話すチカラをつくる本 山田ズーニー

要旨

みなさんの中に、ビジネス書を何冊読んでも自分の言いたいことが言えるようにならないという人はいませんか?そういうときに足りないのは基本です。「そもそも自分はどんな立場で」「相手はだれで」「なんのために話をするのか」という基本が抜け落ちていると、どんな高度なテクニックも活かしようがありません。


話すチカラは生きるチカラにつながるという思いの元、素晴らしい活動をされている山田ズーニーの著書。
自分の想いをきちんと言葉にして相手に伝え、望む状況を切り拓いていくためのコミュニケーションのポイントを「7つの要件」としてまとめてあり、基礎から学ぶことが出来ます。


感想

自分の思いを正確に気持ちよく伝えるためには何を気をつければ良いのだろうか?という観点で読みました。
特に印象に残ったのは2つです。
1つめに、自分の目指す結果を考えること。これは簡単なようで、意識し続けていないと忘れてしまうことだなと思います。目の前のことに一生懸命にやるがために、あれ?で、何を目指していたんだっけ?ということは誰しもあるのでないでしょうか?
友人との何気ない会話、会議中、そして人生まで。具体的に目指す結果を意識することで、たくさんのものが見えてきます。
2つめに、根本思想です。本書では、「あなたが言葉を発している時、根っ子にある想いは何ですか?」という素敵なメッセージが書かれています。
エゴなのか、尊敬なのか、妬みなのか、感謝なのか。根本思想はわずかな表現にも立ち現れてしまいます。嘘は人を動かせません。
ふと立ちかえり、自分の中で問うことの大切さを感じます。それほど強い影響力を持つ根本思想だからこそ、自身の根本思想と発言が一致した時に多くの人に共感を与えることが出来るのではないでしょうか。

提案

一日一場面のコミュニケーションの検証
自分のコミュニケーションを振り返ることは、あまりないのかなと感じます。仕事の場面でも上手くいかなかったなー。何でだろう?そんな時に、7つの要件をフレームワークにして振り替えることで気付きがあるかもしれません。一日の一場面を想像して振り返るだけで、多くのことを学べる気がします。