2011-01-04
■[社会]ニーチェは死んだ
- 作者: 白取春彦
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2010/01/12
- メディア: 単行本
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朝日新聞の広告によると、85万部突破だそうで。ニーチェでなくとも発狂しそうだ。
おまけに勝間和代がコメントを寄せている。クズ本とのお墨付きありがとうございます。
職場の上司連中が読んでいそうと思うと、いよいよもって仕事を辞めたくなる。
ホントに大学出てるのか?
ところでこの年末年始、ちょっとわけあって丸山眞男を読んでいた。
- 作者: 丸山真男,丸山眞男
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1961/11/20
- メディア: 新書
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たとえばニーチェの反語やオスカー・ワイルドの逆説は、キリスト教―これこそヨーロッパの最も頑強な「公式」だ―の長年涵養した生(レーベン)の積極的肯定の考え方が普遍化している社会でこそ、そこに現実とのはげしい緊張感が生まれるが、日本のように生活のなかに無常観や「うき世」観のような形の逃避意識があると、ああしたシニシズムや逆説は、むしろ実生活上の感覚と融合し、ニヒリズムが現実への反逆よりもむしろ順応として機能することが少なくない。ここでは逆説が逆説として作用せず、アンチテーゼがテーゼとして受けとられ愛玩される。(p.16~17)
しかし、50年前より日本がもっと知的に後退しているのは明らかだ。何せ、今の日本でニーチェのお言葉をありがたがっている連中は、「無常観」や「うき世観」でニーチェを読んでいるのではなく、ニーチェが唾棄し、嫌悪した連中の立場からそれを読んでいる。
こうしてニーチェは完全に殺されたのだった。
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