『風の名前』
- 作者: 妹尾ゆふ子,春日聖生
- 出版社/メーカー: プランニングハウス
- 発売日: 1998/12/01
- メディア: 新書
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前回の『皇帝の華〜』*1に続いて、妹尾女史です。
うん、やっぱり妹尾女史はラストシーン型の作家のようです
最後の一行のためにこのお話はあったのではないと…。
世界観も面白くて『ゲド戦記』を髣髴とさせるような
〝名前〟がキーワードのなる世界、
全体的にトーンの暗い世界観もちょっとル=グウィンっぽいですな。
そういえば主人公の一人でもある妖魔使いが妖魔に名前をつけるのは
『十二国記』の麒麟と使令の関係にも近いか…
古きよきファンタジー、名作ファンタジーの流れを汲んだ世界観とでも言いましょうか?
ファンタジー好きには良い作品ではないでしょうか?
…その分、ちょっと地味だからファンタジー好きじゃないと
辛いかも……(ぼそ)
基本的にはずっと、得体の知れない妖魔使いの青年と
大巫女の魂を宿した少女の
長虫なる巨大な幻獣を追う殺伐とした道中に始終するのですが、
大きなテーマは〝世界〟と〝神(女神)〟そして〝名前〟なので、
雄大なテーマが好き方にもオススメです。
〝女神〟のくだりなど、なかなかな秀逸で、
なるほど、さすがは
ミンサガの〝神〟多きマルディアスの小説を任された方とぞ思います。
これ一冊で、妹尾女史を終わりにするのは惜しいので、
なんとか他作も読んでみたいものです。
今度は群像劇みたいに、登場人物の多いお話がいいなあ…。
『マリア様が見てる〜いとしき歳月(前)(後)〜』
マリア様がみてる 7 いとしき歳月(前編) (コバルト文庫)
- 作者: 今野緒雪,ひびき玲音
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2001/02/02
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マリア様がみてる 8 いとしき歳月(後編) (コバルト文庫)
- 作者: 今野緒雪,ひびき玲音
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2001/04/03
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初代薔薇様方卒業編でございます〜。
前後編に短編盛り合わせ形式は『ウァレンティーヌの贈り物』と同じですな。
そんなわけで印象に残ったところからゆきまする。
黄薔薇まっしぐら
〝黄薔薇〟はいつでもシグナルイエローはFAでいいですか?*1
げに恐ろしきかな、黄薔薇ファミリー…
っていうか、黄薔薇さまッ!!
我らが暴走機関車・由乃嬢もそうなんだけど、
この娘もすごかった…
「私と結婚してください」
…ってそんな!生徒指導室で!親兄弟の目の前で!!
まだ三回っきゃ合ってない男性相手にーーーーッ!!
「私と結婚してください」
…黄薔薇さま……
ありえなーーーーーいッ!!
〝結婚で驚く〟という王道展開というと
森博嗣氏の『冷たい密室と博士たち』の国枝桃子女史が思い浮かぶのですが*2、
それに勝るとも劣らぬインパクト。
おそるべし、おそるべし黄薔薇…シグナルイエロー……
とりあえずあっさり断られてお友達から始めましょうですが
がんばって「傘張り浪人の妻」目指してくださいッ!!
いと忙し日々
久々な気がしちゃう祐巳ちゃん&祥子さまほくほくシーン(保健室)ご褒美付きッ!!
そしてその心は…
どじょうすくい!!
安来節…って正式名称、初めて知ったのですが、
これ若い読者はわかるのかなあ…
いや!そもそも〝おんのれにっくき〟柏木優はなんだってこんなものを…
あーもう、得体が知れなーい!
でも祥子さまが知ったら泣くと思うので(笑)
隠しておいたほうが正解っちゃ、正解ですな…
あーらえっさっさー…
Will
薔薇様方遺言編。
ってか、ホット苺牛乳オーレ…
よ、蓉子さまッ!!そんなお茶目なところも素敵ですッ!
あとはやっぱり…
祐巳…おそろしい娘ッ!!
ノリでほっぺちゅー、ノリでほっぺちゅー…祥子さま知ったら泣くよ?
由乃嬢も暴走機関車だけど、〝暴走〟の範囲は想定内。
祐巳ちゃんの場合は天然で暴走なので、対処に困りますッ!
ほんとに天性のラヴハンターだなあ…。
ラヴハンターといえば、ちょこちょこ出てくる
クラスメイトの桂さんもけっこう凄いなあ…
黄薔薇革命便乗にヴァレンタインに三年生に浮気したり…
リリアン生徒ってけっこうお嬢のわりにミーハーですな。
いつか年も
泣き濡れ祥子さまが見られたから、他はなにもいりませんッ
緋色の研究
- 作者: コナンドイル,Arthur Conan Doyle,延原謙
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1953/06/01
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さて只今、帰省中ですが
これは相方実家で発掘しました〜。
もともとアガサクリスティー好きな相方ですが、
ホームズも読んでいたらしく…
ちなみにハヤシはこの歳になっても、ただの一冊もホームズものを読んだことないですッ
和製ミステリはけっこう好きなんだけどなあ。
良い機会なので王道に挑んでみましたッ!
おもしろかった!
一部でいきなり犯人逮捕!→二部で過去編のおもしろい構成だったし*1
ワトソンとホームズのキャラクターがおもしろかった。
非常にベタな感想ですが(笑)
偏屈なホームズを、あれやこれやとワトソンが持ち上げたりするのが
たいへん微笑ましく…ッ。
いいコンビですね。
今まで読んできた和製探偵だと、
御手洗潔が一番、ホームズに近い気がしますね。
またそのうちホームズものを読んでみようっと!
次回予告
ネット環境が悪いので、帰省するまでぼちぼちモードになりそうです。
…ううっ、せっかく家からCDシネマとか、PS2*2とか
ネタになるもの持ってきたのに…
明日は時間が取れたら、毎週ダンバイン劇場で。
半額レンタルで気合入れて2巻借りてきたけど、
結局1巻分しか見れてない…ッ!
ブログ初めて以来、初めてちょい長めに休んでしまい、
たいへん申し訳なく、申し訳なく…ッ…orz
今週末にはまた家に帰るのでペースはマシになるかと。
読書感想コーナーは、一冊読み終わってて
スティーブンソンの『宝島』と、
久々、地元図書館で借りたものを帰るまでに読めればと思ってます。
ではでは、本日はここまでッ!!