最近は,PerlやRubyのようなLightwight Languageが幅を効かせているが,Windowsのデスクトップアプリケーションを始め,まだまだC++が必要な状況は多い.しかし,PerlやRubyのような動的言語に慣れ親しんでいると,C++のような静的に型付けられている言語でのコーディングは修行に近い状況になる.
STLは(多少は)そのような状況を救ってくれるライブラリである.STLを活用すれば,各種データ構造をサクサクと構築することができ,C++でも生産性がだいぶ向上させることができる.文字列も"+"で結合できるし,リスト構造をたどるのもイテレータで一発で処理できるようになる.
本書は,そのようなSTLの基本から詳細に解説してくれる良書である.C++を扱うプログラマーなら必須でしょう.