ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

元自民党与謝野氏(現たちあがれ日本)の離党届と政権入り(経済財政担当相)及び似た聖書例

 与謝野馨氏と言えば、1972年に自民党から立候補して以来、ずっと党に所属しごく最近まで要職に就いていた人です。野党とは真っ向から対立して来た人だと思います。それが2010年4月に自民党を離党し、「たちあがれ日本」を結党しました。ウイキペディアでは、その時氏は「反民主・非自民」を貫くと言っていたそうですから、自民党での長い生活から最近の党政策などに何らかの不満を持っていたと想定されます。
 そしてなんと2011年1月13日たちあがれ日本を離党し、こともあろうに民主党政権に経済財政担当相として翌日入閣したのでした。管政権がこれから導入しようとしている消費税を成立させる事が目的なのでしょう。
 かつては敵対関係にあった党から寝返るような形で、民主党政権の中枢的閣僚として入ったわけですから、あっと驚いた人も多くいたのではないでしょうか。 そうした例は歴史を紐解けば幾らでも出てきそうですが、聖書にもそうした例はあります。
 サムエル記に出て来るアブネルという人がそうです。彼は最初イスラエルの初代王サウルの叔父であるネルの子で、サウル軍の将軍でした。「将軍の名はアブネルで、サウルのおじネルの子であった」(サムエル第一14:50)。
 彼はずっとサウルに仕えていましたが、サウルの死後、その子イシュ・ボシェテを立ててイスラエルの王としました。
 この間サウルに仕えながらも嫉妬を受け、ずっと敵対視された為彼から離れたダビデは、ユダの王となりました。そこで初めてイスラエルとユダとの対立関係の構図が出来たわけです。自民党長期政権対野党のようなものです。
 しかしそのイシュ・ボシェテの統治の時、イスラエルは弱体化しました。その頃イシュ・ボシェテは父サウルのそばめリツパの事で、アブネルにあらぬ疑いをかけた為、アブネルは激しく反発しました。そして長く仕えていたサウル家から離れ、「野党」に等しいユダの王ダビデと気脈を通じました。与謝野氏が管氏に歩み寄ったのと同じです。
 「アブネルはダビデのところに使いをやって言わせた。『この国はだれのものでしょう。私と契約を結んでください。そうすれば、私は全イスラエルをあなたに移すのに協力します』」(サムエル第二3:12)。
 かくてアブネルはダビデ政権の「閣僚クラスの人間」として迎えられたのでした。
 しかしそれからアブネルの悲劇が生じました。ダビデ政権の中核であるヨアブという人が彼の行動に不信を抱き、ダビデのもとを出た彼を追跡して殺してしまったのです。
 突然の与謝野氏の入閣でしたが、氏もまたこのアブネルの如く、ヨアブのごとき民主党活動家の手により、政治家としては「死に体」になるのではと予測しています。