入門書は大事だよ。著者の皆さん。

登山関係の本を読んでいて、思った。登山の入門書は本屋さんで実用書の棚に入れられるだけあって、ほとんどの本や雑誌が分かりやすいし読みやすい。
私は何かを知ろうとしたり、始めたり、勉強したりスロ時に、先ずその分野の入門書を数冊買う。それから概況本、その分野の大全本、派出本、おもしろと感じた著者の本、……。手当たりしだいだが、先ずとにかく「入門書」だろう。
入門書や、初心者用と銘打たれたもの、門外漢のためにと称されたもの、これらを読むと、その分野の内容がわかるだけではない。何故その分野が発展するか、反対になぜ故広がらないのか、何故難しいとされるのか、なぜ外野から理解が得られないのか、そんなことまでわかるのだ。
だって、入門書を読む人は、その分野に入ろうとする人と門外漢のちょうど両方にいるのだ。
いま私は登山意外にも、入門書や初心者用の本を読んでいる分野がある。会計だ。公会計だ。こっちの方は読み進めるのが難しい。ちっともおもしろくない。りが気が追いつかない。
そういうわけでこれはとても長い間、初心者用でとどまっている。サルにもわかると書いている本なのに、人間の私にはわからない。読まなくても分かるという会計の本というのを、私は二度も読んだが、まだ把握しているとはいい難い。
この分野の内容自体が難しいのは分かる。だけど、入門者に対して「理解させよう」「わからせよう」「裾野を広げよう」という意識が薄いような気がする。
会計そのものが難しいから仕方がない、と思いすぎていないだろうか。分からないのは読者の頭のせいにしすぎていないだろうか。世なかには文系と理系があって、理系の分野に文系には分からないんだよね、と鼻から思っていないだろか。入門といいながら、最初の一歩を高く見積もりすぎていないだろうか。
ああ。いいたいことが山ほど出てきた。(笑)
どうか会計や公会計のプロの皆さん、著者の皆さん。本を書く方。頭の悪い人間を邪険に扱わないでほしい。頭の悪い人間を見方につけなければ、この分野は理解されないし広がらないよ。