ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

ワインを飲むもう一つの理由=脂肪燃焼

 「私は心の中で、私の心は知恵によって導かれているが、からだはぶどう酒で元気づけようと考えた」(伝道2:3)。
画像はウイキペディアより。
 2015年2月6日のサイエンスデイリサイトに、上記のような題の研究論文紹介がありました。
 研究したのはオレゴン州立大学のニール・シェイ教授ら研究チームです。
 チームは米国の南東部原産のマスカダインブドウを採択して研究を続けました。実験室で人の肝細胞と脂肪細胞を、このブドウから抽出した4つの天然物質にさらしました。
 するとの物質のうちの一つであるエラグ酸に特に効用があり、存在する脂肪細胞の成長を劇的に遅くし、新しい脂肪細胞の形成も遅らせる事が分かりました。エラグ酸はウイキペデイアによると、天然フェノール系の抗酸化物質だそうです。

 またエラグ酸は肝細胞の脂肪酸代謝を促進する事も分かりました。それは太り過ぎの人々の肝機能を改善します。しかし体重改善の事実はなく、それを期待する事も出来ないと、シェイ教授は釘を刺しています。
 教授は暗赤色のマスカダインブドウの実を食べたり、ブドウジュース、そしてブドウ酒を飲んで、有害な肝細胞の脂肪を減らす栄養計画が立てられれば、それは良いニュースとなると言っています。
 教授らは2年まえのマウスを使っての実験では、オレゴン州コーバリスのブドウ畑で収穫したピノ・ノワール種から抽出したものを使用しました。マウスを普通食(10パーセントの脂肪を含む)と、高脂肪食(60パーセントの脂肪を含む、不健全なもの)摂取の二群に分けて、10週以上にわたり調べたところ、後者は脂肪肝や糖尿病の兆候を示しました。その太ったマウスにぶどうからの抽出物を与えると、肝臓に蓄積する脂肪が少なくなり、その抽出物を与えなかったマウスよりも血糖が低くなりました。この実験でもエラグ酸は精力的に働いたのです。
 その抽出物を与えられたマウスを解剖して調べると、細胞内で働いて脂肪と糖を代謝する2つのタンパク質PPARαとPPARγが、高い活動水準にある事が分かりました。
 シェイ教授らは、この2つの核内ホルモン受容体がエラグ酸と結合して、食物脂肪と糖の代謝をもたらす遺伝子にスイッチが入るという仮説を立てています。
 *食事にこうしたブドウを適量、ブドウジュース、或いはワインを、グラス1杯だけ添えて飲むと、太った人の脂肪肝や糖尿病を改善するのに役立ちそうです。そうした人にとっては朗報ではないでしょうか。