ディドルディドル、猫とバイオリン

2012-04-10

[][]あなたがいますぐニンジャスレイヤーTwitterアカウントをフォローすべき5つの理由

恥ずかしながらニンジャスレイヤー日記も三回目ですが、なんかみんなが書かないので書かせていただきます。


え、そのまえにニンジャスレイヤーがなんだかわからない?

ええと、ニンジャスレイヤー、略して忍殺というのは、Twitterで連載(無料で)されてるWEB小説のタイトルです。作者はB・ボンド&P・モーゼズ、アカウントはこちら→https://twitter.com/#!/njslyr

どんな作品なのかって言うと、ようするに洋モノの連続活劇です、たぶん。コンバットとか特攻野郎Aチームとかトランスフォーマーみたいなものです。オモシロイ!のひとつの根っこですよね。それをTwitterでやってるんです。

ちょっと普通じゃないのは、奇抜で創造的な語彙選択によって描写される「外国人の考えてる日本」風の近未来日本文化ジョークが面白すぎるところで、これは忍殺語http://dic.nicovideo.jp/a/%E5%BF%8D%E6%AE%BA%E8%AA%9Eなんて呼ばれたりしてる模様。

もうひとつの特徴として、作品の連載をTwitterってメディアでやってると言う点があります。この点が、作品の内容以外の面での面白さをいくつか生み出しております。すげえ面白いのでどうせそのうち書籍化すると思いますが、それを待たずにいま、Twitterアカウントをフォローして連載を追いかけるべき理由を以下5つほど挙げてみます。

なお連載ペースは週に5回くらい。2エピソード並行で公開されているので、基本的には日がわりで交互に別のエピソードが連載されます。数分から十数分ごとに本文が投下されて、時間帯は21時に始まって1時までとか、昼過ぎに始まって夕方までとかが多いかな。それを5回とか8回とか繰り返してひとつのエピソードが語り終えられます。

作品の内容自体の面白さについては、こないだ書きましたのでそちらを御参照ください→“イヤーッ!実際傑作、「ニンジャスレイヤー」!!”http://d.hatena.ne.jp/hatikaduki/20111224/1324693179


理由1 140字ずつを、みんなで

さて、Twitterは140文字しか一度に書けませんので、ニンジャスレイヤーも140字以内のごく短い文章ごとに公開されることになります。これを読みにくい、めんどくさい、と敬遠する人も多いです。気持ちはまあわかります。

でもね、逆に考えてみてください。小説を140字ごとに読むことってあります?

しかも場所がTwitterですから、タグ機能を生かして公式に実況タグや考察タグが設定されています。小説を140字ごとに、みんなで検討しながら読むことになるんです。なかなかちょっと興味深い体験ですよね。

こういうのソーシャルリーディングって言うんでしょうかね。ニコニコ静画が似ている存在かもしれませんが、それにしたってこんなふうに時間をかけて楽しむわけではありませんし、また最新の情報を同時に楽しんでいるってわけでもない。よりソーシャル極まってるといえるでしょう。

なお小説を140字ごとに読んで本当に面白いのか疑問に思う人もいるかもしれませんが、面白い小説ってのは実際すみずみまでよく考えられてるものでして、くわえてニンジャスレイヤーにはその世界観の濃さとジョークの強烈さがありますから140字だけでもたいへんおもしろいのです。

最近面白かったのはこのへん↓


理由2 そのリアルタイムをたのしもう!

Twitterニンジャスレイヤーをフォローすると、あなたのタイムラインニンジャスレイヤーの小説世界が直接ぶち込まれる事になります。

雑誌連載なんかにも時事ネタを盛り込む作品があったりしますが、Twitterで連載しているニンジャスレイヤーと、およびニンジャスレイヤーのフォロワー各位は、その時間軸が読者と完全に同機してます。

そうするとどうなるかって言いますと、読んでる最中にばんばんファンアートがアップされてエピソードに挿絵がついていくんですよね。

また、連載アカウントも時間を共有していますから、年末になれば格闘大会エピソードを公開しますし、年が明けるの瞬間には作中世界でも年越しエピソードの年が明ける瞬間をもってきて「アケマシテオメデトゴザイマス!!!!」とやります。

また先日のエイプリルフールには、突如翻訳チームによる即興リレー小説「ブーブス・バンド 〜ロックンロール女囚軍団〜」http://www10.atwiki.jp/njslyr/pages/431.htmlが展開され、女性4人組ロックバンドがナチの残党と戦う話でこれがまたすげえ面白いのでした。


理由3 魅力的なメタ・キャラクターたち

ニンジャスレイヤーアカウントにおいて語られるのは実は物語だけではありません。

登場ニンジャを紹介するニンジャ名鑑、翻訳チームからの様々なアナウンス、原作者であるブラッドレー・ボンド氏とフィリップ・ニンジャ・モーゼズ氏のふたりへのインタビュー、時には作中登場ニンジャアカウントに登場してインタビューに答えることさえあります。これらもニンジャスレイヤーアカウントを追いかける楽しみです。


さて、ところで原作者のアメリカ人ふたりですが、まずそもそも原作者なんて存在するのか、という問題があります。いるって言ってるんだからいるんでしょうけど、原作が購入できない事や勘違い日本ジョークがうますぎることなどから、原作者の存在を疑う声もあるのです。

しかしながら原作と原作者、噂されるプロトタイプニンジャスレイヤーの存在や、Twitter連載以前のmixiでの翻訳の試みがあったことなどの、翻訳に至る長い経緯と複数回の語りなおしを経たことによるインスタントな伝説性をひっくるめた全てが、翻訳チームによる設定の作り込みだというのもなんか偏執的でコワイ信じがたいので、やっぱりどうもよくわかりません。まあ翻訳チームはそのくらいやりそうではありますけど。

また、ニンジャスレイヤーアカウントに登場する翻訳チームは、言葉遣いが風変わりだったり、連載において誤字脱字をおこすとケジメと称して指の切断を迫られたり、メキシコアラスカへ研修に送られたりしますし、ほんやくアジトのとなりにはボブがすんでいたりします。彼らもまたフィクションを混ぜ込まれた、半分くらいキャラクターと化した存在なのです。

つまり原作者、翻訳チーム、それにザ・インタビューズや公式アカウントにあらわれてぼくらの疑問に答えてくれるニンジャのザ・ヴァーティゴ=サンhttp://theinterviews.jp/njslyr、それから再放送アカウントにあらわれて解説をしてくれる謎の人物マディソンおばあちゃん、かれら全員が同じレベルのメタ・キャラクターであり、そこで語られるものがニンジャスレイヤーという作品の、より大きな枠組み、より大きなストーリーなんですね。


面白いのは、インターネット上で語られる限りにおいては本来作中人物であるザ・ヴァーティゴ=サンと原作者や翻訳チームと、その存在の確かさが変わらないというとこです。さらに言うと、Twitterで発言しているぼくらのWEB人格もまた、ザ・ヴァーティゴ=サンと同じレベルの存在であると言えます。ニンジャヘッズ(ニンジャスレイヤーのファン)もまたこの物語の一部なのです。

ニンジャスレイヤーの作中設定に、高い技術を持ったハッカー電脳空間からより高次の霊的領域であるコトダマ空間にアクセスしてしまう事があるという設定が存在することもあって、虚実の境は実に曖昧です。

これもまたニンジャスレイヤーの面白みであり、だからこそザ・ヴァーティゴ=サンって本当に存在するんじゃないかとつい本気で思ってしまうのです。


理由4 物語のかけらをつなごう!

ニンジャスレイヤーは、各エピソードの独立性が極めて高いと言う特長を生かして、時系列カットアップでの連載と言う形態をとっています。連載されるエピソードは単体では連続していますが、エピソード同士の順番が連続せずバラバラなのです。


さて連載と言うスタイルは、まとめて読むのとは違い、ストーリーがぶつ切りにされてしまいます。ですが、だからこそその引き裂かれたストーリーの間にある時間をこそ楽しむのが、連載と言うものでありましょう。次のエピソードが投下されるまでの時間もまた楽しいのです。くわえてTwitterでの連載であるニンジャスレイヤーにおいては、投下された140字とつぎの140字とのあいだにも時間の隙間があり、この時間もまた楽しみどころであります。

隙間の時間の楽しむ時、ひとりで内容を検討することももちろんありますが、Twitterタグ機能を生かして実況を行うこともありえます。実況という行為は、大変楽しい反面で本来ゆっくりと反芻するべき内容をあまりにはやく消費しすぎてしまう欠点がありますが、しかし一人ではとても受け止めていらんないエピソードというものも存在するのです。ヤクザ天狗の活躍を描く「アトロシティ・イン・ネオサイタマシティ」http://www10.atwiki.jp/njslyr/pages/336.htmlや、鹿とマツタケとモヒカンが入り乱れる「チューブド・マグロ・ライフサイクル」http://www10.atwiki.jp/njslyr/pages/425.htmlのような狂気的なエピソードを前にしたとき、僕はひとは一人では生きられないのだな、という思いをかみ締めながら実況タグを覗きにいくのです。


また、ニンジャスレイヤーエピソードは時系列ばらばらで掲載されます。ニンジャスレイヤーは各エピソードの独立性が高く、しかもどんな話でもけっきょくは今回の外道ニンジャをどういう経緯でフジキドがスレイするにいたるかが話の主眼であるという強力な定型にのっとっているために、どの話から読み始めても楽しめるんですよね。だから途中から読み始めるひとも安心です。翻訳チームは次のような名言を残しています。

また、ニンジャスレイヤーアカウントでは第2部のクライマックスのエピソードが紹介される前に第3部のエピソードが公開されたりしますし、はるか未来に登場するキャラクターがニンジャ名鑑で紹介されたりしますが、こうした情報の断片が、次第につみあがって作品世界が像を結んでいくさまには、なんといいますかビックリマン的な世界構築の面白みがあります。

時系列カットアップという手法に関してニンジャスレイヤー再放送アカウントに登場するなぞの人物、マディソンおばあちゃんは以下のように述べています。


理由5 はやるかな?はやるんじゃないの?

4月11日現在、ニンジャスレイヤーはそのフォロワーが1万人まであと100人ちょっとというところ。

これだって立派なもんですけど、でも翻訳チームの野望はもっと大きいのです。

そして、考えてみてください。映画やアニメは、映像と音楽と台詞と、なんやらかんやらの総合芸術です。マンガなら絵と言葉。それに対してニンジャスレイヤーは言葉だけ、そのうえ実体を伴った書籍としてすら存在していません。しかもまじめに追っかけなきゃ140字ずつ細切れですからね。ステルス

えーつまり、ニンジャスレイヤーの情報量はいまがもっともミニマムな状態にあるのです。記憶容量的な意味で。逆に言えばメディアを移植すればするほど派手に、キャッチーになっていくのではないでしょうか。

ニンジャスレイヤーもっと流行ると思いますか?僕は思います!

ファンの欲目かもしれません。でもたいした手間じゃありませんから、今のうちにニンジャスレイヤーアカウントをフォローしてみてください。あとで自慢できるかも、知れませんよね!


最後に!

以上5つの理由でした。最後に注意点を。

なにも絶対ライブで読まなきゃだめってわけでもありません。というかそれやると時間が深刻にくわれて、朝も眠いし大変だ。だからもちろん、あとでまとめ読みしたって良いのです。

でも一度は、そして時々は、ライブで読むときっととても楽しい。それもニンジャスレイヤーという作品の面白さの、重要な一部なのですから。

(おわり)

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