『鏡像の敵』

鏡像の敵 (短篇集 ハヤカワ文庫 JA (810))

鏡像の敵 (短篇集 ハヤカワ文庫 JA (810))


不足していた神林長平成分を補給してまいりましたッ!!



解説に…


   僕らの脳は次第に神林長平を読むことに最適化してゆく



…という一文があり。
かつてこれほどまでに神林長平愛読者の症状を
的確に表した文はないなあとちょとウケたり…。


久々によい解説を読みましたぞ!!


さて、解説の感想を先にあげてしまいましたが
本編のほうにも言及してまいりましょうッ



かなり初期短編を後でまとめて一冊にしたという体裁ですが


なかなかどうしてよい読み味



短編ばかりなので、いきなりドスンと唐突に終わってしまうものも多く
よくできたコレクションというよりは
原石か研磨しかけの鉱石の詰め合わせといった感がしますが
それもまた逆によい味出しているのがニクイところ。


『痩せても狼』は『今宵銀河を杯にして』あたりの
明朗なノリを思い出させてくれるし


『兎の夢』は『帝王の殻』でおなじみの
PABのアイデアが盛り込まれていて懐かしい限り
※『帝王〜』が手元にないので感同じ世界観なのかちょっと判別できない。残念


『ここにいるよ』は『麦撃機の飛ぶ空』に収録されていた
作品をちょっと思い出したり。
※『鏡像〜』も『麦撃機〜』もおなじ80年代執筆だし空気が似てる


いつもの神林長平成分補給だけじゃなくても
なつかしい70〜80年代の洋物SFっぽい雰囲気も盛り合わせで
なんだかお買い得な気分。


読むのに少々時間がかかりましたが
なかなか充実した時間を過ごさせてくれた一冊でした。


今度は読みはぐってる『敵は海賊〜』の最新刊でも手を出そうかなあ…。


更新予定


ひと段落とおもいきや、相変わらず私事で振り回されてますが
まあ、それはそれとしてこのくらいのペースで
ゲーム記事、読書枠等々で食いつないでゆきたいところですな。


セカキューは14Fでちょと手詰まり気味なので
そろそろLv上げ入ってきそうな気配。


読書枠は積読がそれこそタワーになっているのを
少しづつ攻略する必要が……
とりあえずコミックスから片付けるべきか
ラノベ系を攻略するべきか
ノベルス、文庫など活字モノを手堅くこなしてゆくべきか…



よーするに未定!


とにかく新作に手を出すのは自殺行為なので
ちゃんとリストを消化せんとイカンですな。


ちなみにへっぽこなりに新年一日にあげた
“読みたい本リスト”*1を9冊読了することができました。


って半分以上コミックじゃあ……がっふげっふ。
巻飛びも多いので、ちゃんと補完せんといけないですな。


なんとはなしに3ヶ月分読書枠を振り返ってみたりして
ではでは本日はここまでッ!