Qt について (1)
学んだ技術を書くといってから、ほぼ二ヶ月が経ってしまいました。
月に一度はエントリを書くのが今年の目標なので、少しでも書きたいと思います。
雑感
C++ で書かれた GUI ツールキットです。
KDE や Google Earth などで使われていますが、あまり流行っているとは言えない気がします。これは、GPL ライセンスを用意したのが 2005 年 6 月、LGPL ライセンスを用意したのが 2009 年 3 月と、わりと最近のことなので仕方ないのかもしれません。
ですが、これからマルチプラットフォームの GUI アプリケーションを作るのであれば、選択する価値があるというのが、使ってみての感想です。
良かった点
- シグナル、スロット
Qt の一番肝となる機構だと思います。
シグナルが発生すると、接続したスロットが呼び出されるという仕組み。
シグナルをシグナルに接続することもできたり、シグナル、スロット間の
パラメータの型や数が自由であったり、そのパラメータの型や数も
完全一致ではなく、前方から一意になる部分まで指定すればよく、
それ以降は省略することができたりと、かなり自由がきく。
デザインパターンでいうところの Observer パターン。
- レイアウト
水平、垂直、グリッドと用意されており、スペーサーをうまく使うことで、
ウィンドウサイズ変更時のコードをほとんど書くことなく、
ウィンドウ内のコントロールの配置を整えることができる。
- Qt Creator
本家で配布している物も、バージョン 1.2 位から日本語化されています。
普通に使い易いです。
良くなかった点
- 日本語の情報がそれほど多くない
O'Reilly からよい書籍が出ているので、入門には困りません。
ただ、本に載っていないことをやろうと思うと、ほとんどのドキュメントが英語です。
ドキュメントの日本語化を、誰でも参加できるような仕組みで
公開してくださっている方がいます(http://qt.linux-life.net/4/doc/)。
自分にもっとまともな英語力があれば、ぜひ協力したく思うのですが。。。
今回はとりあえずこのくらいで。
次は、もっとちゃんと書きたいと思います。