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ハテヘイの日記

2013-11-28

依存症消費社会

07:42

 「わが子よ。これ以外のことにも注意せよ。多くの本を作ることには、限りがない。多くのものに熱中すると、からだが疲れる」(伝道者の書12:12)。

 図書館和田秀樹著『「依存症」社会』を借りて読みました。きっかけはDANGo3兄弟さんのブログでの紹介からです(http://d.hatena.ne.jp/dango33/20130807/1375887056)。予約から3か月後でした。依存症の本質を突いた書評で、私も是非と勧められた一冊です。そこで私も書いてみたくなりました。

 既に和田氏の事は8月23日のブログで書きました。そのコメントで出会ったのがこの本です。

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 1〜4章で依存症の様々な例と特徴的な事柄、5章でその治療法を述べていますが、そこを読むといかに治療が難しいか良く分かります。ですから治療より、危ないなと思ったら止めるという「予防」がいかに大切かという事になります。

 現在の日本の産業の一状況を和田氏は次のように述べています。

 「アルコール飲料産業、ゲーム産業、パチンコ・競馬等のギャンブル産業、さらにはインターネット関連産業、ゲーム産業、携帯電話産業と、いまや日本の主力産業は、『依存症』依存産業のオンパレードとといっても過言ではありません」。

 「依存症」を誘発するビジネスが増加していることは、単に依存症になる人間を増やしているだけではありません。日本の社会構造全体に大きな影響を与えています…日本は『依存症に依存する』社会システムになりつつあるといえます。日本の経済も社会も、依存症を量産することで成り立つ、『依存症消費社会』になろうとしています」。

 かつて英国インド栽培した阿片を中国に輸出し、それに依存する人々を大量に生み出しました。そして人々を不健康に陥れ、社会全体の風紀も退廃させました。結果的に当時の清王朝はこの依存症が一つの契機となって滅亡に向かいましたが、和田氏は日本の現状と未来は、この清王朝の滅亡と極めて良く似ている事を述べています。

 この各種依存症対策、外国では積極的で様々な対策と規制を敷いています。アルコールでは米国が厳しい規制をかけています。韓国ではパチンコ産業を撲滅させました。

 ところが日本はこうした依存症を生み出す産業に対する規制が極めてゆるく、テレビなどの媒体を通してモーレツな広告合戦をしています。依存症となりやすいものへと、人々を誘い、成功して多くの利益を生み出しています。パチンコなどは交通の利便の良い場所に立地し、人々を誘い込んでいます。その結果を和田氏は憂慮しています。「その陰で、どれほどの人が借金にまみれ、家庭崩壊を招き、会社を解雇され、人生を狂わされてきたのでしょうか」。

 なぜこうも依存症の人々が急増しているのかと言えば、上記の広告が主因です。和田氏は「日本人は非常に広告効果の高い民族」だと述べています。ですから「『依存症』依存経済から脱する最大のカギは、メディアの広告規制しかありません」と断言しています。しかも和田氏はさらに踏み込んで、そうした依存症を生み出す産業の製造物責任法に準じた、設計者・製作者の責任にも言及しています。その最たるものがゲーム制作会社とその開発者です。

 「優秀なクリエーターであればあるほど、ゲームファンに喜びを提供したいと思えば思うほど、人々に与える影響についても考慮しなければならないはずです」。

 全くその通りです。聖書には「わたしが悪者に、『悪者よ。あなたは必ず死ぬ』と言うとき、もし、あなたがその悪者にその道から離れるように語って警告しないなら、その悪者は自分の咎のために死ぬ。そしてわたしは彼の血の責任をあなたに問う」(エゼキエル33:8)とあります。

 任天堂などゲームの製作者たちよ、神はこう警告しています。今子どもたちの多くがゲーム依存症となり、勉強もせず、就労もせず、ニート化しつつあります。次代を担う彼らに将来への展望を与え、依存症を撲滅させなければ、日本は必ず滅びます。

 日本の存亡にかかわる問題だけに、お勧めの一冊です。

 

A0153A0153 2013/11/28 09:09 「依存症消費社会」という考え方、面白いですね。俺も、ネット依存症にならないようにせねば。
依存症というのは、病気というとらえ方でしょうけど、趣味ととらえることとどこか違うんでしょうね。
一過性かどうかなんてのも関係するんでしょうね。そのうち気が向いたら、図書館で手に入ったら読んでみます。

springflowerspringflower 2013/11/28 11:03 こんにちは♪「依存症」怖いですね〜この前まで、買い物に行くモチベーションの為、週に2〜3回「丸亀うどん」を食べていましたが、友達に「それって、依存症じゃないの?」って言われて(苦笑)幸い最近、近くにスーパーが出来、丸亀経由じゃなくても買い物に行けるようになりましたので、克服できそうです…依存症…どこに潜んでいるかわかりませんね…あ…うどんの場合は友人の持論です(^_^;)

iireiiirei 2013/11/28 14:33 韓国でパチンコ産業を撲滅してというのは、初耳です。日本ではパチンコ屋の経営者は朝鮮人であることが多いですからね。それなら、日本でのパチンコの収益で彼らは生計を立てることになるわけですから、「魅力的な」機種がどんどん生産、提供されることになりますね。

MappleMapple 2013/11/28 16:49 『依存症』依存産業のオンパレード=なるほどと思いました。カリフォルニアでも、多くの若者がスマートフォーンを見て歩き、携帯でおしゃべりしながら運転をし。。(これは法律で禁止されましたが、まだまだ車を運転しながら携帯で話してます。)中南米おおしゃべり文化の人々はどんなに貧しくても携帯をもっています。また、レストランでカップルが各自、それぞれのスマートフォーンをみて黙ってお食事するなんて、(これは結構、有名なレストランのシェフがなげいていました)これでは人と人のぬくもりは失われてしまいます。自分だけの世界にこもる、かいこの繭の中にこもるみたいなこてゃ自縛ではないかと思って、行く末がとっても心配になります。

hatehei666hatehei666 2013/11/28 20:32  A0153さんへ
 趣味に留まれるほど自制心のある人なら、問題なさそうですが、広告会社がそれで済まないように、次々と誘惑させるものを開発するので、それに乗っかる人は危ないのでは?しかもそれが高じて昼も夜もなく、食事も満足にとらず、寝不足でとなれば、当然病気になります。ゲーム開発者は自分の名誉と金で、そうした依存症には関心ないから、今後事態は深刻になりそうです。

dango33dango33 2013/11/28 20:50 こんばんは。
ブログを紹介して下さってありがとうございます。
hateheiさんと同じ本を読んでいるのにこうも内容が違うのか、と思われるでしょうね(笑)
依存症社会、面白かったですね。
和田秀樹さんは上手くポイントを絞ってサクサクと分かりやすく書いてくれるので、どの本を読んでも面白いですね。
例えば、パチンコ産業は小さい頃はギャンブルだと思っていましたが、いつの間にか「レジャー産業」と言われるようになっていました。
18歳未満お断りの「レジャー」って何?と素朴な疑問がわきますね。

hatehei666hatehei666 2013/11/28 20:52  springflower さんへ
 あはは、健康な食事なら依存症大いに結構では?だって楽しんで繰り返し食べ、代謝も盛んなら言う事ないでしょ。
 私もうどん大好きで、血糖値上昇は必至ですから、全く控えていますが、ただただ淋しい限りです(苦笑)。

hatehei666hatehei666 2013/11/28 21:01  iirei さんへ
 なるほど国際的視野で考えると、韓国のパチンコ禁止で最も盛んな日本へわざわざ流れて来る人も多くいるという事になりますか。これほど規制の緩やかな日本、彼らの高笑いが聞こえて来そうです。
 一方で私の感想ですが、往復4時間の教会通い、人身事故が急速に目立ってきているように感じます。その中にこうした依存症の人々も結構いるのではと憂えています。

hatehei666hatehei666 2013/11/28 21:12  Mappleさんへ
 一世を風靡したと言えるスマートフォン。教会でも電車でも往来でも皆がやっていて、次第に視野が狭くなり、限りなく自己中心になっています。目がさぞ悪くなると思うのに、ずっと見続ける、何と異常な事でしょうか。おまけにその機器の充電で電気は食われ、3・11以後の節電の精神はとっくの昔に廃れたという感じです。こんなもの早く規制の方向で検討しないと、日本は必ず滅びます。どうして自分は絶対使わないと宣言する人々が次々と起こされないのでしょうか?

hatehei666hatehei666 2013/11/28 21:23  dango33 さんへ
 この本勧めて下さって本当に感謝でした。随分いろいろな事を考えさせられました。和田さんは問題点を極めて鋭く指摘しています。この日本を上げてのギャンブル熱、早く規制を敷かないと、ホントに将来の日本はないといった感じです。
 逆に音楽に夢中になっておられる娘さん、健康そのものといったイメージです。いろいろ夢はあるでしょうが、是非かなえさせて下さい^o^

SPYBOYSPYBOY 2013/11/28 22:08 和田氏の話はなかなか面白いですね。アホな政治家はオリンピックに絡めてカジノ誘致法案を作ろうとしているなんて話を聞きます。
ギャンブルなんか興味ありませんが、ボク自身も依存症の気があると自覚しています。広告には載せられてはいないと思うのですが、普段の生活にうんざりして(笑)、食べ物や音楽、お酒などの嗜好につい走ってしまいます。憂さ晴らしをしなければならないというのは、根本的に生活が間違っているのだろうなあ。

hatehei666hatehei666 2013/11/29 11:05  SPYBOY さんへ
 この本深く考えさせられました。カジノの話は聞いた事がありますが、全くそんなものを誘致しようとする政治家たちは、「国益」を損ないます。
>食べ物や音楽、お酒などの嗜好
 それ結構な事ではありませんか。健康に良いのですから。私は聖書で唯一認められているワインを飲む事がありますが、それは高校や大学の有志会の時だけで、足の静脈瘤に効く為です。でも家にいる時は専らコーヒーという嗜好品で(笑)糖尿病の気のある人は、常に喉が渇くので、仕方ないと思っていますが、それも水で代用出来ますから、依存症にならないと思っています。

A0153A0153 2013/11/29 19:37 依存と趣味や嗜好とどこが違うのかな、興味を持ちました。作る側の問題ではなく、受け入れる、消費する側の
問題という気がする。依存=それがなければ生きていけない=欲求不満で病気になるとか、暴発するとか、なんか
でしょうかね。
ついでに、ハテヘイ様、いろんな病気をお持ちのようで、体には気を付けてください。

hatehei666hatehei666 2013/11/29 20:56  A0153 さんへ
 基本的に消費する側の問題ですが、ゲームソフトなど作る側は、消費する側の病んだ状況が全く見えず、和田先生はそこのところを鋭く突いたと思います。売れるように、儲かるようにだけでは、やはり作る側の倫理が問われると考えます。健康の事いろいろ心配して下さり、ありがとうございます^o^

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