Hatena::ブログ(Diary)

hatehei666の日記

2016-05-20

悲劇の東京五輪マラソン選手円谷幸吉

18:07

「競技場で走る人たちは、みな走っても、賞を受けるのはただひとりだ、ということを知っているでしょう。ですから、あなたがたも、賞を受けられるように走りなさい}(コリント第一9:24)。

 1964年東京オリンピックが開催されました。今私はテレビを持っていませんが、父親が健在だった前年の1963年、米国大統領ケネディが暗殺された日に購入したので、その頃あらゆる番組に熱中していたのをよく覚えています。

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 オリンピックではマラソン競技を手に汗握る思いで観戦しました。エチオピアアベベ選手が独走し、後を円谷幸吉と、英国のヒートリーが追う形となりました。そしてラストの競技場に入った時点で、2位を走っていた円谷は、ヒートリーに抜かれ、惜しくも3位となりましたが、銅メダルを獲得したのでした。

 彼はよく健闘しました。それを知る人は栄光のメダリストとして、永くその名を記憶し、褒め称えたでしょう。

 しかし彼は次のメキシコ五輪での金メダル獲得を宣言したものの、様々な試練に遭い、最後には身体的な情況からも、試合に出られる状態ではなくなってしまいました。真面目な円谷氏はいつも自分を責めていたそうです。

 1968年そのメキシコ五輪の年の1月、彼は自衛隊の宿舎で首の頚動脈を切って自殺してしまったのです。まだ27歳の若さでした。

 その時公開された遺書は、私の胸に響いた事をよく覚えています。

 「父上様母上様 三日とろろ美味しうございました。干し柿 もちも美味しうございました…父上様母上様 幸吉は、もうすっかり疲れ切ってしまって走れません。何卒 お許し下さい…幸吉は父母上様の側で暮しとうございました」。

 今福島では有名人で地元出身の人々を盛んに掘り起こしています。

 円谷選手は須賀川市の出身でした。ネットを見ると、2006年実家の主から彼の主だった遺品が須賀川市に寄贈されたとありました。五輪の賞状・銅メダルトロフィーユニホーム・シューズ…2千点以上だそうです。勿論上記遺書も含まれていました。東北本線須賀川駅南にあるアリーナという施設円谷幸吉メモリアルホールというのがあって、そこで遺品が公開されています。

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 4月の福島民報を見ますと、東京青梅市では最初のマラソン競技に円谷選手を招いて実行されました。以後誰でも参加出来る大衆マラソンとして定着し、今年50回目を迎えたので、実行委員会須賀川市にいる円谷選手の兄に感謝状を届けました。それもメモリアルホールに展示される事になりました。画像はウイキより。

 しかし福島県では2020年の東京オリンピックを控え、その実施に賛否両論が出ています。

 それを契機にさらなる復興を加速させようという動きもありますが、その陰にはまだまだ復興どころでないという人々が多くいます。一旦その中継が始まると、熱狂と悲喜こもごものドラマの中で、福島の悲劇は脳裏から離れてしまうでしょう。

 このところ避難指示解除準備区域と居住制限区域を、除染により一気に解除してしまおうという動きが盛んです。もしかしたら帰還困難区域でさえ政府ごり押しで解除し、原発事故を全く色あせたセピア色にし、華やかな五輪の鮮やかな色彩で覆ってしまうのではないでしょうか?

A0153A0153 2016/05/20 22:29 当時円谷幸吉の遺書を知って、何とも言えない気持ちになりました。思えば、円谷は英雄に持ち上げられ
その期待につぶされたのだと思います。私もまた英雄視した一人でした。・・・。
今思うことは、自衛隊員と言うことが大きかったと想像します。日蔭者の自衛隊の宣伝としての自衛隊
体育学校の円谷。その犠牲者なんだと思います。

hatehei666hatehei666 2016/05/20 22:42 A0153さんへ
この遺書を覚えているのは私たちの世代ですね。
自衛隊体育学校所属でなかったら、確かにプレッシャーはずっと少なく、腰痛はあっても次の五輪の選手として出場出来たでしょう。遺書からしても両親思いの非常に生真面目な人だったことが分かります。
そういうタイプの人が追い込まれると自殺しますね。だから私も人生、ハンドルの遊びのようなものを持っていないといけない、と反省した苦い思い出があります。

yonnbabayonnbaba 2016/05/21 06:54 当時も衝撃でしたが、この時代に読むと、改めて円谷さんの遺書の文面から立ち上る「日本人」の姿の美しさに驚きます。彼の背負った重圧と、現代の「まずは自分が楽しむ」と言ってはばからない風潮や、タレントのように華々しく扱われるアスリートたちとを思うとき、いっそう彼の悲しさが胸に迫ります。

hatehei666hatehei666 2016/05/21 21:34 yonnbabaさんへ
まさに当を得た寸評だと思います。現代の自己を誇示する若い競技選手とは、対照的でしたね。
良く全文残してくれたものと感心しますが、川端康成氏の「繰り返される《おいしゅうございました》といふ、ありきたりの言葉が、じつに純ないのちを生きてゐる。そして、遺書全文の韻律をなしてゐる。美しくて、まことで、悲しいひびきだ」というのも有名になりましたね。普遍性を持つ遺書だと思います。

PeachHoneyPeachHoney 2016/05/24 01:50 ハテヘイさん、こんばんは〜
東京でのオリンピックもっと先でもいいのにと思ってた。
原発の事故後間もないし、放射能の問題もあるし
知ってる外国人は日本には来ないよ!
ところで、hatehei666の「666」 って、どういう意味ですか?
前から一度聞いてみたかったんですけど。(^^;)
なにかの合い言葉ですか?

hatehei666hatehei666 2016/05/24 09:37 PeachHoneyさんへ
森会長は福島を元気付けるために五輪という発言をしたそうですが、的外れもよいところだと思います。
いまだ放射能と疾病との因果関係を否定している医者が多くいますが、当時原発付近まで接近したレーガン号の若い乗組員たちが、次々と不調を訴え、裁判にまでなっていますから、彼らの発言が報じられ、広がってゆけば、少なくも米国選手たちは、日本に来る事をためらうでしょうね。
私のブログ名は、はてなに自分の名前を付け加え、666は黙示録(13:18)から、人間に過ぎないものという意味で用いました。但しこの666の正体はサタンという解釈もありますから、ちょっと危ないかも(苦笑)

miyotyamiyotya 2016/05/24 20:15 こんばんは。
円谷選手の自殺の事は詳しくは知りませんでした。
自ら命を絶つことは本当につらいことですね。
東日本大震災のの復興と、熊本地震の復興・・・結局はオリンピックに向けての工事が本格化すると後回しにされてしまうような気がします。
すでに、後回しにされていますね。

hatehei666hatehei666 2016/05/24 23:02 miyotyaさんへ
同世代としてご存知なかったのですね。検索すると遺書全文が載っているサイトがあります。まさに悲劇。頚動脈を切る前、お父様岡様親戚の方々の事をどう思っていたのでしょうか。もうプレッシャーで半ば欝状態だったのでしょうか?
本日も浪江出身の方と教会で話していたのですが、あまりに性急な除染→帰還→賠償金の打ち切りは、全て五輪に向けて形だけ福島は正常になったという事にしたい、安倍政権の思惑なんですね。
恐ろしいほど早すぎます。中間貯蔵施設も、地権者や地方自治体を差し置いてごり押しですから。
そのうち土地買収できなければ、強制執行という事は十分ありえると思います。ごたごたしたまま五輪を迎えたくないのでしょうから。

springflowerspringflower 2016/05/25 17:31 こんにちは。また話がそれてすみません。前の東京オピンピックは産まれる前の事なので
あまり、わからなくて…ただ、記事を拝見していて、ゴールデンウィーク中に、常磐自動車道の
大熊町での事故を思い出しました。母子死亡40人けがでしたが、事故現場は原発被害で帰宅困難区域だったために、消防署も無く、救急車の出動にも時間がかかり、病院の手配も大変だったようです。これも「想定外」の事故で済まされてしまうのでしょう…なにか、怒りが湧き上がって来ます。亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

hatehei666hatehei666 2016/05/25 21:41 springflowerさんへ
東京オリンピックの時はまだお生まれでなかった、お若いですねえ(笑)
大熊の自動車事故は注目していました。あそこは私が今乗っているバイクは通れるのですが、並行して走る6号はバイク禁止です。車で6号開通の時友人と大熊を通った時、止まってはいけないという警告板が多くありました。
いまだゴーストタウンが続いている帰還困難区域で、おっしゃるように事故処理が大変だったようです。
私が通っているいわきの教会は元々大熊の原発近くで、避難を余儀なくされて移ったのですが、翼の教会と呼ばれ、その鷲のはばたく形をした建物の目指すところは、大熊への帰還なのです。いまだ諦めきれない方々が多くいます。
原発事故を起こした政府東電の罪は大きいです。

2016-05-13

防潮壁問題

21:12

 「【主】はわが巌、わがとりで、わが救い主、身を避けるわが岩、わが神。わが盾、わが救いの角、わがやぐら」(詩18:2)。

 いわき市勿来町に引っ越してから4ヶ月になりました。3・11、そして4・11の大地震による家屋の一部損壊、半壊の家屋は極めて多いことが分かりましたが、津波による被害も想像以上でした。

 そこで昨年10月不動産屋に案内されて行った事のある勿来海水浴場まで、4月の22日徒歩で訪れました。10分で土台だけが残っている所に到達し、さらに更地の多い所を歩き、途中で防潮堤脇のコンクリの道を進んで行きました。

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 左の写真を見ても分かりますが、津波被害に遭った所は、まだ相当な箇所が荒地のままです。そして右の写真を見ますと、巨大な防潮堤が、古いものの上に嵩上げされ聳え立っています。勿論海など全然見えません。この防潮堤は手前の勿来海水浴場では切れているものの、北の方には長く延びています。写真右下の中央に見えるのが常磐共同火力勿来発電所で、そこまでずっと続いています。

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 2月29日佐糠災害公営住宅を訪問した時、すぐ近くの常磐共同火力勿来発電所に行ってみました。勿論3・11の津波被害はありましたが、すぐ復旧出来たそうです。写真左下。

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 この巨大な防潮堤の為に、やはり海は見えません。3・11当時は見えたそうです。そして火力発電所のすぐ北東にある岩間町津波で壊滅(https://www.youtube.com/watch?v=wPlIDF4lTa4)した事を、北隣の人から聞きました。私が行った時はまだ復旧工事中で、バイクで進むのは出来なかったように記憶しています。

 海を遮り、自然を損なう膨大なコンクリの塊からなる防潮堤と、その内側に広がる荒涼とした風景を見ますと、図書館で借りて読んだ『ゴーストタウンから死者は出ない 東北復興の経路依存』(小熊英二赤坂憲雄 編著)を彷彿とさせます。

 主として三陸地方を調査して来た小熊氏はこう言っています。「実施された復興政策は、津波をかぶった地域の建築を規制し、巨大な防潮堤建設を進めて、高台に人口を集約しようというもの」。しかしこれでは防潮堤の内側に産業地帯が復興出来るわけはありません。岩間町復興計画では、私も見た道路の整備と、海岸沿いへ防災緑地を作るというのがメインで、市街地復興は二の次という感じでした。

 北の四ツ倉海水浴場とトップを争う勿来海水浴場の民宿や観光施設など、シーズンではないのかも知れませんが、とても活気に満ちているとは言えません。巨大防潮堤、或いはその背後に建つ同じ規格の災害公営住宅のみ目立ちます。その防潮堤は同じ本の共著者三浦智之氏によると、当初岩手宮城福島を繋ぐ全長370キロメートル、総工費8,700億円という膨大な規模の計画だったそうです。

 小熊氏は「災害復興が、公共事業を推進しやすい『抜け穴』になっている」と鋭く指摘していますが、基本的人権の一つである居住権など後回し、とにかく防潮堤や道路の復旧第一という国や券の姿勢には、当然被災者の側からの反論が起こり、海が全く見えない防潮堤など要らないという意見も多く出ています。しかし彼らの住んでいた市町村などは、その反対意見を受け入れて国や県に反対の意向を伝える事が出来ません。

 というのは国や県は人命の尊重を縦に「防潮堤の高さはこれです。要りますか?要りませんか?」と、踏み絵の如く問うて来るばかりで、もし市町村が逆らうと「補助金を削減されるという危惧」があり、復興計画は座礁してしまうからです。これは真に卑劣なやり方としか言いようがありません。小熊氏は「ゴーストタウンから死者は出ない」と痛烈な反論を試みています。

 実際私の住む勿来から植田・泉あたりを歩いていますと、確かに岩間を始め低地に住んで被災した方々は、高台に移住して住居を構えており、小熊氏の言う防潮堤が守るのは、立派な道路だけという構図になっているのがよく分かります。それと直接関係があるかどうか分かりませんが、私の家の背後の里山で、国道6号勿来バイパス茨城県北茨城市から通す計画が現在実行に移されようとしています。

 被災者の生活再建など、復興費用のたかだか1パーセントに過ぎないという小熊氏の指摘は、正鵠を射ているなと実感しました。国や県は莫大な金を投じてモノを作り、道路や災害公営住宅の建設を押し進める事はしても、人間の生業を復興させ、守るという事は視野にないようです。日本は非情な国です。

 

 

A0153A0153 2016/05/13 21:58 前にも書いたんですが、震災前伊豆下田にいったことがありました。その時、ここまで津波が来るなんていう
表示があったんだけど、堤防がないんです。それを当時は、奇異に感じました。津波が来たら逃げると言う
方針なんですね。海が見えないのではかえって危険に思います。
やっぱり、復興を名目にした公共事業、土建業界の利益の施策なんだと思います。いわきもそうだと思うん
ですが、こちら、復興需要のピークは過ぎました。新築アパート、戸建が目立つのですが、これらに入る
人がいるのか、心配になるぐらいの多さです。土地の持ち主が不動産屋の口車に乗せられて、借金で建てた
とすると、破産する人がいっぱい出るのじゃないかと心配します。

yonnbabayonnbaba 2016/05/14 08:31 災害の多い国に住んでいるという覚悟を持って、それなりの暮らし方をするのが一番ではないかと思います。災害で痛めつけられるけれど、火山が多いから風光は明美だし、地を削られてもすぐ緑が繁茂する。
巨大な自然の力の前には逃げるしかない。危険な原発など持たない。抱えて、背負って、逃げられる程度の貴重品しか所有しない。壊れたらまた建て替えることを前提の家にする・・・。
昔社会科で習いました。雨季にものすごい雨の降る東南アジアでは、洪水になることを前提に高床式の家に住んでいると。かの国も文明が進んで変わってしまったかもしれませんが、人間は進歩しているのかどうか、疑問です。

hatehei666hatehei666 2016/05/14 08:51 A0153さんへ
創造主によれば、海と地が分けられ、その境に広大な砂浜を置かれたことになります。
それを神を畏れぬ人間が、人為的に防潮壁を作って区切りとしたのは、全くおろかな事です。
成長戦略一筋の安倍内閣は、被災者の生活再建より、公共事業優先でという事なんでしょうが、いつか破綻するに決まっています。人命尊重、住宅供給という大義名分が成り立つので、事業が終わり、そこに人が住まなければ、いずれ廃れるという事でしょう。そんなの知った事かというのが、政府や役人の貧しい考え方です。
相馬ではもうそこまで進んでいるのですか。いわきでは立派な住まいを構える人々が増え続けていますが、帰還困難区域の人々が、地元を諦めて移住したのなら、補償金を慎重に使うことで、或る程度生業が成立すると思います。その対象外である相馬では、そんな悲劇がこれから当然出て来るでしょうね。

hatehei666hatehei666 2016/05/14 09:01 yonnbabaさんへ
全く同感です。
自然が生きて活発に動いている日本では、それとの共存を常に考えながら生活する、災害が起こればすぐ逃げる、これが一番賢いやり方ではないかと思います。
考古学を多少勉強した者として、昔と今とどう違うのか考えた時、、明らかに現代人のほうが劣化していて、自然の脅威にもサバイバル出来ないのではないかと思います。
熊本や鹿児島などのシラス台地の地盤の弱さは昔から言われていて、この悲惨な災害は決して想定外ではなかったと考えます。

iireiiirei 2016/05/14 09:39 河川の氾濫の場合には、堤防を高く作って、「一滴も河川から出さない」という方針が堅固な国土交通省ですが、昔は信玄堤のような、洪水の一部を、意識的に外に漏らすという発想のものがありました。たまに規模の小さい災害に遭うのも良いことだ、という価値観があったのです。

hatehei666hatehei666 2016/05/14 20:56 iireiさんへ
信玄堤をネットで調べてみました。釜無川と御勅使川の合流点に築かれたそうですが、それによって大洪水に終止符が打たれたそうですね。
当時非常に優れた技術だったとありました。それは治水の事ですが、導水としての玉川上水を思い出させました。

springflowerspringflower 2016/05/17 15:02 こんにちは。あちこちで、防波堤が作られていますが、岩手の田老町の防波堤の悲劇を思うと、どんなに高く強靭に作った所で、自然の力には勝てないと思っています。記事の中にある様に、海が見えた方が良いのでは?と、私も思います。とにかく、これ以上、山を崩さないで欲しいです!そして、震災復興の名の下に余計な税金を使わないで欲しいです。まずは、心の復興から。

springflowerspringflower 2016/05/17 15:07 訂正です(^^;;海が見えた方が良いのは、記事では無く、A0153さんの、コメントでしたね。失礼しました。

hatehei666hatehei666 2016/05/17 23:11 springflowerさんへ
全くおっしゃる通りです。嵩上げして全く海が見えない防潮堤を福島から岩手まで延長する計画は、ひとえにゼネコンを儲けさせようという意図にしか見えません。AO153さんのコメントの件、私もそう考えているのでご心配無用(笑)。
さらにコンクリにする山砂なども、福島では足りなくなっていて、がむしゃら掘り崩しているようです。近畿地方の海砂問題も深刻ですね。砂利が相当不足するとか。
とにかく環境の大きな破壊は、かならず将来しっぺ返しがあると見ています。

2016-05-04

改めて原子力規制委員会は推進委員会に改称を

17:57

「神は彼に仰せられた。『あなたの名はヤコブであるが、あなたの名は、もう、ヤコブと呼んではならない。あなたの名はイスラエルでなければならない。』それで彼は自分の名をイスラエルと呼んだ」(創世35:10)。

f:id:hatehei666:20160504120412j:image:medium:left図は規制委のページから加工

 上記の題を主張する最近の主要な三つの理由

 トリチウム問題 

 2015年4月20日の福島民報は、福島第一原発の浄化処理後に残る放射性トリチウムについて、経済産業省が処分方法、期間、費用を、5つの処分方法で試算した結果を提示した事を報じていました。

 5つの方法は、1地層注入、2海洋放出、3水蒸気放出、4水素放出、5地下埋設です。

 その結果は2の海洋放出がコストの面でダントツに低費用となり、しかも最も短期間で出来るという事になりました。

 このトリチウムですが、「水と性質がほぼ同じで、多核種除去設備(ALPS)で除去できない。原発の通常運転でも発生し、薄めるなどして濃度基準を下回れば海洋放出が世界的に認められている」と民報は記述しています。私もかつてトリチウムについてブログに書いた事があります(http://d.hatena.ne.jp/hatehei666/20150803/1438613280)。

 ウイキで調べてみると、「排出物の処理においては、多くの水と混ぜる希釈は、ある意味で基本的な方法の一つである。これは薄めることでその存在をごまかせる、という側面もある」と正直に編集者は書いています。希釈は勿論海からトリチウムが無くなる事ではありません。その結果どうなるかはまだ未知のままです。

 しかし原子力規制委員会田中俊一委員長)は、政府東電に先駆け、率先して「トリチウムを含む水は海洋放出すべきだとの考えを示している」とありました。規制すべき立場なのに濃度基準値以下なら問題ないとしたのです。

 怒ったのは福島県漁協組合長会議の面々です。4月28日の民報では「漁業の未来がなくなる」「風評が拡大する」などの意見が出ていました。福島漁業はいまだに試験段階です。本格的操業に至っていません。

 老朽化の進む高浜原発1,2号機審査問題

 これは4月20日の福島民報にありました。福島第1原発事故後の2013年、改正された原子炉等規制法は、原発の運転期間を原則40年と定めたのですが、重大な事故に繋がりかねないこの老朽原発を、原則を破って真っ先に審査を合格させたのが、他ならぬ規制委でした。しかし言葉にこだわる私としては、この「原則」という言葉を法律から探ってみようと思ったのに見つからず、どうも独り歩きしているように見えました。原子力規制委のPDFファイル(https://www.nsr.go.jp/data/000047558.pdf)を参照してみると、いわゆる東大話法による法の抜け穴的解釈ではなく、堂々と老朽化原発の再稼動に、「『安全」のお墨付きを与え」ているのです(福島民報5月21日)。

 熊本地震川内原発の問題

 2016年4月16日生じた熊本地震は、全く想定外の連続した地震となり、東日本大震災に次ぐ激甚指定に認定するのが遅れましたが、その断層帯より南にある鹿児島川内原発について、18日規制委の田中委員長は「科学技術的な判断基準に基づき稼働や停止を判断する…川内1、2号機は安全上の問題はないと判断している」と述べたそうです(電気新聞4月19日)。規制委の科学技術的な審査基準はM8.1で、熊本地震は最大M7.3、川内原発停止の想定加速度は160ガルに対して、最大8.6ガルだったからだそうです。又しても「安全」のお墨付き第一号で、政府がそれを踏襲し、電力会社も安全性を強調したそうです(福島民報5月3日)。聖書では三位一体の神が存在し、位格(序列でなく)において「父なる神、子なる神、聖霊なる神」との違いがあるだけですが、こうした原発の安全性判断においては、今や「父なる規制委、子なる政府、推進なる電力会社」の序列になっており、ここにおいて規制委は「促進委」としてトップを走っているようです。

 私たちのレベルではこの「促進委」との揶揄は、別に目新しいものではありませんが、ごく最近の規制委は動きを探ると、福島で一定の活躍をしたと思われるSPEEDI(=緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)の信頼性のなさ、従って活用しないとの判断も含め、巧妙な無責任体制下にあるものの、「原子力促進委員会」と改称すべきだと改めて考えました。

 *3・11北隣の家の土砂崩れを排除しやれやれと思ったら、西隣の家の5反の田の田植え前における畦切りや代掻きのお手伝いを頼まれ、結構疲れて更新が遅れただけでなく、ブログ仲間の方々の閲覧が出来ず、申し訳ありませんでした。田植えの手伝いまでもうしばらくこの状態が続きます。

 

A0153A0153 2016/05/04 20:37 おっしゃる通りと思います。
そもそも、規制委員会委員長田中俊一は、「絶対安全とは言えない。言えばまた安全神話になる」と言っています。
自動車も飛行機も絶対安全とは言えません。それでも、車を運転し、飛行機を飛ばすのは何故か、車や飛行機に
代わるものがなく、事故が起きても、原発事故に比べて影響は小さく後世代への迷惑は殆どないからです。
原発事故は、影響の甚大さ、後世代への影響の大きさを考えれば、絶対安全でなければ、やるべきじゃないです。
しかも原発に代わる電力源はいろいろある。車・飛行機とまったく違います。
絶対安全でなけりゃ動かしちゃいけないものです。、元々原発は動かしちゃいけなかったのだし、再稼働もしちゃ
いけないんですね。そう思います。

iireiiirei 2016/05/05 05:48 これまでの公害の歴史において、「汚染物質は薄まるから大丈夫」という言説は、ほぼ間違いなく、公害企業の代弁者が吐いてきました。いつか経産省の原子力安全・保安院の西山某がこの言葉を吐いた際、水俣病の被害者を代弁する原田正純・熊本大学医学部教授は「腰が抜けた」と仰っていました。

規制委員会は、故・高木仁三郎さんとか故・原田正純さんが適任だったでしょうね。田中俊一では、もともと推進派だけに、歯切れが悪く、不適格です。

hatehei666hatehei666 2016/05/05 15:14 A0153さんへ
原発事故はチェルノブイリを見てもそうですが、これから何十年、何百年、いや何十億年と収束に時間がかかるのでしょう。その間原発を再稼動したり、推進した人々は皆死んでしまい、責任はあやふやになってしまいます。
一方その間に確実に新しいエネルギーが導入され、原発は廃れます。罪刑法廷主義も崩れてしまいます。
林業・農業・漁業に多大な損害を与え、経済的な損失も計り知れません。
教会の元東電技術者に訊いても、私たち素人の想像の域を超える太い配管の破談は、自然の力で簡単に生じます。それらは無数の溶接で繋ぎ合わされていて、応力腐食割れは長年月で必ず生じ、経年劣化は不可避であって、絶対安全なんてあり得ません。
なのに再稼動と叫ぶ人々があまたいる、正気の沙汰ではありませんね。

hatehei666hatehei666 2016/05/05 15:29 iireiさんへ
そうだ、原田医師は2012年6月死亡とありますから、福島原発事故の時はまだ活動しておられたのですね。とっくに故人となられたと思っていました。
水俣での経験から西山英彦の発言に腰が抜けたのも当然でしょう。ウイキによれば、同期入省に古賀茂明氏がいますが、対照的な歩みになりました。
高木さん、原田さん、まさに適任だと思いました。「正しい人が正しいのに滅び、悪者が悪いのに長生きすることがある」(伝道7:15)なんですね。しかし終わりの日には西山氏は外の暗きに投げ出され、泣いて歯噛みするでしょう。

PeachHoneyPeachHoney 2016/05/06 20:18 日本は地震地帯なので、いつ福島のように原発事故で放射能汚染されるか分からず、一度汚染されれば二度と使えなくなる土地がでてくるから。
福島の時だって風向きが悪ければ、国全体が汚染されてもおかしくなかったですよね。
それだけ日本は狭いです。

SPYBOYSPYBOY 2016/05/06 20:26 トリチウムのお話、正直どう考えたらいいか、ボクは良くわからないんです。トリチウムは分子構造上 水から除去することは困難。手間とカネをかければ出来るかもしれませんが、あれだけの量をさばくのは現実的には難しい。だから今まで稼働してきた原発はトリチウムを水で薄めて海に放出してきたんですよね。良し悪しは別にして、放出は何十年も続けてきたことですから、原子力規制委員会が今 それと同じことをやろう、というのもある意味では分かる。ボクが規制委員会の委員長だったとしても(笑)、他に手段がないんですよね。昨年 国がトリチウムを除去する技術を公募しましたがはかばかしいものは見つからなかったみたいです。物理的に何か解決する手段があればいいんですが - - -

ただしリスクとして、放出する莫大な汚染水に含まれるトリチウムの量的評価がどうなのか、という問題が残っています。その点は規制委員会は触れてなかったとおもいます。その点は彼らは追及されるべきだと思います。

hatehei666hatehei666 2016/05/07 10:41 PeachHoneyさんへ
日本は欧米のような安定した大陸塊(クラトン)がなく、どこで地震が起きても不思議ではないので、きっと原発に影響を与えるでしょう。そうなってからでは取り返しがつかないので、代替エネルギーへの切り替えと原発即中止に向かうべきだと考えます。新しいエネルギーの為なら、電力に少々不便があっても、国民は我慢すべきだし、後世のことを考えると一刻も早くという気持ちです。原発再稼動派は自分たちの益の事しか考えていないので、きっと神の復讐があると思っています。

hatehei666hatehei666 2016/05/07 11:33 SPYBOYさんへ
トリチウムの問題は本当に厄介です。世界中の科学者がその毒性に対するデータを積み重ねていると思いますが、是非プルトニウムの毒性を執念で追いかけていた高木仁三郎さんのような科学者が現れ、事の是非を決着させて欲しいです。
それが京ベクレルの単位で海に放出されているなら、現段階では福島の漁業は試験段階の域を超える事が出来ないでしょう。
勿来海水浴場も風評被害で利用者が激減したそうですが、昨年はセシウムに限って、シーズンに測定を行っていたそうです。夏になったら私も見に行きます。NPO法人いわき放射能市民測定室タラチネというサイトを見つけました(http://www.iwakisokuteishitu.com/sandy_beach.html)。データが少し古いですが、勿来海岸はホットスポットがあり、キログラムあたりのベクレル数が高いです。おそらく市の測定結果とはだいぶ違うと思います。

2016-04-26

津金昌一郎氏及び近藤誠氏(=甲状腺がんは放置して様子を見る)対、早期発見早期治療のその他医師

21:09

 「この女は多くの医者からひどいめに会わされて、自分の持ち物をみな使い果たしてしまったが、何のかいもなく、かえって悪くなる一方であった」(マルコ5:26)。

 先に『フクシマの真実と内部被曝』で著者小野俊一氏(http://onodekita.sblo.jp/)を紹介しましたが、小野医師はまた2015年11月19日のブログで、国立がんセンターの津金昌一郎予防・検診研究センター長の発言に噛み付いています。

f:id:hatehei666:20160411233017j:image:medium:left画像は小野医師ブログから借用。

 津金医師の発言は福島では「がんが見つかってもすぐに治療せず、様子を見ることも検討すべきだ」というものでした。*2015年11月19日朝日新聞朝刊。私は閲覧出来ないので、他サイトも参照しながら、この発言間違いないと思います。小野医師によると、津金医師は小児甲状腺がん乃至疑いと判明した患者数が(最新情報で152人)日本全体の甲状腺がん罹患(りかん)率と比較して異常に多いという趣旨の発言をしています。しかし津金医師は「放射線の影響で過剰にがんが発生しているのではなく、「過剰診断」(*将来的に症状が現れたり命を脅かしたりすることのないがんを診断で見つけてしまうこと)による『多発』とみるのが合理的だ」と考えています。だから「がんが見つかってもすぐに治療せず、様子を見ることも検討すべきだ」という事になります。

 しかしこの過剰診断とスクリーニング(*臨床検査)とはどう違うのか疑問を持ったジャーナリストで工学博士のまさのあつこ氏が、直接津金医師に尋ねてみたら(http://bylines.news.yahoo.co.jp/masanoatsuko/20151210-00052304/)、過剰診断は「狭い意味でのスクリーニング効果」との答えが返って来ました。さらに追求されると、現在の統計からの推定に過ぎなかった事を告白したので、まさの氏は「患者を診ることも、病理診断を検討することもなく、これまでの科学的知見(統計)からの「科学的」な逆算で、過剰発生か過剰診断を考察したというのである」と、津金医師をばっさり。

 津金医師は今年1月1日付けで組織改編された国立がんセンター「社会と健康研究センター」長に就任しています。そこでのあいさつ(http://www.ncc.go.jp/jp/cpub/about/greeting.html)では、「社会と健康研究センターは、従来のがんの予防・早期発見(検診)に加え、がん患者・サバイバーへの支援、支持療法やがん対策などを組入れ、社会的、経済的、倫理的な諸問題などに関する研究を実施することにより、国民生活の質の向上、格差の解消と健康の維持・増進に資することを使命としています」と述べています。この挨拶と冒頭の「がんが見つかってもすぐに治療せず、様子を見ることも検討すべきだ」というのは、確かに小野医師が矛盾していると指摘している通りです。

 しかし小野医師はそれら一連の発言が「これは、まさしく『近藤誠』理論」であると指摘しています。

f:id:hatehei666:20160411233553j:image:medium:right画像は近藤氏の外来ホームページより借用(http://www.kondo-makoto.com/

 そこで近藤誠氏の最新著作『がん治療の95%は間違い』(*これは慶応大学放射線科退職後、渋谷で「近藤誠セカンドオピニオン外来」を始めてから、多数の患者に対して回答したものを集成しています)を読みました。

 分かったのは近藤氏も津金氏も慶応大学出身ですが、臨床医としてのキャリアの圧倒的な差です。持論は早期発見、早期治療は意味がない、なぜなら一例として「検診により甲状腺がんの早期発見は15倍に増えたが、死亡率は変化な」いからというものです。そこで同じ医師であっても、意見が真っ二つに分かれてしまうのですが、「あとがき」で近藤医師は「僕はがんに関するケースのほぼすべてで、新たに下調べをすることなく、相談に応えることができます。これはおそらく世界でも唯一人でしょう」と自負していますし、今刻々変化するがん治療の分野では、「今も毎朝5時前から医学論文を読みこんで、日々知識を更新しています」とも言っています。

 私はこの本を数回読んで、各がんでセカンドオピニオン外来を訪れた患者さんとの対話では、豊富な臨床例を持ち出し、並みの医師をばっさばっさと切る近藤氏には、素人としてうかつにモノは言えない事を悟りました。臨床経験の長さ豊富さでは、津金医師も小野医師も太刀打ち出来ないと確信しました。

 有名ななのは「がんとがんもどき」説ですが、もし真正のがんなら、幾ら早期に発見しても、その時点で他の箇所に転移しており、治療の為に外科的手術を施せば、却ってがん細胞を爆発的に増加させることもあるので、放置して様子を見るのが一番良いというのは説得力がありました。

 福島子ども甲状腺がん(乳頭状腺がん)ですが、「超音波で見つかる乳頭状腺がんは、無害な潜在がんなのです福島原発事故のあと、子ども甲状腺がんが多数発見されていることが報じられていますが、事故後まだ数年しかたっていないので、かりに被ばくで発がんするとしても、そんなに早く発見できる大きさになるはずがない。これらも無害性の潜在がんでしょう。子どもの検査もしないほうがいいんですよ」と言い切っています。もし本物のがんなら、早期に転移しており、死亡数は昔と変わらぬ300人台だそうです。とにかくがんもどきだけが15倍に増えたという事です。しかも外科的治療を受ければ、「その11%が副甲状腺ホルモンという重要なホルモンが出なくなって、一生薬づけ」になってしまいます。

 誤解しない為に一言。近藤氏は福島原発での被ばくでのがん発生を否定してはいません。3月8日の県民健康調査検討委座長の星北斗氏などは、「(事故による)放射線の影響とは考えにくい」との見解を改めて示しました。でも従来より一歩踏み込んで「影響が全くない、疑いがないと言うつもりはない」と述べました。微妙な変化です。

 とはいえ、近藤氏対圧倒的多数のその他医師(=早期発見、早期治療)ですから、福島甲状腺がんとされた子を持つ親の苦悩は深いです。「311甲状腺がん家族の会」というのが、2016年3月12日発足しました。代表世話人に河合弘之弁護士がなっています。

 私は現時点で素人としてこうだああだと言える立場にありませんが、ここに引用しなかった他の医師の意見も含め、全体的には、福島原発甲状腺がんとの因果関係は、もう少しすれば「あり」との結論になるのではないかと推測しています。ただ早期発見・早期治療については、本物のがんなら、自分の過去6回の手術体験からしても、治療は止めるべきではないかと考えました。それは「死」に直結するので、自分の信じるキリスト教信仰、及び他の宗教信仰といった宗教の分野に一歩踏み込まなければ、真の解決はないと考えました。皆様の率直なご意見をお聞かせ下さい。

iireiiirei 2016/04/27 17:10 コメントしにくさ極限的ですね。老荘思想は宗教ではありませんが、荘子に見える「人間の肉体は魂を入れる容器に過ぎない」という言葉が思いだされます。もしその容器に重大な欠陥が見つかっても、受容しなさい、(むしろ楽しめ)と言っているようですね。そのうち容器は壊れ、魂は別の容器に入る、と・・・私は老子ほど荘子に馴染んでいませんので、話半に聞いて下さい。

hatehei666hatehei666 2016/04/28 10:55 iireiさんへ
まさにおっしゃる通り。近藤さんの近著を読まない限り、コメントのしようがないかも知れません。
貴兄のコメントから創世記2:7の「神である【主】は土地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。そこで人は生きものとなった」を思い出しました。体という容器に、神の息が吹き込まれて生き物となったとあるわけですが、原文は息がネシャーマー(=霊とも訳される)、生きものはネーフェシ(=魂とも訳される)です。これで人と神との交流が出来るようになったので(人が罪を犯す前)、体も霊魂も神と共にあって永遠に、エデンの園の自然の恵みを享受しつつ生きる事になっていました。残念ながら人は罪を犯し、この体は朽ちる事になりました。
それで人生は70年、健やかであっても80年がせいぜいで、その間にソロモンも言っていますが、神無き人間は「食べたり飲んだりし、すべての労苦の中にしあわせを見いだすこともまた神の賜物である」という事になるのでしょう。
スクリーニングによるがんの早期発見も悪い事ではありません。早期に本物のがんを知っておけば、死を覚悟し、残された人生をどうやったら幸せに過ごせられるのか、早くから考えさせられるからです。
いつもながら荘子の思想にも、聖書との共通点があるのを、教えて頂きました。改めて上記の事をいろいろ思い巡らしました。

A0153A0153 2016/04/28 13:35 近藤氏の著作も読んでいなく、科学的知見もまったくないのですが、コメントします。
結局は、「真正がん」と「がんもどき」を医師の診断で確実に区別できるのか、「がんもどき」が「真正がん」に
成長することはないのか、という事に帰着するような気がします。がんもどきは、真正がんに成長しない、かつ
この両者は確実に区別できるとなれば、ほおっておけばいいわけです。近藤先生は、自分は間違いなく区別できるし、
もどきは、真正に成長しないとおっしゃるのでしょうね。それを正しいと思うか、そうでないかですね。
真正のがんの場合、治療は継続すべきか、止めるべきか、これは難しいですね。私の場合、ある程度の治療・
尊厳死かな。安楽死は、望みませんね。苦痛があっても、何かの物質がでて、それほどでもないと言う話を聞き
ましたが、それを信じることとします。

hatehei666hatehei666 2016/04/28 20:31 A0153さんへ
全く賛同します。がんもどきは真正に成長しないというのが近藤先生の長い臨床体験からの結論なので、私たちはそれを正しいと思うかどうかという判断だけしか出来ないでしょう。
私としては真正のがんとなれば、治療はせず、痛みだけとってもらうつもりです。6回の手術体験から、痛み止めのモルヒネによる快感は例えようもなく、それだけで十分です。もし痛みが続行すれば、そこに神経が集中して、本も新聞も読めなくなります。ひたすら我慢という事になりますが、それは悲惨です。
ちなみに安楽死はまだ日本では違法です。認めているのはオランダとか北欧が多いみたいです。広まっているのは尊厳死でしょう。私は尊厳死も悪くないと思いますが、痛みは強烈なので難しく、やはりモルヒネを大量に使ってもらい、結果として死に繋がっても良いという考え方です。安楽死とは紙一重ですが。

A0153A0153 2016/04/29 19:51 hatehei666様、そう言えば、前にモルヒネの快感のこと、おっしゃってましたね。その手もある、少し安心し
ました。

hatehei666hatehei666 2016/04/29 22:20 A0153さんへ
昔腸の手術で、筋肉に痛み止めとしてのモルヒネを注射してもらいました。夜激しい痛みで眠れない時、打ってもらうと例えですが、痛む箇所から泡が一つ一つ出て行き、痛みが無くなり、恍惚状態になって眠りに入れたという感じです。それは1時間くらいしか持たなかったと記憶していますが、その後はモルヒネの持続注入で痛みがコントロールされているようです。全てのがんの疼痛に全能ではないのですが、最近では補助剤としてリドカインといった薬の併用で、ほぼがんのどの疼痛に対しても抑えられるようになったようです。そうすれば後は精神的苦痛でしょうが、キリスト教系ホスピスでは、スタッフ総出でケアするので、患者は安らかに逝くことが出来るそうです。栄光病院ホスピス長下稲葉康之氏による『癒し癒されて 栄光病院ホスピスの実録』(フォレストブックス)がお勧め。

springflowerspringflower 2016/04/30 15:45 こんにちは。また、記事からは少し話題がそれてしまいますが、4月26日の河北新報に、昨年ノーブル文学賞を受賞した、スベトラーナ・アレクシエービッチ氏(”チェルノブイリの祈り”著者)の記事が載っており、あまりにも唖然といた文章でしたので、一部引用します「同じ原子力災害の第一原発事故に思いをはせる時、忘れられない言葉が頭をよぎる。2003年に講演で日本を訪れた時のことだ。日本の原発関係者から「チェルノブイリ事故は旧ソ連の人が怠惰だったから起きた。技術大国の日本ではあり得ない」といわれた。その8年後に第一原発事故が起きた。」以下略…技術大国であれ、なんであれ、自然の力には勝てないと言うことを知らない、傲慢な人間たちの恐ろしさに、ぞっとしました。

hatehei666hatehei666 2016/04/30 21:58 springflowerさんへ
福島民報とそのサイトだけ見ていて、河北新報の記事逃しました。貴重な情報ありがとうございます。
全くおっしゃるとおりです。「だれでも、自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされます」(マタイ23:12)とありますが、幼い時から聖書の素養も無く、ただ競争ばかりでは、そうした傲慢な人間は、これからも出て来るでしょう。神がそうした人を最後に裁かれます。こうした問題では日本は最も後進国であり、今後も恥の上塗りばかりすると思います。

2016-04-19

葛尾村はなぜ避難指示解除を急ぐのか

22:09

 「主に私は身を避ける。どうして、あなたたちは私のたましいに言うのか。『鳥のように、おまえたちの山に飛んで行け』」(詩11:1)。

 2016年4月12日の福島民報は、「6月12日避難指示解除正式提示 葛尾村」との見出しで記事を載せていました。

 葛尾村ホームページによると「阿武隈山系に属し双葉郡北部位置し、北東に浪江町、北西に二本松市、西南に田村市と界し…」とあります。

 福島第一原発から国道288号を西に進み、途中から飯館方面に向かう399号を北上して着きますが、通常約1時間、およそ36キロの所にあります。左画像は復興庁ホームページを参照して、一部書き換えました。

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 福島原発から半径20キロ圏内避難指示区域になりましたが、圏外では放射線量が高かった葛尾村避難指示区域に指定されていました。

 その葛尾村ですが、2013年「3月に村北東部の野行地区が帰還困難区域、隣接する広谷地、岩角両地区の一部が居住制限区域、その他の地区が避難指示解除準備区域にそれぞれ再編された」と福島民報にありました。かつての南相馬市を思い出させる3区分でした。そこでは賠償金を巡り、骨肉の争いがありました。「お金」を巡る住民同士のいがみ合いです。

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 右画像はminyu-netを参照し、一部書き換えました。

 ちなみに4月4日現在帰還困難区域33世帯118人、居住制限区域21世帯62人、避難指示解除準備区域397世帯1290人となっています。

 今回政府が提示したのは、帰還困難区域を除き、居住制限区域と避難指示解除準備区域を一気に避難指示解除とすることです。特に居住制限区域を解除するのは前例がないそうです。21世帯の方々の苦難は極めて大きなものがあると想像します。

 葛尾村の現状はどうでしょうか?

 政府側は1商工会による食料品の宅配サービスが開設される事、2宿泊交流館「せせらぎ荘」が再開する事で「生活環境が整う」からと言いますが、4月8日の福島民報では1診療所の再開がまだ無い、2食料品店がまだ一つもないという、生活の為に非常に大切な基盤が整備されていない事を指摘しています。

 これでは松本充秀村長が「村民が安心できる環境を順次整えていく」と言っても、納得出来ないでしょう。

 少子高齢化社会の中で、診療所がなく、介護施設もなく、スーパーもなければ、6月12日に避難指示解除になっても、村外避難者たちはとても不安に思うはずです。むしろ現段階では帰らないという人の数が圧倒的に多いはずです。4月5日の毎日新聞に載った岩間政金さん(「ほかの土地じゃダメなんだ。自分で切り開いた場所がいいんだ」)などは、例外だと思います。

 政府は生活の為に必須のものを整えず、「…わたしの民の傷を手軽にいやし、平安がないのに、『平安だ、平安だ』と言っている」(エレミヤ6:14)ようなものです。政府がてこ入れしなくて、どうして再建が順調に進むでしょう。「葛尾村総合戦略」(http://www.katsurao.org/uploaded/attachment/1356.pdf)を見ても、検討・取り組みなどといった無味乾燥な言葉の羅列が続いています。

 なぜ政府は急ぐのでしょうか?理由はいろいろあるでしょうが、本音は月刊Wedgeの大江紀洋氏が代弁しています。「原発賠償は終わりにしよう」(http://www.sankei.com/premium/news/150503/prm1505030022-n1.html)。

 そうなれば安倍政権としても、福島を切り捨て東京五輪に注意を集中させる事が出来るでしょう。とにかく五輪国威を発揚させようと目論む政権にとって、賠償問題が長引くと弁慶の泣き所となってしまいます。

 

iireiiirei 2016/04/20 21:20 東京オリンピックが招致されたとき、安倍晋三はオリンピックを成長戦略アベノミクス「第4の矢」と称しました。東北の被災地の復興より、たかが2週間の痴的なイベントを選んだわけです。それでちゃんとした後始末・投資をせずに被災者を元の場所にむりやり引き戻すつもりなんでしょう。でもオリンピックのあとには、不況がくるぞ〜〜

miyotyamiyotya 2016/04/21 10:50 こんにちは。
全ての生活環境が整ったうえでの避難支持解除ならいいのですが、この状態では
誰も戻ってきませんよね。
東京オリンピック工事が本格化すれば、東日本の被災地や熊本地震の被災地すらも
復興工事が後回しになってしまうような気がします。
川内原発やほかの原発も安全だと言っている、政府・原子力規制委員会の本意が
解りません。

hatehei666hatehei666 2016/04/21 18:03 iireiさんへ
そうだ、五輪に対する阿部首相の位置づけとして「第四の矢」を忘れていました。ご指摘感謝。
五輪の後に不況…怖い、それまで生きているかどうか(苦笑)

hatehei666hatehei666 2016/04/21 18:29 miyotyaさんへ
全ておっしゃる通りです。例外として挙げた岩間さんは90歳、インフラ未整備、放射能の諸問題に、執念のパイオニア精神が優ったという感じですが、無謀と考えるべきかどうか。
iireiさんが指摘された阿部首相の唱える「第四の矢」は、どうしても達成させるという一個人の妄執で、勿論福島も熊本も犠牲にされるでしょうね。
その配下にある原子力規制委は、この頃率先して原発推進の道を邁進しているように思えます。規制の箍が外れてしまったようです。

A0153A0153 2016/04/21 19:43 まったくおっしゃる通りと思います。
原発事故なんかなかったことにしようとしているのだと思います。

hatehei666hatehei666 2016/04/21 22:30 A0153さんへ
葛尾村と全く似たような状況にある飯館村でも、居住制限区域と避難指示解除準備区域を、1017年3月31日までに解除する方針を政府は打ち出しています。この飯館村は東京近辺の住民からすると、永久帰還困難の象徴的な村と見られていたと考えます。それを性急に解除させようとする政府の意図は、やはり原発を無かった事にする為の一布石だと思いますね。さらにエスカレートさせて、帰還困難区域をも解除させてしまえば(中間貯蔵施設に指定された大熊町と双葉町は町の名前を消去し、国立中間貯蔵村なんて改称すればよし)、その意図は完成します。