2012-01-03
日本ではもう循環型社会は不可能になってしまった、しかし聖書はどう言っているか。
細田衛士・室田武編『循環型社会の制度と政策』を読みました。iireiさん(http://d.hatena.ne.jp/iirei/)が勧めてくれた室田氏の書いた部分を主体に、岩波講座ですから、他の執筆者の分もついでに読みました。ちなみに最近公開した福島在住の鐸木能光氏の『裸のフクシマ』にも、著者が槌田敦氏と室田武氏の代表的な本を読み、猛勉強して、あとがきで「目から鱗が落ちるという経験」をしたと書いています。
それで室田さんの論文ですが、「物質循環から見たリサイクルの経済学」となっています。地球を一つのシステムと見た場合、大別すると1生態系における栄養分の循環、2大気圏内の水循環、3大気圏内の空気の循環、4海洋から大気圏にいたる炭素循環、5海の湧昇流とそれを補償する下降流、6深層海流の循環、7マントル対流が挙げられ、図入りで詳しく説明されています。今はその事に触れませんが、それが曲がりなりにも保たれて来たのは高度成長期になる前までです。大局的に見れば、そこにごみ問題は発生しません。ところが高度成長期を経て現在に至るまでの日本経済では、ごみ問題が深刻化しています。模式図には「ごみの山」となって入っています。これまでの物質循環がうまく行かなくなっているので、当然そうなります。
その頂点に来るのが、原発で発生する放射性廃棄物です。「日本全体で50基を越える原発の運転は続いている。この状態のもとで循環型社会を構想することはきわめて困難である。なぜなら、増大し続ける放射性廃棄物の処理・処分の見通しがないからである」と室田氏は言っています。どこにも捨てる場所がないから、「有害ごみの山」と化してしまいます。これでもう日本も世界も原発の存在するところは完全にアウトです。
この本の第五章で共著者の安田、外川氏は、「日本では、ごみは焼却・埋め立て主義で、ごみを燃やして埋め立てている…世界でごみを大量に燃やしているのは、スイス・スウェーデンと日本なのである」と指摘していますが、放射性廃棄物は焼却不可能となります。最近米国ではネバダ州のユッカ山における花崗岩地帯の中に埋めてしまえという動きになっているそうですが。原発を止めない限り、将来は至るところが放射性廃棄物の埋立地になってしまうでしょう。
人が創造されまだ罪を犯す前、神は人に対して地球を占拠せよ!ではなかった、管理せよと命じておられ、それは循環型社会として理想的に進展するはずでした。ところが人が罪を犯してから、その原則が徐々に崩れて行きます。聖書には大量のごみを谷に捨て焼却しながら、そこで自分の子をモレクの神に火で捧げるなどといったひどい偶像礼拝が行なわれていた場所があります。その名をゲー・ベン・ヒノムと言います。ゲーは谷、ベンは子、ヒノムが固有の名称です、即ち「ベン・ヒノムの谷」です。またベンを省略してヒノムの谷とも言います。
アブラハムがその子イサクを捧げようとした丘がモリヤです。そこにソロモンが神殿を建てました。一方ソロモンの父ダビデはエルサレムにあるもう一つの丘シオンを占拠し、そこに住んだのでダビデの町と呼ばれました。そのシオンの丘から南に急傾斜の谷が東西に細長く広がりますが(右図の赤で囲った部分)、そこがベン・ヒノムの谷です。おそらくその谷に至るどこかに「トフェテ」という高い所があって、そこで偶像礼拝がされていたのでしょう。
子どもを犠牲として捧げる行為は、全く主のみこころに反していました。
「また自分の息子、娘を火で焼くために、ベン・ヒノムの谷にあるトフェテに高き所を築いたが、これは、わたしが命じたこともなく、思いつきもしなかったことだ。それゆえ、見よ、その日が来る。――主の御告げ。――その日には、もはや、そこはトフェテとかベン・ヒノムの谷と呼ばれない。ただ虐殺の谷と呼ばれる。人々はトフェテに、余地がないほどに葬る。この民のしかばねは、空の鳥、地の獣のえじきとなるが、これを追い払う者もない」(エレミヤ7:31−33)。
後に救い主イエス・キリストはこのヒノムの谷をゲヘナと呼ばれました。「おまえたち蛇ども、まむしのすえども。おまえたちは、ゲヘナの刑罰をどうしてのがれることができよう」(マタイ23:33)。
これはゲー・ヒンノムというヘブル語がギリシャ語ゲーエンナに転化したものです。そしてそこは火による永遠の刑罰の場となりました。
「しかし、今の天と地は、同じみことばによって、火に焼かれるためにとっておかれ、不敬虔な者どものさばきと滅びとの日まで、保たれているのです」(ペテロ第二3:7)。
これは極めて厳粛なみことばです。原発で汚染された廃棄物が廃棄出来ずに、どこかに埋められる…。それが永遠に続くはずはありません。「閉じた宇宙」はやがて主による火で焼き尽くされます。私は上記の預言は原発とそれを推進する人々(不敬虔な者ども)に適用されると思っています。その原発汚染で多くの人々を死に追い遣り、なお平然としている関係者に、主は怒りの鉄槌を終わりの日に下されるでしょう。主は超自然的な方法でこの忌まわしい原発施設を世界から集め、永遠の火で焼き尽くされるのではないかと推測します。勿論多くの人々を「虐殺」した関係者も一緒です。
この神を畏敬し、最後まで耐え忍ぶ敬虔な人々は、その後全く新しい天と新しい地で永遠に憩う事になります。原発という絶望の中で、この希望を持ち続けましょう!
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話の話になって恐縮ですが、プロメティウスは「神の火」を盗み、人類に与えました。
この行為にゼウスは怒って、プロメティウス自身にも刑罰をあたえますが、その弟の
エピメティウスにも、神々の良いとこどりして作った女・・・パンドラを差し向け、
諸悪をこの世にまき散らすことになります。プロメティウスは「先立って考える者」
エピメティウスは「あとから考える者」と言った語源ですが、私から見ると兄弟いず
れも「抜けている」気がします。人類は、「消去不可能な火」すなわち放射性物質
を手にしてしまったのですから。
なるほどプロメティウスのプロは先立つという意味があり、エピメティウスのエピとは後からという意味がありますね。分子生物学でも良く出て来ます。iireiさんのご説明からこの二人が「抜けていた」という事が良く分かりました。
パンドラの箱の底に残った「希望」ですが、どうも私には今後あらゆる面で希望も消えて、聖書で言う終末に向かうのではないかという気がしています。