ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

不可欠な後発医薬品価格の急騰で、製薬会社の利益も増えている

 「私は、あなたの義と、あなたのした事どもを告げよう。しかし、それはあなたの益にはならない」(イザヤ57:12)
 後発医薬品ジェネリック医薬品とは、ウイキペデイアによりますと、医薬品の有効成分そのものに対する特許である物質特許が切れた医薬品を他の製薬会社が製造・供給する医薬品である。新薬と同じ主成分の薬」とあります。欧米諸国ではその普及率は60%を越えており、トップの米国では70%にもなっています。しかし日本はだいぶ遅れ、およそ20%代に留まっているようです。
 勿論後発医薬品の薬価は低いので、先発医薬品に比べ相当安く入手出来ます。ですから低所得者で病気にかかり、薬を必要とする人々には相当な家計の助けになります。逆に先発医薬品の特許は20年で、これが必要な人の経済的負担は相当なものとなります。私も最新の糖尿病薬はほとんどジェネリックでないので、家計は完全に赤字となってしまいました。加えて新たにインスリンが必要となったので、もはや貧乏人は速く死ね!の道に向かって歩み始めました(苦笑)
 ところで2014年7月9日のタイム誌電子版で取り上げた上記の題の記事では、この後発医薬品の急騰で、薬が買えなくなった人々が相当増えて、その健康を蝕む深刻な事態が生まれつつあるそうです。
 ジゴキシンという薬は心不全の治療薬として使用されていますが、その価格はここ数ヶ月で急騰しました。調査対象の複数の製薬会社はしばしば昨年10月からこの6月まで、医薬品の価格を3倍以上に引き上げました。それはある患者にとっては、自己負担金数百ドルの追加となります。
 
 2013年幾つかの会社がこの薬の製造を中止した後、ラネットとグローバルの医薬品会社が市場を支配しました。
 ラネットの責任者は「時々そして様々な理由で、後発医薬品市場は価格を上げる事が出来るし、そうしています」と言っていました。
 その理由がいかなるものであろうと、価格の急騰は突然の大利益をもたらします。投資者たちはラネットの販売利益がほんの数ヶ月のうちに、450万ドルから1,690万ドルに上昇したと語りました。
 ジゴキシンは価格上昇で大当たりした唯一の薬ではありません。フィオリナール(頭痛薬)、コデイン(鎮咳剤)シンスロイド(甲状腺治療薬)、さらにプレドニゾロン(合成副腎皮質ホルモン製剤)が、2013年以来2倍になりました。
 地域薬剤師会は議会の公聴会で、大切な後発医薬品の価格の急騰への取り組みを求めました。それらの中には過去数年間で、実に600〜1,000%以上も高騰したものがあります。
 その薬剤師会では「急騰する数十もの後発医薬品の価格は、患者とその共同体の医薬会社に悪影響を与えているので、議会委員会の公聴会で検証するに値する、重大な問題提起となります」と言っています。
 *日本ではあまりこうしたジェネリック医薬品の価格の事が話題になりませんが、今後は要注意となりそうです。