無題

最終列車が無くなる時間まで話しこんでしまい、おやすみを言ってから井の頭の自分のアパートまで帰った。
タクシーに乗るお金も無くて、クレープソールが磨り減るまで歩いた。アパートに着いたのは5時過ぎだった。
ずぅっと背中を押してもらっているようで、何キロでも歩ける気がした。胸をはってまっすぐ前に進んだ。


※二十歳の頃の思い出。