週刊よむよむよんだ報告11’Vol11
※実際の記事更新は後日ですが、読了した時期に合わせています
『GOSICK5〜ベルゼブブの頭蓋』
- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/07/24
- メディア: 文庫
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一気に緊迫!シリーズ第5弾!!
といったところで、今回の舞台はソヴュールを離れて異国の修道院へ。
エキセントリックな祭りあり、新しい人物の登場あり
ブライアンの過去や、謎のコルデリアもついに現れたりと盛りだくさん。
ちゃんと謎解きもあるけどストーリー自体、珍しく続きも構成になっていて
そちらも異色なカンジ。
徐々にきな臭くはなっていたシリーズだけどついに
前面に政治的な権謀数術がすえられて来たようですな。
となると、微妙な立ち位置のヴィクトリカは当然、微妙な立場におかれるわけで…ちゃんと主人公の一弥が迎えに行ったからよいようなものの
ちょっとやきもきしたりもしたんだぜ…。
くそう!三角関係と天然の空恐ろしさにやきもきしていた4巻が懐かしい(笑)
ブライアンやコルデリアも実際はかなりの綱渡りな世渡りをしているらしく、そのあたりも今後注目されてきそうですな!
余談ですが赤毛好き属性なので、ブライアンが気になりだしてきたよッ!
お話が絶妙に次回の導入部でひきになってるので
早めに続き読まないとなあ!
『ナイルに死す』
久々に大作クリスティー。
舞台化映画もされているかなり有名な作品だけあって
とにかく絢爛豪華!!
登場人物の紹介をかねたイントロダクションでかなりページを割いてるんだけれど、事前に作者、役者から“ゆっくり楽しんで読んでね!”的な前説まであるという特別扱い。
そしてそれに引けをとらぬ内容の濃さよ!
クリスティの大作、読んでるこの充実感!!
読みなれてる安定感もあるので、ヘンに考え込みすぎず楽しく読めるミステリーでした。
トリックは後からよくよく考えれば、今となってはありがちだし
かなりメロドラマ展開の上、結末は悲劇だなんだけれど
そこはやっぱりクリスティ!
なんだかんだで脇役に未来を託して最後はちょっと希望のあるところも、もはやお約束。
ある種予定調和的なところもあるけれど、やっぱり読ませるミステリーだなあと今回も感服するばかりですな!
ちなみに、画像は新しいほうを貼りましたが
実際は古い早川のイラスト表紙の物を読みました。
これはこれで雰囲気がありますなッ