ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

作物の不作を警告する気候予測が示された

 「今すぐ、エジプト全土に七年間の大豊作が訪れます。それから、そのあと、七年間のききんが起こり、エジプトの地の豊作はみな忘れられます。ききんが地を荒れ果てさせ、この地の豊作は後に来るききんのため、跡もわからなくなります。そのききんは、非常にきびしいからです](創世41:29−31)。
 2013年7月22日のサイエンスデイリサイトに、上記の題で論文紹介がありました。
 その新しい研究は、気候のデータで収穫の数ヶ月前にその不作を予測出来ると述べています。メリーランド州グリーンベルトにある、NASAゴダード宇宙飛行センター所属の科学研究員を含む国際チームの、23年間に及ぶ研究の成果です。それには日本のつくば市にある、国立農業環境技術研究所の飯泉仁之直が率いる研究チームも加わりました。左図はゴダード宇宙飛行センター。

 科学者たちは世界の農作地のおよそ3分の1で、温度と土壌の水分が小麦と米の収穫に強い関係を持っている事を発見しました。他にトウモロコシ、大豆も調べましたが、分かりませんでした。
 彼らはコンピューターモデルを駆使して、この2つの重要な作物なら、世界の農作地のおよそ20パーセントで、あらかじめ3ヶ月前にその不作を予測出来るようになりました。春の状態などから、そのパターンは決まっているそうです。

 不足があらかじめ分かれば、政府や保険業者らは計画を立てやすくなります。
 例えばもし人工衛星のデータと気候モデルを用いて、種蒔きの前に良い季節を予測出来たら、農家などは技術の為の融資を得られ、その良い天候をうまく利用する事が出来ますが、保険業者としても保険料を低く抑えておく事が出来ます。もし不作の季節が予測されたら、融資は少なく保険料はより高くなるでしょう。ですからそれは特に不作の場合に備えが出来る、社会的安全網として役に立つ事になります。
 2008年以降穀物輸出地帯の干ばつが食品価格の世界的な上昇をもたらしています。極端な気候の変化がありふれた現象になって来ると、世界的な作物の不作が予測出来るなら、特に食糧輸入に頼っている発展途上国では、立ち直りが早くなるでしょう。
 米と小麦に頼る日本としても、このコンピューターモデルがうまく働いてくれればよいのですが。