中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

明日から新学期

 8月最終日の日曜日である。今日は朝 8時過ぎから息子の幼稚園の授業参観に向かった。ウチの息子が通っている幼稚園は、明日から始まる新学期を前に、先生の紹介を兼ねて授業参観が行われるのだ。
 年中組から校舎が変わって、以前の校舎より近くなるのは良いのだが、通勤時に見える小区の入り口を見て、正直「コッチの校舎は汚くて狭いなぁ」なんて思っていた。
 しかし今日初めて中に入ってみて驚いた。外から見える入り口は、入って直ぐに L字型に折れていて、左の奥に広がる広大な敷地の中に清潔な老房子が広がっていたのだ。しかもこの建物、単に古いだけでなく、一目見て租界時代の良き年代に建てられたモノだと一発で判るほど歴史を感じる素敵な校舎だった。中国の普通の家の 1.5倍くらい高い天井や、階段の手すり等に施された彫刻が色々な歴史を物語っている。
 いやぁ…租界時代の建物は本当に心癒やされる。なるほど…この幼稚園が黄浦区で最も人気がある意味が良く判った気がする。ウチの子は外国人枠で、しかも運良く抽選で入れたが、ここはバリバリの上海っ子のエリート(しかも抽選)しか入れないのだ。

 授業参観は思いの外クリエイティブな方向で進められた。課題を与えられ、子供達が自主的に創作する。今日に限って親が手伝って良いらしいのだが、敢えてウチの子は手伝わない事にした。ワタクシのポリシーとして、そんな事をしても意味が無いと思うからだ。

 ところが上海のお金持ちは見栄っ張りが多いのか、親が手伝いまくって殆どが『親の作品』と化している子が多かった。でもコレって後々メッキが剥がれて本人が傷つく事になるので良くないと思うのだな…。個人的には最初の作品は、ダサければダサい程良いと思っている。何故なら卒業する頃には、自分の成長っぷりを自分自身が一番感じる事ができるから。この自信が一番大事だと思うのだ。だって最初に背伸びしたら後はタイヘンですよ。メッキが剥がれない様に一生懸命演じなきゃイケナイのだから…。そんな人生だけは歩ませたくない。ま…日本人的な発想なのかもしれないけどね。

 午前中で参観はおしまい。お腹も空いたので散歩がてら进腎路まで歩いて、ずっと気になっていた『pier39』というレストランバーに入る。ココは通勤路なのだが、毎晩ヒトが並んでいるので、どんな料理を出すのか気になっていたのだ。

 ドッ昼間だったのだが、ドリンクメニューを見たらビールのバリエーションがそこそこ多かったので、一本頂いてしまった。コレはアメリカの『BROOKLYN』のラガービール。フルーティなのにシッカリ苦みがあって美味しい!

 そして人気のスープも頼んでみた。ナントお皿はパンでしっかり食べられるのだ。このパンが良い感じに塩気があって美味しい。ナルホド、そんなに価格も高く無くて味も悪くないから流行るんだな、きっと。

 帰宅後は、妻が「わたし眠くて死にそうなのでチョット昼寝する…」と言うので、ウチの息子を連れて GH4とビデオカム用のスタビライザーを持って近所の公園まで行ってきた。

 コレは GR4を買った時に同時に購入した『SK-W02』という安いスタビライザー(動画撮影カメラ用の手ぶれ安定器)。購入したは良いが中々自分自身が動きながら撮影するシチュエーションが無かった事もあり、上海に持ってきてから引っ張り出す機会もなく、そのまま4ヶ月近く放置していた。でも折角今日思い出した事だし良い機会なので色々実験を兼ねて使ってみる事にした。

 実際に使ってみると、サスガに MoVI等の3軸ブラシレスジンバルの様には行かないが、縦方向の振動はカナリ抑えられる事が判った。ただ、あくまで『振り子』の原理で下に引っ張って安定させるだけなので(中でジャイロ(地球ゴマ)が回ってるワケでは無いので)中々扱いが難しいく、使いこなすのには時間がかかりそうだ。特に横方向(パン方向)のコントロールが実に難しい。縦方向(チルト方向)のブレは劇的に緩和されるのだが横方向だけは如何せん人間が被写体コントロールをするのでダンパーも抵抗を感じる重りも無いから歩きながらや走りながらの撮影ではブレが発生してしまう。
 いやぁ…何につけ『飽くなき探求』の世界ですな。下は今日撮ったビデオからキャプチャーしたもの。ブレずにシッカリ撮れてる。小走りの速度だが、このクオリティでムービーが進むのは結構不思議な感覚。実に楽しい!

ブログランキング・にほんブログ村へ