中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

レッスンと修理の日

 土曜日、上海は曇り。気温は見なかったが異常に『蒸し暑い』一日だった。
 例によって土曜日なのでドラム教室のハシゴである。まずは静安寺の YAMAHAに行ってグループレッスンの講師。今日は荷物が多いのでカメラは GR-digital3。

 30分前には到着して諸々準備。グループレッスン用にセッティングする。どの角度からでも私の両手両足がしっかり見える様に丸く並べ、

 生ドラムとの相違がなるべく少なくなる様に電子ドラムのパッドを微調整する。


 電子ドラムのパッドは打面の口径に全く差が無いが、生ドラムはタムもシンバルもそれぞれ大きさが異なるため、打面の中心部分が大体同じ位置になる様にセットしなければならない。まぁそこまで気にしてセッティングする人は居ないだろうが、やはり最終目的としては生ドラムが叩ける事なので、リアルに越した事は無い。
 電子ドラムは何も考えずに説明図通りに組むと、どうしても『小ぢんまり』してしまうのだ。何というか子供用のドラムセットみたいになってしまうから、必然的に体の動きも小ぢんまりしてしまう。オフィシャルの音楽教室なのだからこういう事は避けなければならない。いつか生徒の皆さんが自分で電子ドラムを買った際に違和感が無い様に組める様に、まずは『正解』に慣れてもらわないとね。各楽器の音量バランスもそうで、叩いた時のストロークの大きさで音量が変化するのだが、これも自然になる様に再度一通り調整を行う。生徒さんにしてみれば叩く事に必死なので、そこまで感じてもらえないとは思うが、こういう部分って個人的には大事だと思うのだ。
 さて、レッスン終了後はゴスペルクラスの Yuko先生と生徒さん2名、そしてウチのドラムクラスの生徒さん2名とワタクシの6名で、静安寺の駅近くにあるトルコ料理のお店に昼食にでかけた。なかなか本格的な料理でとても美味しかった
 料理の写真撮るの忘れたので店を出た後目の前にみえた金ぴかの静安寺をば。

 食後は地下鉄を乗り継いで一旦帰宅し、半田ごてとテスター等工具一式を抱えて、今度は温故知新に向かった。なぜ一旦工具を取りに自宅に寄ったか?…というと、実は Saxプレイヤーの前田さんから「温故知新の1階のライブスペースのミキサー配線が最近どうも調子悪いじゃないですか、なので日本で部品を買ってきたので、今日一緒に修理しませんか?」と誘われたのだ。この店は卓が置いてある部分からステージ裏の壁へ簡易マルチボックス?じゃないが延長してプラグがついており、この線自体が最近接触不良を起こしていてファンタム電源が通らなかったり、音が出なかったりするチャンネルが有ったりして PAする側としてはコレが中々のストレスに感じていた。
 故に二つ返事でOKして一旦帰宅し工具を持って温故知新に向かった訳だ。今日の午後のドラム個人レッスンは夏休みの影響で1コマ1名だけになったので丁度時間も有るしね。

 温故のレジ横で作業を開始。キャノンコネクターを開けてみたら何とまぁ酷い配線だった。ちょと曲げの力を加えただけで直ぐにハンダが断線してしまう。しかもアース部分がむき出しになっていて1番ピンとケースが触れてしまっていた。

 結局全部のラインを外して外れかけのコネクタを全部ハンダしなおし、外側のケースに触れない様に絶縁テープでシールドしてから組み付ける。そして今度はステージ側の作業。こちらもこちらでカナリ酷い状態だった。

 そして途中で時間になったのでワタクシは3階の音楽教室に移動して1コマ1名の個人レッスン。個人はマンツーマンなので生徒さんのレベルに応じて細かく対応できるのが良い。

 汗だくになってレッスンを終えた後はまた1階に戻って修理作業を続行、この間に前田さんは壁に取り付ける金属プレート部分の設置をしてくれていた。
 そして午後8時過ぎ、ようやく全ての配線が終了。テスターでチェックして問題ない事を確認。出来上がりはこんな感じ。うーん満足!これならちょっとやそっとじゃ抜けたり壊れたりしないだろう。

 その後は疲れたので、そのまま食事&乾杯。しばらくしたらエンジニアの maxが遊びに来たので一緒に飲む。彼は最近カメラに凝っているらしく、撮影会に変わる(笑)

 最後は4人で記念撮影。

 いやぁ土曜日は毎週テンコ盛りで忙しいが、一つ一つ誰かの役に立っている感があるので嬉しい。
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