぬ修行をさせられているようでここが今回の登山で一番辛いところだった。

七合目から下は道幅も広くなり、自分のペースで歩けるようになる。砂礫を歩いていると靴の中に砂利が入ってくるため六合目で一旦靴を脱いで掻きだしておく。スパッツがあれば快適だったかもしれない。

16:15、五合目。山頂を出てから2時間半近く。強風と霧雨に悩まされたこと、下山の渋滞に巻き込まれて思うように動けなかったことを思えばこんなものだろう。自転車にかけていた鍵を外し、靴を自転車用のSPDシューズに履き替えているとおばちゃんに声をかけられる。聞けば、九州佐賀県から新幹線を使って来られたそうだが、強風と吹き降りの雨のため大事をとって七合目で引き返されたとのこと。自分を大学生と勘違いされたようで、行動中携帯されていたバナナやおにぎり、パンなどをありがたくいただいてしまう。

富士宮口五合目〜田子の浦港〜帰路

16:30、自転車で下り始める。何もしなくてもメータ読みで50km/hまで加速する。

ほとんどペダルを漕ぐことなく12km走って富士山スカイラインの分岐。ここからストレートの下りになるのだが霧が濃くてブレーキを軽く握って様子を見ながらの下りとなる。富士宮市に入ると蒸し暑くなってくる。富士山麓からようやく下りてきたようだ。

スタート地点の田子の浦港には18:10到着。出発から12時間半、富士山頂からは4時間半をかけていた。

満足という感覚はなく、混雑していて天気の荒れた場所からようやく逃れることができたとの安堵の思いが強い。今度やるとすれば晴れた日を狙って行きたいとも思った。

帰りは東名高速道路が渋滞しているとのこと。節約モードに切り替えて、富士から四日市までの230kmは国道1号、23号をバイパス主体で走り、四日市から高速道路新名神高速道路で1度だけ仮眠、自宅には翌日3時過ぎに到着した。

おわりに

海抜0mから自転車と徒歩で富士山を日帰りで目指した記録は、ネット上を探すといくつか見つけることができる。

これらの記録を読んで鼓舞され、自分も海抜0mから最高峰に登る経験を積むことができた。

家庭を持つと自由に使える時間は限られてくるが、制約されたなかでも自分自身を満足させることができないか、もう少し試してみたいところである。

GPSログ

2012-05-26 (土)

2012BRM526中部600km (岐阜から鳥取砂丘を往復)

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やればできる、かもしれない。

5月26日は、自転車のイベント「ブルベ」に参加してきました。

出発まで

4月に400kmを走ってみて、無理をしなければもう少し距離を伸ばせる感触を得ることができた。

600kmを走るのは2010年の紀伊半島以来2年ぶり。子どもが生まれて右肩の脱臼の手術を受けて以降は初めてになる。

前回は後半で仮眠を繰り返して32時間かかった。天気や条件によって左右はされるだろうが、今回は前回より早く走ることを目標にしてはどうだろうか。

作戦としては、PC以外での休憩をできる限り減らす、睡眠は計画的にとる、後半に備えて前半は体力を温存する、あたり。

その前に、ロングライドの勘を取り戻しておくこと、積み残しのない状態で仕事を片付けておくこと、

そして、家族の理解を得ることだ。

記録

2012年5月25日(金)

金曜日ほぼ定時に仕事を終えて自宅でネットをチェック。Twitterのタイムラインを眺めながらはやる気持ちを抑えつつ22時に寝て翌日1:30に起床、家人に「行ってくるよ」と言い残して出発する。

名神高速道路がリフレッシュ工事のため豊中から大津まで通行止め。京滋バイパス経由で一宮市の光明寺公園に向かう。

スタート(一宮)〜PC1(浅井:52.3km)

朝4時すぎに公園に到着すると既に参加者が大勢集まっている。中部のブルベは受付を済ませるとブルベカードだけでなく名前入りのテプラを貼ったカードケースをいただけるのがありがたい。

スタッフからの事前のコース説明は「目的地の鳥取まで最短距離でルートを引いてあるので、車が多い国道区間に気をつけて」。検車を終えて朝5時のスタート。ちょうど空が白んだ頃、明るいうちに走れる時間を最大限に確保した、理想的なスタートの時間かもしれない。

今回の出走者は50名程度だろうか。4月のBRM428中部400kmを14時間44分という記録的な時間で完走した三船雅彦氏も参加されている。

しばらく先頭集団の末尾に混じってみるも、平地で40km/hを超える巡航スピード。これから600kmを走りきらねばならないのにこれでは身がもたない。

大垣から関ヶ原に向かう国道21号線の緩い登りで自然に先頭集団からは距離が開いていく。ちょっと次元が違いすぎる。

国道365号線はまっすぐ。緩い登りを過ぎれば下り基調の一直線の道路。気持よく飛ばしてPC1へ。

PC1(浅井:52.3km)〜PC2(高島:94.9km)

ほぼ同時刻にPC1を出発した人と走る。かなり年配に見受けられるが精悍な印象。ミスコースのあったときは適宜声かけをして進む。

木之本の街なかの石畳の道路を過ぎて琵琶湖沿いを走る。琵琶湖岸はトンネルでショートカット。塩津の道の駅では鯖寿司が美味しいのだがPC以外での休憩はできる限り減らしたいため脇見をするのみで通過。

国道303号線の2つの小さな峠を越えればPC2までの登りはほぼ終了。国道161号線に合流して追坂峠からは快適な下り。ただ帰りはこの道を登らねばならないのかと思うと無邪気に喜んでもいられない。

マキノから今津までは国道を離れて琵琶湖岸を走る。2週間前に琵琶湖の北湖を友人と一周したときに通った道だ。

土曜日は晴れて気温も上がりそうだ。PC2で待機されていたスタッフに「ばてて全然あきませんわ」と言い残して出発する。

PC2(高島:94.9km)〜PC3(舞鶴:154.9km)

国道303号線をじりじり登って福井県へ。舞鶴までは国道27号線を若狭湾沿いに進む。

再稼働で話題の大飯原発、高村薫の小説『神の火』のモデルとされる高浜原発はすぐ近くにある。311の原発事故のあと必要以上に知識がついたせいか、27号線沿いの道の駅や公園、JRの駅が他に比べると豪奢に感じられる。

青い海沿いを快調に走り、時折出てくるアップダウンはむしろ快適ですらある。夏に走りに来れば絵になりそうなルートだ。

松尾寺付近の登りを越えれば京都府へ。 PC3のコンビニは「ミニストップ」である。

PC3(舞鶴:154.9km)〜PC4(福知山:203.7km)

PC3のある東舞鶴から舞鶴市のもうひとつの市街地である西舞鶴までへは小さな峠を越える。舞鶴には海上自衛隊の基地があり、道沿いに走るだけでも普段は目にできない護衛艦を見ることができる。

1週間前に下見に訪れたときに立ち寄った「道の駅とれとれセンター舞鶴」は通過、小さな峠「念仏峠」を越えて橋を渡って由良川の左岸を走る。

川沿いに走るだけなのだがなぜかトンネルを挟んだ軽い登り下りがあり苦笑いする。

国道9号に出ればあとは国道9号を鳥取まで進むのみ。次第に暑くなってきた。

PC4(福知山:203.7km)〜PC5(養父:245.2km)

PC4から、先行されていた人と一緒に走る機会を得る。走行中のトラブル処理をされていたときに僕が偶然追いついた格好。

だが、予想していたとおり先頭を交代するとあっという間に離されてしまう。重いギアをそつなく回す重厚で安定したペダリング。この人、只者ではない。

この区間のポイントは、京都府と兵庫県の県境にある「夜久野峠」と、兵庫県の養父から八鹿へ抜ける軽い登り。このあたりのルートは車やバイクでは何度も走っているのでイメージはたやすい。

八鹿から関宮へは意外にもなだからな登りが続きスピードが頭打ちになる。

さてここから今回のブルベの核心ともいえる山岳路が始まる。ここからPC6まで、そして折り返してPC7までの120kmを乗り切ることが第一の核心である。

ここはマイペースに走るほかない。これまでペースを合わせてくれていたTさんには「先に行っておいてください」と伝える。

PC5(養父:245.2km)〜PC6(鳥取:309.6km)

兵庫県の養父から国道9号を通って鳥取県に入るには、PC5からPC6までの60kmの間に八井谷峠、笠波峠、春来峠、蒲生峠の大小4つの峠を越えなければならない。そのうち大物はループ橋で高度を稼ぐ八井谷峠、ひたすら真っ直ぐな上りが続く春来峠。250km走ってきた身に見通しの良い登坂車線がじわじわと効いてくる。

ただ、覚悟さえ決めておけばいくら時間をかけても構わないと割り切り、焦らず黙々と漕ぐに徹する。

湯村温泉のある新温泉町を通過、豪壮な温泉旅館を通過して鳥取県を目指す。県境の蒲生峠はそれほど大したことはなかった。

鳥取県に入って295km地点で、折り返してきた三船雅彦氏とすれ違う。300km近く走って30km近く差がついているということか。

鳥取砂丘を通過して、17:10にPC6に到着。309kmを休憩込みで12時間10分、表定速度25.4km/hのペースでやってきた。峠越えで苦しめられた割には、予想以上によく走れている。

ここからは夜になり暗くなるだけでなく、眠気にも苦しめられる。まずは安全第一に徹することだ。

スタッフのHさんはこれから翌朝3時までにスタート地点の岐阜県の一宮市に戻ってゴールの受付をせねばならないそうである。 大変なのは自分たち参加者だけではないようだ。

PC6(鳥取:309.6km)〜PC7(養父:374.1km)

鳥取砂丘の入口の写真を撮って後半スタート。

前半を終えようとする参加者と次々にすれ違う。頭を下げるだけでは物足りなくなりできるだけ片手を振って挨拶をするよう努める。

蒲生トンネルの手前からナイトランに。覚悟していたとはいえ春来峠あたりから脚が回らなくなってくる。「キツイ、キツイ!」周りに誰も居ないことを確かめて一人暗闇のなか叫ぶ。

八井谷峠のループ橋を豪快に下ってPC7へ。60kmにちょうど3時間をかけていた。

塩分が不足していると感じたので、休憩スペースに陣取ってカップラーメンを食す。休憩されていたTさんとはほぼ入れ替わる格好。温泉に入るために先に出発されるとのことだった。

PC7(養父:374.1km)〜PC8(福知山:415.6km)

ひとまず核心の山越えは過ぎた。あとは迫ってくる眠気とどう付き合うかが鍵になる。

まだ20時台なので次のPCまでは走っておくことにする。この区間は大した登りはないが朝来市(和田山)での緩い登り坂がじわりと効く。

さすがに眠い。PC8では、駐車場でツエルトに包まって1時間ほど仮眠する。

PC8(福知山:415.6km)〜PC9(舞鶴:464.4km)

ツエルトを被って寝ていたとはいえしばらく経つと体が夜露に濡れている。やはりこの時期夜は寒いようだ。

由良川左岸の国道175号線あたりからルートを単調に感じるようになる。トリップメーターを眺めながら次のPCまでの残り距離を数えるのが唯一の関心ごとになっている。

PC間近の西舞鶴付近でTさんに追いつく。道の駅但馬楽座の温泉で汗を流されたそうである。

PC9のミニストップの飲食コーナーで二人机に突っ伏して小一時間仮眠する。今思えば、横になって眠ったほうが体力の回復も早かったかもしれない。

PC9(舞鶴:464.4km)〜PC10(高島:524.3km)

気温は11度、長袖長タイツでも肌寒さを覚えるほど。半袖半タイツのTさんはコンビニで合羽を買って応急の防寒対策をされている。

PC9からPC10までの距離は60km。概ね50kmごとにPCのある今回のブルベでは比較的長い。これまでPCと砂丘での記念写真のほかに自転車を降りたことはなかったが、泥のような眠気を前に途中で一度休んで体制を立て直すことを考える。

Tさんはすぐに見えなくなるが、自分はまるで脚に力が入らない、「ネムイ」「キツイ」の言葉をひたすら繰り返す歌を自作して大声で叫んでも顔をしかめて頭を左右に振るばかり。

センターラインをはみ出して走っている場面にはっと気づいてようやく危険を意識、PC9から30km強走った小浜市のファミリーマート(メーター読みで498km地点)でたまらず仮眠の態勢へ。

ツエルトを広げて店の脇で寝ていると店員に「大丈夫ですか?」と声をかけられてしまう。大の大人がコンビニの駐車場で寝ているのはたしかに奇妙な光景であったことだろう。

目覚めると既に空が白んでいる。5時前だ。国道303号線に入ってからは向かい風の緩い登り。ギアをインナーに落としてもスピードがまるで出ない。ここは耐えどころである。

PC10のローソンでは米の食感が恋しくなり唐揚げ弁当を食す。

携帯をチェックすると、鳥取砂丘などでfoursquareにアップしておいたポストに「いいね!」がついている。見てくれている人がいるのを感じられると、どこからともなく力が湧き出てくるようだ。

PC10(高島:524.3km)〜PC11(浅井:567.0km)

日曜日も雲ひとつない晴天、暑くなりそうだ。琵琶湖を流して追坂峠へアタック。下りで気持ちよく流した箇所、登りはやはり長く感じられる。

国道8号から365号にスイッチ、平坦な道を走ったところにPC11。残り50km強。

ここにきて、ようやく完走できるのではないかと意識を始める。

PC11(浅井:567.0km)〜ゴール(一宮:619.3km)

関ヶ原に出るまで、20kmほど走る国道365号線はまっすぐな道路。向かい風とゆるやかな登りのなかスピードは出ない。関ヶ原に出ると残り30km弱。9時台だ。

もしかしたら、このまま走れば30時間を切れるかもしれない。目標が見えると俄然やる気が出てくる。悩まされていた尻痛がいつの間にか引いている。

それでも心を落ち着かせるように用心深く元きた道を走り、ゴールに到着したのは10時41分。所要時間、29時間41分。前回の600kmより速く走るという目標はいちおう達成できた。

折り返しの鳥取で通過をチェックしてくれたスタッフのHさんにゴールを報告する。長い距離を走るきっかけをいただけたこと、そして暖かく見守ってくれたことに感謝。

帰りは高速道路サービスエリアで仮眠を繰り返して、夕方前に自宅着。よく遊んだ土日でした。

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617km。これまでの自転車生活で最長距離を走りました。

GPSログ

2012-05-05 (土)

日本海から白山へ(手取川河口-別当出合-御前峰)

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そのスケール、この身体で受け止めたい。

5月5日(土)は、日本海から白山の様子を見てきました。

写真

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手取川河口の美川大橋をスタート。5時20分。

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市ノ瀬には8時30分に到着。ここから別当出合の2km手前までは除雪が終わっていた。

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雪が出始める。そろそろ自転車をデポする場所を探さねば。

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別当出合。ここから春山装備。

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御前峰。眼鏡を飛ばされるのではないかと思うほどの強い風だった。

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室堂はGW期間中は営業していた。幽かに視界が開けたところ。

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別当出合の一本橋。まだ板はかけられていない。

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ただいま。

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なんとか明るいうちに戻れた。

記録

出発まで

GW前半のブルベの余韻に浸っていたところ、昨年白山一周のサイクリングでご一緒したmattaさん写真に釘付けになった。海抜0mから白山の登山口の別当出合を自転車で目指した写真である。*1途中で雪に阻まれ別当出合まで自転車で進むことは難しそうだが、山の装備を担いで乗り込めば海抜0mから白山の山頂を目指すことができそうな気がしてきた*2。初夏の熱気から春山の陽気までを一日で楽しめる、贅沢な一日になることは間違いなさそうだ。

2012年5月4日

5月4日の20時すぎに自宅を出発、3時間ほど走った北陸道の安宅PAで仮眠。雨がぱさついている。5日は晴れるというが、天気が芳しくないようなら出発の時間を繰り下げねばならないかもしれない。

手取川河口〜市ノ瀬

2時に起きて夜明け前に出発するつもりが5時近くまで寝てしまっていた。雨は止んでいるようだ。小松ICで下車、手取川の河口から2kmほど北上したところに車の駐車スペースを見つけて出発の準備。山の装備と自転車の装備を一通り確認して5:13に出発、河口の出発点となる美川大橋を出たのは5:20。まずは市ノ瀬を目指す。

この時期の山は晴れれば雪の照り返しで夏山のように汗だくになる一方、白山のように2000mを超える山だとひとたび荒れれば冬山と変わらなくなるため、多少重くなるのは承知で装備をひと通り持ち込む必要がある。普段のサイクリング装備に加えて、ザックには登山靴、12本爪アイゼン、ツエルト、アイスバイル、アウターの下(上は常時着用とした)、アウターのグローブを用意、*3カメラは携帯電話のカメラで代用したが30リットルのザックの収容量ぎりぎりとなる。

いざ自転車にまたがってザックを背負うとじわりと背中に食い込む重さ。普段のサイクリングでは重い荷物を担ぐことがぼほないためだろう。荷重の分散を工夫しなければ体力を徐々に吸い取られていきそうだ。

手取川を東に10kmほど進んで国道157号線に合流。対岸の県道などもルートとしては魅力的だが白峰までは国道を流す。手取川ダムの湖岸のトンネルは暗いうえに車の通行量も多い。昨年と同様、上半身に反射タスキをかけ、自転車にはLEDの尾灯とヘッドライトを2灯装着してある。時間帯がまだ早かったのも幸いしたのかもしれない、それほど不安を感じることもなく通過する。

白峰で国道157号線から離れ市ノ瀬へ。概ね2車線の幅の広い道路をじわりと登っていく。

市ノ瀬〜別当出合

市ノ瀬には8:30に到着。自動車が入れるのはここまで。白山を目指したと思われる登山者の車で賑わっている。橋のゲートの脇から自転車を進入させて別当出合へ。ここから緩い登りが間断なく続くようになる。顔をしかめながらの登り。身体全身から水蒸気が立ち上る。ヘアピンを二つ越えたストレートの登りでとうとう観念、自転車を降りて押して歩き始める。この先まだまだ長いので無理をしないことが大切だ。押し始めて1kmほど歩いたところから雪が出てくる。登山者の自転車が道端に数台デポされている。雪は繋がっては途切れてを繰り返して、雪が深くなり始めたところで道端に茂みを探して自分も自転車をデポ。出発する前は殊勝にも自転車の装備も担いで登って盗難防止などと考えていたがもはやそんな余裕はない。自転車本体だけでなく、自転車の場面でしか使わないもの(SPDシューズ、チューブ)もデポして身軽になることにする。ヘルメットは日除けも兼ねて被ったままで。この日は別当出合の1.5km手前まで進めたようだ。

しばらく歩いて別当出合。ここでアウターの下を身に着ける。

別当出合〜御前峰

別当出合を出てすぐの一本橋には板がまだかけられておらず、バランスをとっての歩行が必要になる。さすがにGW、対岸には白山から降りてきた登山者が自分たちが渡り終えるのを待っている。

中飯場までは岩の出た登山道を忠実に歩く。雪がどっさり残っているのはここから上。雪の照り返しで夏のように暑い。雪がグサグサに腐っていて足場も安定せず歩きながら補給を繰り返して進む。

甚之助ヒュッテには11:30到着。ここから標高2000mを超えるためアイゼンを装着。雪は適度に締まっておりアイゼンの爪がよく効く。太いトレースに導かれるがままに登っているとエコーラインの稜線に出た。まだ見通しはよく弥陀ヶ原、室堂、別山の方面が望める。まるで雪の砂漠を歩くようだ。

弥陀ヶ原から室堂への登りから天気が怪しくなり始める。困ったことに新調したばかりのアイゼンの金具が外れてしまう。13:10、室堂。突然小屋が現れたと思うくらい視界がほとんどなくガスの中。ありがたいことにGW期間中は小屋が営業している模様。入口の前で荷物を下ろしてアイゼンの様子を確かめる。長さを調整する金具に雪がまとわりつくと外れやすくなる作りになっているようだ。*4ここまでアイゼンがないと進めない箇所はなかったが、念のため山頂までは持って歩くことにする。

天気は回復する兆しもないが、先行者のトレースとGPSを頼りにすれば登ることはできるだろう。自分が決めていた山頂のタイムリミットは15時。まだ余裕はある。

室堂から御前峰までは標高差250m。時折ハイマツの上を歩くと雪面がズボッと抜けて足をもろとも雪面に埋めてしまう。ここで後悔したのが、軽量化を理由にスパッツを持ってこなかったこと。靴のベロから入った雪が溶けて中でグチュグチュになってしまいブーツに溜まった液体の水が体温を奪っていくのだ。日帰り登山なら不快で済むがこれは詰めが甘かった。濃い霧の中を歩くと眼鏡が曇って視界が妨げられる。風と向き合うように歩くと眼鏡を飛ばされるのではないかと思えるくらい風が強い。腕を目の前に重ねて防御の姿勢を取りながら進む。登山道が雪に埋もれていたのは標高2550mくらいまで。それより上は登山道が露出している。あまりに風が強いため雪が飛ばされているようだ。

14:02、御前峰(白山山頂)。展望の全くない白山の山頂は初めてかもしれない。風と霧が強いだけで雨や雪が降っていなくてよかったと思うことにしよう。記念写真を撮ってそそくさと下山にとりかかる。

御前峰〜別当出合

室堂までの下りはハイマツ地帯に足を取られないよう細心の注意を払う。室堂まで下ってもガスは晴れる様子もない。GPSのログとトレースを頼りに確実に下ることにする。

エコーラインの取り付きから甚之助ヒュッテまでの下りが急斜面だが随所に赤布が立てられているので安心。甚之助ヒュッテまで下ってしまえば展望は開け始める。見上げると標高2000m以上はガスの中。あとは明るいうちにどこまで行けるかだ。安全地帯に下りられた安心も手伝って小走りに雪面を駆け下りていく。

別当出合の一本橋を渡ってしばらく歩き、自転車を無事回収。靴を履き替え、アウターを脱ぐ。落ち葉がホイールにまとわりついて漕ぎ始めはブレーキが効きにくい。

別当出合〜手取川河口

16:24に市ノ瀬、16:45に白峰の国道分岐。休憩はせずどんどん行く。市ノ瀬から白峰への道は放っておいても40km/hで進めてしまう見通しの良い快適なダウンヒル。手取川ダムの本体の取り付きの下りも豪快。下り基調でスピードは乗る。

別当出合から60km、ゴールまであと10kmの地点にある川北町のコンビニで下りで初めての休憩、ゼリーと果汁100%のジュースを補給。

手取川河口の美川大橋には18:38到着。所要時間13時間18分、海抜0mから白山を日帰りで往復に成功。春山装備一式を担いでまあまあのペースで走れただろうか。日は沈んだ直後だったが明るいうちに戻れてよかった。

帰りは高速道路を使っても渋滞していそうなので国道8号と161号を使って0時過ぎには自宅着。

よく遊んだ一日でした。

行程

  • 5:20 美川大橋(0m)
  • 7:45 白峰(国道分岐)(520m)
  • 8:30 市ノ瀬(830m)
  • 9:20-9:27 別当出合1.5km手前で自転車をデポ(1220m)
  • 9:45 別当出合(1270m)
  • 11:30 甚之助ヒュッテ(1970m)
  • 13:10-13:30 室堂(2450m)
  • 14:02-14:07 御前峰(2702m)
  • 14:25 室堂(2450m)
  • 15:05 甚之助ヒュッテ(1970m)
  • 15:50 別当出合(1270m)
  • 16:00-16:10 自転車デポ地点(1220m)
  • 16:24 市ノ瀬(830m)
  • 16:45 白峰(国道分岐)(520m)
  • 18:38 美川大橋(0m)

GPSログ

*1自転車と登山を組み合わせて日本海から白山を目指した記録は、ネット上では以下の2つを読むことができる。「白山 自転車 日帰り:YASUHIROのマウンテンワールド(2010年6月)」及び「日本海から白山日帰り:晴れたらじっとしていられない(2007年8月)」。今回のルートは後者を参考にさせていただいた。

*2:この数年、4月・GWの時期に白山には山スキー・自転車で訪ねている。2006年は「白山(市ノ瀬〜砂防新道ルート)2日目 - 忘却防止。」、2007年は「白山東面台地(山スキー+自転車) - 忘却防止。」、2008年は「白山 白峰 - 市ノ瀬 - 別当出合 - 砂防新道 - 御前峰(自転車+山スキー) - 忘却防止。」、2009年は「白い山のふところへ - 白山 市ノ瀬から湯ノ谷・丸岡谷 - 忘却防止。」、2011年は「自転車で白山一周 - 忘却防止。」。

*3スパッツを軽量化を理由に省いてしまったのだが、あとで後悔した。

*4:GRIVEL製。次回以降対策が必要。

2012-04-28 (土)

2012BRM428中部400km

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お気に入りのルートで、お気に入りの瞬間を。

4月28日(土)は、自転車サイクリングイベント「ブルベ」に参加してきました。

記録

出発まで

ここのところ自転車や山からはご無沙汰で、2012年のブルベは1月8日のBRM108京都200kmに参加したのみ。

年初めにエントリーしたものの、参加を迷っていた4月28日のBRM428中部400km。

300kmを飛ばして400kmを走るのはともすれば無計画かもしれないが、ここはひとまずチャレンジして何かを掴んでおきたいところである。

スタート〜PC1(美濃:27.9km)

朝3時50分に起床、名神高速を飛ばして6時過ぎには一宮市の光明池公園に。中部のブルベにはまだ数回しかエントリーしていないのにスタッフが自分の名前を覚えておられて驚く。

7時30分からコースの説明、検車のあと出発。4月28日は名古屋などでもブルベが開催されていて参加者が分散しているからだろうか、中部400の出走は50名もいなかった模様。

PC1まで先頭集団を率いる三船雅彦元プロについていく。平地とはいえ35km/hオーバーでの巡航。このペースで400kmを走り抜くというのか。PC1でレシートを受け取ってジュースを飲もうとすると既に出発された後だった。おそらく、3分も休憩されていなかったのではないだろうか。

PC1(美濃:27.9km)〜PC2(白鳥:93.7km)

国道256号線を北上。「洞戸(ほらど)」と名前のついた地名が多い。国道の通称は「あじさい街道」、秘かに気になっていた道である。全長4km超の「タラガトンネル」をくぐり抜けて長良川を遡上。右岸の県道沿いなので交通量は少ない。PC1からPC2までは約65kmと長め。汗ばむほどの陽気も手伝って長良川に出てすぐの売店で見かけた自動販売機でスポーツドリンクを仕入れる。おかげで体力回復。油坂峠道路の高架橋が見えればPC2。11:30。正午までまだ時間はある。ここで長袖を脱ぐ*1

PC2(白鳥:93.7km)〜PC3(大野:146.4km)

出発して間もなく油坂峠への登りへ。峠までは標高差300m強、今回のブルベのルートで最も高い地点に駆け上る。緩やかなカーブを描く高規格道路と交差を繰り返してヘアピンで高度を稼ぐ。いつの間にか白鳥の街並みが眼下にある。

油坂峠から福井側へは緩やかな下り。九頭竜湖からは時折アップダウンを交えて湖畔の区間はほぼ平坦。

九頭竜湖沿いで連続するトンネルでは、2010年に走ったとき段差でリム打ちを起こして前後輪ともパンクした苦い思い出があり、ひとつのポイントだと意識していた。2012年の今回は照明が明るくなっていたほか、アスファルトが改修されている箇所もあり思いのほか安心して走ることができた。

湖畔では桜がちょうど見頃。ロックフィルダムの九頭竜ダムを一気に下ってJR越美北線の九頭竜湖駅を通過、無人地帯を流してカドハラスキー場、大野の街へ。このルートは昨年白山を一周したときに逆方向で走っていて*2思わぬ登りに苦労させられた記憶がある。今回は下り基調なので一気に駆け抜ける。

空腹を感じたときは背中のポケットに忍ばせてあるウイダーinゼリーとソイジョイに手を伸ばしてボトルに入れてあるお茶で口をゆすぐ。走行中に補給すると体力が回復する状態をリアルタイムに把握できるような気がする。PC3に到着、洗面所で塩まみれになった腕と顔を洗うと心なしかリフレッシュしたようだ。時刻は13:50。これなら明るいうちに越前海岸を走れるだろうか。

PC3(大野:146.4km)〜PC4(あわら:195.4km)〜シークレットポイント(東尋坊タワー:204.3km)

九頭竜川の左岸沿いに進む。九頭竜川に合流する県道の分岐は注意しなければトンネルに吸い込まれてしまう要注意ポイント。九頭竜川の左岸は県道で交通量は少ない。時折京福電鉄の単行電車を見かける。彼方に残雪の山、雪解け水で水量を増した川面、まだまばゆい新緑の組み合わせ。春である。コースは平坦基調。右岸に移ってからが思いのほか長く感じる。PC4でレシートチェックのあと10km走ったシークレットポイントの東尋坊タワーで写真を撮る。観光客はまばら、たむろしている猫がかわいい。距離は205km、時間は16:30。ゴールまであと200km弱、ちょうど折り返しと見てよいだろう。

シークレットポイント(東尋坊タワー:204.3km)〜PC5(越前海岸:248.1km)

九頭竜川の河口を渡って平坦な松林沿いを流して越前海岸沿いに。日本海沿いを敦賀まで70kmを一気に南下。細かなアップダウンが時折あるくらいで向かい風もなくきわめて走りやすい。漁村に入ってしばらく走ったところにPC5のローソンが。細かいミスコースを繰り返していたせいか、キューシートより1km程度余分に走っている模様。ここで夜間走行に備えてヘッドライトと尾灯を点灯。一旦脱いでいた長袖に再び袖を通す。夕食にはお寿司を選んで米の食感を噛み締めるように頬張る。

PC5(越前海岸:248.1km)〜PC6(木之本:315.7km)

日没の瞬間、思わず自転車を停めて写真を撮る。お気に入りのルートでこのような瞬間に立ち会えるのは贅沢である。

ここからは夜間走行。GPSのバッテリーは先ほど休んだPC5で新品に交換、ライトの電池も充電してきたので心配はない。

かつて有料道路だった「しおかぜライン」を走るときは既に真っ暗。明るいうちに越前海岸を堪能したかったが今回は夕日を見られただけでよしとしよう。

敦賀を過ぎて8号線の旧道沿いに。1箇所JR小浜線の踏切があり思わぬ段差に驚く。敦賀市の郊外の疋田から滋賀県境までは標高差200mの峠越え。見通しがよいだけに頻繁に出てくる登坂車線の標識を見るたびにがっかりする。滋賀県に入ってからはひたすら下り。気温が14度くらいまで下がるとさすがに寒くなってくる。長袖を着ておいてよかった。

PC6(木之本:315.7km)〜PC7(米原:352.0km)

琵琶湖岸に出て長浜を過ぎて東へ直進。ここで強めの向かい風。平地なのに50x24T(アウターのかなり軽め)で踏んでもキツイ。

このあたりから頭がほわっとしてくる。町中の細い分岐で小さなミスを繰り返す。判断能力が衰えているのだろうか。ただ頭を左右に振らないとどうしようもないほどではない。

PC5からPC6までは距離は40kmもないが、ここで精神的に苦しめられていたかもしれない。

PC7(米原:352.0km)〜ゴール(400.2km)

2年前に400km*3を走ったときは、最後のPCで仮眠するかどうかの判断を迫られるほど眠気に圧されていたが、今回はそれほどでもない。偶然ながら木曜日に10時間寝ておいたのがものを言っているのだろうか*4。このまま行けば2時(18時間)にはゴールできるだろうか。

交通量の多い国道21号線を避けて旧道沿いにルートを引いてあるのはありがたい。関ヶ原への緩い登りは想定の範囲内。 一宮へは途中で国道から県道にスイッチ、最後の10kmはこれまでの中部ブルベでも走ったことのある見覚えのあるコース。最後までトラブルが起きないことを祈りつつ、カウントダウンするように1:14に到着。17時間14分。目標にしていた20時間を切ることができて満足。

天気に恵まれ素晴らしいルートを走れたためだろう、ゴールでは「もう終わりなのか(もう少し走っていたい)」「ようやく帰れる(もうこれ以上走りたくない)」相反する感情がない混ぜになった心境になる。

カップラーメンをありがたくいただき、徹夜で出迎えてくれたスタッフに一礼。高速道路のSA・PAで仮眠を繰り返しながら朝には自宅に戻った。

終わってみれば

素晴らしい天気のなか、気になっていたコースを走れたのは贅沢な時間でした。

長距離でも、余裕をもって楽しめるようになりたいと思います。

データ

走行距離

401.4km

走行時間

17時間14分*5

平均速度

22.0km/h*6

最高速度

51.6km/h

累積標高

2,450m

GPSログ

    • 14さんの引いたルートを掲載しています。
    • 本番前にGPSのデータファイルを取り込ませていただきました。

*1:岐阜では31度を記録するほどの陽気だったそう。九頭竜湖の湖畔でも25度あった。さすがに夜は14度くらいまで冷えてはいた

*2自転車で白山一周 - 忘却防止。

*3:2010BRM424和歌山400km。

*4:木曜日10時間[21:00-7:00]、金曜日5時間[22:50-3:50]。

*5:休憩時間を除くと15時間35分

*6:休憩時間を除くと25.4km/h